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公開番号2024179856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099106
出願日2023-06-16
発明の名称アクチュエータ
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B06B 1/04 20060101AFI20241219BHJP(機械的振動の発生または伝達一般)
要約【課題】支持体に対して可動体を振動させるアクチュエータの筐体を構成する部品が振動することに起因する異音を抑制する。
【解決手段】アクチュエータ1は、第1ケース部材10、コイルホルダ30、および第2ケース部材20を第1方向Zに積層した支持体2と、可動体3と、可動体3を支持体2に対して第1方向Zに対して交差する第2方向Xに駆動する磁気駆動回路4を備える。コイルホルダ30は、第3方向Yの両側の端部からZ2方向へ突出する一対の突出部39を備える。各突出部39は、第2ケース部材20の第3方向Yの側面である第2ケース側面20Yに外側から重なるとともに接着剤により第2ケース側面20Yに固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
支持体および可動体と、前記可動体と前記支持体とに接続される接続体と、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動回路と、を有し、
前記磁気駆動回路は、前記支持体に設けられたコイルと、前記可動体に設けられて前記コイルに第1方向で対向する磁石と、を備え、前記可動体を前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動し、
前記支持体は、コイル配置穴が設けられたコイルホルダと、
前記コイルホルダに前記第1方向の一方側から重なる第1ケース部材と、
前記コイルホルダに前記第1方向の他方側から重なる第2ケース部材と、を備え、
前記第1方向に対して交差し且つ前記第2方向に対して交差する方向を第3方向とする場合に、
前記コイルホルダは、前記第3方向の両側の端部の少なくとも一方から前記第1方向の一方側または他方側へ突出する突出部を備え、
前記突出部は、前記第1ケース部材または前記第2ケース部材の前記第3方向の側面に外側から重なるとともに接着剤により前記側面に固定されることを特徴とするアクチュエータ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記突出部は、前記側面に設けられた嵌合溝に嵌合し、接着剤により前記嵌合溝の内面に固定され、
前記嵌合溝は、前記側面における前記第1方向の一方側の端部から前記第1方向の他方側の端部まで延びていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記突出部は、前記第1方向の他方側へ突出して、前記第2ケース部材の前記第3方向の側面である第2ケース側面に外側から重なり、
前記支持体は、前記コイルホルダに前記第1方向の一方側から重なるとともに前記コイル配置穴に配置されるコイルを支持するプレートを備え、
前記プレートは、前記第3方向の両側の端部の少なくとも一方から前記第1方向の一方側へ突出する折り曲げ部を備え、
前記折り曲げ部は、前記第1ケース部材の前記第3方向の側面である第1ケース側面に外側から重なるとともに接着剤により前記第1ケース側面に固定されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項4】
前記折り曲げ部は、前記第1ケース側面に設けられた凹部に嵌合し、接着剤により前記凹部の内面に固定され、
前記プレートは、前記コイルホルダに前記第1方向の他方側から重なる平板状のプレート本体を備え、前記プレート本体と前記折り曲げ部とが繋がる角部を切り欠いた切欠き部が設けられ、
前記第1ケース部材は、前記凹部の内面から突出して前記切欠き部に嵌まる爪部を備えることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
【請求項5】
前記第1ケース側面には、前記爪部の先端から前記凹部の内面まで延びる接着剤注入溝が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
【請求項6】
前記コイルホルダには、前記コイル配置穴が設けられたコイル保持部と、前記コイル保持部の前記第2方向の両側を貫通する一対の開口部が設けられ、
前記プレートは、前記第2方向の両側の端部から前記第1方向の他方側へ突出する一対の固定部を備え、
前記一対の固定部のそれぞれに設けられた係止穴に前記コイル保持部の前記第2方向の両側の端面に設けられたプレート係止突起を嵌め込むことにより、前記プレートが前記コ
イルホルダに固定されることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
【請求項7】
前記コイルホルダは、前記第3方向の両側の端部から前記第1方向の他方側へ突出する一対の前記突出部を備え、
前記一対の前記突出部は、前記第2ケースの前記第3方向の両側の側面である一対の前記第2ケース側面に外側から重なるとともに接着剤によって前記第2ケース側面に固定され、
前記プレートは、前記第3方向の両側の端部から前記第1方向の一方側へ突出する一対の前記折り曲げ部を備え、
前記一対の前記折り曲げ部は、前記第1ケースの前記第3方向の両側の側面である一対の前記第1ケース側面に外側から重なるとともに接着剤によって前記第1ケース側面に固定されることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可動体を振動させるアクチュエータに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、支持体および可動体と、可動体を支持体に接続する接続体と、可動体を支持体に対して相対移動させる磁気駆動回路を有するアクチュエータが記載される。特許文献1のアクチュエータは、支持体が直方体形状をしており、支持体の内部に可動体および磁気駆動回路が収容される。可動体は、支持体の長手方向に振動する。
【0003】
特許文献1の支持体は、磁気駆動回路のコイルを保持するホルダと、ホルダに下側から重なる第1ケース部材と、ホルダに上側から重なる第2ケース部材を備える。ホルダ、第1ケース部材、および第2ケース部材を重ねた状態で、対角方向の2箇所の角部をネジで締結することにより、支持体が組み立てられている。ホルダ、第1ケース部材、および第2ケース部材は、重なり合う部分に形成された凹凸を嵌合させることによって互いに位置決めされた状態で連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-092497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のアクチュエータでは、直方体状の支持体に対して可動体がその長手方向に振動する際、支持体の側面を構成する部分(第1ケース部材および第2ケース部材の長手方向の壁部)が振動方向と直交する方向に振動する共振モードの状態になることがある。このとき、振動する箇所(長手方向の壁部)が変形して部品同士が接触し、異音が発生するという問題がある。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、アクチュエータの筐体を構成する部品が振動することに起因する異音を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、支持体および可動体と、前記可動体と前記支持体とに接続される接続体と、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動回路と、を有し、前記磁気駆動回路は、前記支持体に設けられたコイルと、前記可動体に設けられて前記コイルに第1方向で対向する磁石と、を備え、前記可動体を前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動し、前記支持体は、コイル配置穴が設けられたコイルホルダと、前記コイルホルダに前記第1方向の一方側から重なる第1ケース部材と、前記コイルホルダに前記第1方向の他方側から重なる第2ケース部材と、を備え、前記第1方向に対して交差し且つ前記第2方向に対して交差する方向を第3方向とする場合に、前記コイルホルダは、前記第3方向の両側の端部の少なくとも一方から前記第1方向の一方側または他方側へ突出する突出部を備え、前記突出部は、前記第1ケース部材または前記第2ケース部材の前記第3方向の側面に外側から重なるとともに接着剤により前記側面に固定されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、アクチュエータの筐体を構成する部品(第1ケース部材、コイルホルダ、第2ケース部材)において、振動方向と直交する方向(第3方向)の側面に部品同士
が重なる部分(コイルホルダの突出部が第1ケース部材または第2ケース部材の側面に重なる箇所)を設けて、接着剤により部品同士が重なる箇所を固定する。これにより、アクチュエータの筐体の側面部分が共振により振動方向と直交する方向に大きく振動する周波数で可動体を振動させる共振モードでアクチュエータを駆動する場合においても、振動する箇所の変形を抑制することができ、部品同士の衝突による異音の発生を抑制することができる。
【0009】
本発明において、前記突出部は、前記側面に設けられた嵌合溝に嵌合し、接着剤により前記嵌合溝の内面に固定され、前記嵌合溝は、前記側面における前記第1方向の一方側の端部から前記第1方向の他方側の端部まで延びていることが好ましい。このようにすると、突出部を嵌合溝に収容できるので、アクチュエータの第3方向の幅が大型化することを回避できる。また、突出部を側面に固定するための接着剤を嵌合溝の端部から注入できるため、組立前に接着剤を塗布する必要がない。さらに、突出部と嵌合溝とを嵌合させることにより、部品同士の位置精度を高めることができる。
【0010】
本発明において、前記突出部は、前記第1方向の他方側へ突出して、前記第2ケース部材の前記第3方向の側面である第2ケース側面に外側から重なり、前記支持体は、前記コイルホルダに前記第1方向の一方側から重なるとともに前記コイル配置穴に配置されるコイルを支持するプレートを備え、前記プレートは、前記第3方向の両側の端部の少なくとも一方から前記第1方向の一方側へ突出する折り曲げ部を備え、前記折り曲げ部は、前記第1ケース部材の前記第3方向の側面である第1ケース側面に外側から重なるとともに接着剤により前記第1ケース側面に固定されることが好ましい。このようにすると、アクチュエータの筐体において振動方向と直交する方向の側面に、上記のコイルホルダの突出部を利用した重なり部分に加えて、プレートの折り曲げ部を利用した重なり部分が形成され、第1ケース部材の側面がコイルホルダに固定され、第2ケース部材の側面がプレートに固定される。これにより、アクチュエータ1の第3方向の側面において、第1方向に積層された3つの部品(コイルホルダ、第1ケース部材、第2ケース部材)が、プレートを介して、全て一体に固定される。従って、アクチュエータの側面において振動する箇所の変形を抑制することができ、部品同士の衝突による異音の発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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