TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025015463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024112888
出願日
2024-07-12
発明の名称
制御方法、電気手術用ジェネレータ、及び電気手術設備
出願人
オリンパス・ヴィンター・ウント・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
,
OLYMPUS WINTER & IBE GmbH
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B06B
1/06 20060101AFI20250123BHJP(機械的振動の発生または伝達一般)
要約
【課題】より確実に、超音波トランスデューサの機械的共振周波数を特定すること。
【解決手段】電気手術器具202の超音波トランスデューサを制御するための制御方法は、増幅器204が、交流全体電流信号i
m
を超音波トランスデューサに提供し、超音波トランスデューサの位相差に応じて信号周波数fを機械的共振周波数に対して調整するように制御され、超音波トランスデューサの位相差を判定するために、主電流成分及び交流機器電圧信号u
m
の信号係数を計算し、信号係数は共通基準信号に対する主電流成分又は交流機器電圧信号u
m
のそれぞれの位相関係を表し、信号係数から超音波トランスデューサの位相差を計算する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電気手術器具の超音波トランスデューサを制御するための制御方法であって、
前記超音波トランスデューサは、信号周波数を有する交流全体電流信号によって駆動され、
前記交流全体電流信号によって前記超音波トランスデューサを駆動すると、前記超音波トランスデューサの機械的振動に応じて、前記超音波トランスデューサの交流機器電圧信号を生じ、
前記交流機器電圧信号は、前記超音波トランスデューサの機械的振動に応じて、前記交流全体電流信号の主電流成分に対する前記超音波トランスデューサの位相差を有し、
前記超音波トランスデューサは、変動する機械的共振周波数を有し、
当該制御方法は、
増幅器が、前記交流全体電流信号を前記超音波トランスデューサに供給し、前記超音波トランスデューサの位相差に応じて、信号周波数を前記機械的共振周波数に対して調整するように制御され、
前記超音波トランスデューサの位相差を判定するために、
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の信号係数を計算し、
前記信号係数は、共通基準信号に対する前記主電流成分又は前記交流機器電圧信号のそれぞれの位相関係を表し、
前記信号係数から前記超音波トランスデューサの位相差を計算する、制御方法。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
計算された前記超音波トランスデューサの位相差に応じて、
前記機械的共振周波数に一致するように、又はそれに近づくように前記信号周波数を調整し、
前記信号周波数が前記機械的共振周波数を上回るか下回るかを判定し、
それに応じて前記信号周波数を上昇又は低下させて前記機械的共振周波数に近づけ、
又は、
計算された前記超音波トランスデューサの位相差に応じて、
前記機械的共振周波数の実際値を計算し、
計算された前記機械的共振周波数に応じて、前記信号周波数を設定する、請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記信号係数の計算が、測定された前記交流全体電流信号のサンプル及び測定された前記超音波トランスデューサの前記交流機器電圧信号から判定された主電圧信号のサンプルに基づくことを特徴とする、請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記信号係数が、対応する信号の第1高調波を特徴付ける、請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号のそれぞれについて、前記信号係数が、以下の式(1),(2)に従って計算された第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
であり、前記サンプルは、所定の時間間隔及び/又は前記機械的共振周波数の公称値に対応する1周期の時間間隔について取得され、
x[k]は、対応する信号のサンプルであり、
Nは信号当たりのサンプル数である、
TIFF
2025015463000019.tif
18
170
TIFF
2025015463000020.tif
18
170
請求項3に記載の制御方法。
【請求項6】
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の信号係数が第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
である場合、
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の絶対位相差φ
a
が、φ
a
=atan2(a
1,
b
1
)に基づいて計算され、
前記超音波トランスデューサの位相差が、前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の前記絶対位相差として計算される、請求項1に記載の制御方法。
【請求項7】
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の信号係数が第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
である場合、
前記超音波トランスデューサの位相差は、前記超音波トランスデューサの位相差φ
t
が前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の商a
1
/b
1
の差として計算されるように近似によって計算され、前記位相差φ
t
は、φ
t
=a
1,i
/b
1,i
-a
1,u
/b
1,u
を用いて計算され、
a
1,i
及びb
1,i
は、前記主電流成分の第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
であり、
a
1,u
及びb
1,u
は、前記交流機器電圧信号の第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
である、請求項1に記載の制御方法。
【請求項8】
前記超音波トランスデューサの位相差を計算すること、及び/又は前記機械的共振周波数に一致するように、若しくは前記機械的共振周波数に近づくように前記信号周波数を調整することが、前記機械的共振周波数の変化を追跡するために定期的に繰り返され、
前記計算すること又は調整することが、10信号周期あたり少なくとも1回の繰り返し、2信号周期あたり少なくとも1回の繰り返し、又は、1信号周期あたり1回の繰り返しである、所定の繰り返し周波数で繰り返される、請求項1に記載の制御方法。
【請求項9】
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の信号係数が第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
である場合、
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の信号係数が、
前記主電流成分のrms値、
前記交流機器電圧信号のrms値、
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の有効電力値の少なくともいずれかを計算するために使用され、
前記主電流成分及び前記交流機器電圧信号の各rms値及び/又は前記有効電力値が、前記主電流成分及び/又は前記交流機器電圧信号の第1高調波に基づいて計算される、請求項1に記載の制御方法。
【請求項10】
前記交流全体電流信号が、主電流成分及び容量電流成分を有し、前記容量電流成分は前記超音波トランスデューサの静電容量に依存し、
前記主電流成分が、前記超音波トランスデューサの測定された前記交流全体電流信号から前記容量電流成分を減算することによって計算され、及び/又は、
第1高調波フーリエ三角関数係数a
1
及びb
1
が、前記容量電流成分を計算するために使用され、
前記容量電流成分i
C
が、i
C
=C*ω*a
1
*cos(ω*t)又はi
C
=-C*ω*b
1
*sin(ω*t)を用いて前記静電容量C及び前記機械的共振周波数ωについて計算される、請求項1に記載の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気手術器具の超音波トランスデューサを制御する制御方法に関する。本発明はまた、電気手術器具の超音波トランスデューサを制御するための電気手術用ジェネレータに関する。本発明はまた、電気手術用ジェネレータと、電気手術用ジェネレータに接続された電気手術器具の超音波トランスデューサとを備えた電気手術設備に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
超音波トランスデューサは、交流電気信号を、超音波周波数を有する電気手術器具の機械的振動に変換するために用いられる。この変換を行うため、交流電気信号は、基本的に超音波トランスデューサの共振周波数で機械的振動を促進する。
【0003】
超音波トランスデューサは、図3に示す等価回路に従ってモデル化することができる。このモデルは、電気的等価物(CM+LM+RM)及び並列静電容量(CE)としての機械的共振回路を示す。
【0004】
超音波トランスデューサは、その機械的共振周波数で駆動させる必要がある。共振周波数は機械的負荷によって変化するので、変化する共振周波数を追跡するために制御ループが必要とされ得る。PLL(位相同期回路:Phase Locked Loop)を使用し、超音波トランスデューサの両端電圧と、機械的電流として理解され得る機械的共振回路の電気的等価物の電流との、測定された位相差にしたがって、周波数を調整することができる。位相差が正である場合、共振回路は誘導性であり周波数が高すぎる。位相差が負である場合、共振回路は容量性であり周波数が低すぎる。
【0005】
適用され得る制御ループは、アナログセンサ、ADC(A/D変換回路:Analog-to-Digital Converter)、及び計算された周波数で増幅器を駆動するデジタルコントローラ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)を含んでもよい。コントローラは、時間領域におけるそれぞれのゼロ交差を比較することによって、電流と電圧との位相差を判定してもよい。
【0006】
ゼロ交差検出はノイズに非常に敏感であるため、電流及び電圧信号は、ローパスフィルタを使用して非常に慎重にフィルタリングしなければならない。
【0007】
デジタル領域で信号をフィルタリングすることは困難である。一方では、信号が0を交差する事例を正確に判定するために、信号を高い係数でオーバーサンプリングしなければならない。また一方では、カットオフ周波数がサンプリング周波数よりも低い場合、強固なFIRローパスフィルタには多くのタップが必要となる。
【0008】
この問題を解決する1つの可能性は、信号をアナログ領域でフィルタリングすることである。これは、フィルタによって信号の位相差が生成されるという問題を提起する。したがって、追加の相対的な位相差を確実に生じさせないために、両方のアナログフィルタ経路を非常に厳密に一致させる必要がある。それには、許容範囲を厳しく限定した構成要素を有する、複雑なフィルタ構造が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、上記の問題の少なくとも1つに対処することである。特に、超音波トランスデューサの制御を改善するための解決策が提供されるべきであり、特に、改善された方法で、及び/又はより確実に、超音波トランスデューサの機械的共振周波数を特定するための解決策が提供されるべきである。少なくとも、既知の解決策に対する代替的な解決策となる解決策が提案されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、請求項1に記載の方法が提案される。すなわち、電気手術器具の超音波トランスデューサを制御する方法が提案される。そのような超音波トランスデューサは、信号周波数を有する交流全体電流信号によって駆動される。そのような超音波トランスデューサは、電圧制限を有する電流源によって主に駆動されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
太陽誘電株式会社
振動発生装置
4日前
アルプスアルパイン株式会社
振動発生装置
4日前
TDK株式会社
霧化装置、及び、霧化方法
3日前
ニデックインスツルメンツ株式会社
アクチュエータ
1か月前
ニデックインスツルメンツ株式会社
アクチュエータ
1か月前
シャープ株式会社
超音波振動装置及び超音波洗浄装置
16日前
シャープ株式会社
超音波洗浄器、および止水パッキン
16日前
ニデックプレシジョン株式会社
振動モータ
10日前
ニデック株式会社
振動モータ
2か月前
日東電工株式会社
アクチュエータおよびアクチュエータの製造方法
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
振動発生器
2か月前
ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション
超音波ホーン
3日前
碧波庭國際有限公司
負圧マッサージカップ装置及びそのバイブレータ
20日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
振動型リニアアクチュエータおよび切断装置
2か月前
浜松ホトニクス株式会社
アクチュエータ装置
18日前
ニデックインスツルメンツ株式会社
アクチュエータ
3か月前
ユーロドリル ゲーエムベーハー
建設機械のための振動発生装置及び動作方法
2か月前
フォスター電機株式会社
アクチュエータ及びこれを備えるディスプレイ
26日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
振動型リニアアクチュエータ、振動型リニアアクチュエータの被固定部への固定構造および切断装置
2か月前
オリンパス・ヴィンター・ウント・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
制御方法、電気手術用ジェネレータ、及び電気手術設備
10日前
TOTO株式会社
水まわり部材
16日前
大日本印刷株式会社
積層体、化粧材、転写シート及び積層体の製造方法
20日前
大日本印刷株式会社
積層体、化粧材、転写シート及び積層体の製造方法
20日前
日立Astemo株式会社
車載画像処理装置
9日前
三菱ケミカル株式会社
転写型及び被転写物、並びにそれら製造方法
2か月前
大日本印刷株式会社
化粧シート、樹脂含浸化粧板および樹脂含浸化粧板の製造方法
25日前
大日本印刷株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
硬化膜及び積層体、並びにこれらの製造方法
3か月前
株式会社TBM
選挙投票用紙及びその製造方法
2か月前
新東工業株式会社
締結方法、アルミニウム部材の製造方法、及びアルミニウム部材
2か月前
スズキ株式会社
内燃機関用ピストン及びその製造方法
2か月前
アキレス株式会社
合成皮革
23日前
アキレス株式会社
合成皮革
23日前
株式会社ヒロテック
樹脂金属積層材及びその製造方法
1か月前
ユーシービー バイオファルマ エスアールエル
抗IgE抗体
17日前
他の特許を見る