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公開番号
2025059598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169779
出願日
2023-09-29
発明の名称
筒状発泡体、及び無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
出願人
株式会社イノアック住環境
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
9/12 20060101AFI20250403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】一定以上の肉厚が求められる用途においても適用可能であり、リサイクル性が高いにも関わらず優れた品質の筒状発泡体を提供すること。
【解決手段】本技術では、無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を含み、前記無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体において、JIS B0601:1994に準拠した外周部の平均表面粗さが200μm以下である、筒状発泡体を提供する。本技術では、また、JIS B0601:1994に準拠した外周部の平均表面粗さが200μm以下であり、密度が15~45kg/m
3
であり、厚みが10~30mmである、無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を含み、
前記無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体において、JIS B0601:1994に準拠した外周部の平均表面粗さが200μm以下である、
筒状発泡体。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の原料となる樹脂成分は、115℃における破断張力が0.13~0.30Nである、請求項1に記載の筒状発泡体。
【請求項3】
前記外周部に表皮材が積層された、請求項1又は2に記載の筒状発泡体。
【請求項4】
JIS B0601:1994に準拠した外周部の平均表面粗さが200μm以下であり、
密度が15~45kg/m
3
であり、
厚みが10~30mmである、
無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体。
【請求項5】
115℃における破断張力が0.13~0.3Nである、請求項4に記載の無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体。
【請求項6】
少なくとも一つの面に表皮材が積層された、請求項4又は5に記載の無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本技術は、筒状発泡体に関する。より詳しくは、無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を用いた筒状発泡体、及び無架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、様々な分野において、樹脂発泡体が使用されており、それに伴い樹脂発泡体の廃棄物の処理が社会問題となっている。持続可能な社会の形成に貢献するためには、樹脂発泡体の廃棄物を、再生可能な資源として如何に利用するかが注目されている。樹脂発泡体には架橋樹脂発泡体と無架橋樹脂発泡体がある。架橋樹脂発泡体は発泡制御が容易で細かい泡を形成できるが、架橋されているためリサイクルし難いといった問題がある。一方、無架橋樹脂発泡体は、架橋されていないために、リサイクルしやすいが発泡制御が難しく、高倍率の発泡体を得ることが難しいといった問題がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、特定の性状を有するポリエチレン系樹脂を用いることで、密度の高い直鎖状のポリエチレンが本来有している優れた特性を保持したままで、発泡状態が良好(不均一セルや粗大セルが少なく、均一なセルが多い)であり、かつ発泡成形体の厚みむらがなく、表面特性に優れると共に、発泡倍率も高いポリエチレン系樹脂からなる未架橋ポリエチレン発泡成形体を製造し得る技術が提案されている。
【0004】
特許文献2には、原料樹脂として、溶融流れ速度と溶融張力とが、所定の関係式で表されるスチレン系樹脂を使用することにより、発泡剤として二酸化炭素を用いたスチレン系樹脂の押出し発泡体において、高発泡倍率で、かつ良好な厚みを有するスチレン系樹脂発泡体を製造し得る技術が提案されている。
【0005】
ところで、上水道の配管や防火用耐水配管等には凍結防止ややけど防止のために断熱保温筒が使用されており、この断熱保温筒には、断熱性、緩衝性、成形の容易さから無架橋樹脂発泡体が使用されている。例えば、特許文献3には、厚み方向に発泡層(A)が非発泡層(B)を介して積層されてなる構造を有する押出発泡体であって、非発泡層(B)を構成する樹脂が発泡層(A)を構成する樹脂よりも空気透過率の低い樹脂を少なくとも1種含有することにより、低熱伝導率かつその経時変化の小さい断熱材用押出発泡体を製造し得る技術が提案されている。
【0006】
無架橋樹脂発泡体は、ビーズ発泡や発泡剤の熱分解で発泡する化学的発泡法や、液化したガスや超臨界流体と樹脂を混錬して発泡させる物理的発泡法で製造することができる。例えば、物理的発泡法では、シート状だけでなく、中空円筒形状の発泡体を成形することも可能であることから、安価で利便性が高く、配管の断熱材や保護材としての需要が高い。
【0007】
物理的発泡法を用いて中空円筒形状の無架橋樹脂発泡体を製造する技術としては、例えば、特許文献4には、ポリオレフィン系樹脂を用いて、ダイから押出発泡された直後の発泡体を表面から冷却しながら形状を整えることで、厚みが2mm以上、見掛け密度が90g/L以下の発泡体でありながら、コルゲートの発生が全くないか、あっても殆ど無視できる程度の発泡体を製造できる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-96910号公報
特開2000-17097号公報
特開2011-173245号公報
特開2003-165858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
昨今は、脱炭素社会に貢献できる技術が求められており、樹脂発泡体においてもできる限り材料を減らしつつ、品質の高い発泡体の需要が高まっている。しかしながら、前述した通り、無架橋樹脂発泡体は、気泡の制御が難しいといった問題がある。特に、無架橋樹脂発泡体を配管等の断熱保温筒に用いるために中空円筒形状に成形する場合、配管等を保護するために内径の円滑性と真円形状が求められると共に、断熱保温等に適した厚みに調整する必要がある。肉厚が薄ければ、ガス量や成形条件の調整で高倍率の発泡体とすることも可能である。一方で、一定以上の肉厚が求められる用途においては、発泡時の気泡の制御が難しく、製造される筒状体の品質が低下するという問題があった。
【0010】
そこで、本技術では、一定以上の肉厚が求められる用途においても適用可能であり、リサイクル性が高いにも関わらず優れた品質の筒状発泡体を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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