TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025004353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103981
出願日2023-06-26
発明の名称化粧シート、樹脂含浸化粧板および樹脂含浸化粧板の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/14 20060101AFI20250107BHJP(積層体)
要約【課題】樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、カールの発生を抑制しつつ、耐汚染性に優れ、広いマット領域を有する樹脂含浸化粧板を製造可能な化粧シートを提供する。
【解決手段】多孔質基材1と、意匠層2と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、前記多孔質基材の面積に対する前記離型層の面積は、60%以下であり、前記離型層の60°グロス値は、2.5以上である、化粧シート10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、
前記化粧シートは、多孔質基材と、意匠層と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、
前記多孔質基材の面積に対する前記離型層の面積は、60%以下であり、
前記離型層の60°グロス値は、2.5以上である、化粧シート。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記離型層の表面のJIS B0601:2001の算術平均粗さRaは、1μm以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記多孔質基材の面積に対する前記離型層の面積は、5%以上、30%以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記離型層は、マット化剤を含有しない、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記離型層は、離型剤を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記離型層は、硬化性樹脂Xの硬化物を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記離型層における前記硬化性樹脂Xは、電離放射線硬化性樹脂である、請求項6に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記多孔質基材は、チタン紙を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記樹脂含浸化粧板は、メラミン化粧板である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項10】
樹脂含浸化粧板であって、
請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載の化粧シートと、
前記化粧シートにおける前記多孔質基材と対向するように配置されたコア基材と、
前記離型層のパターン間に配置され、前記離型層より厚く、硬化性樹脂Yの硬化物を含有する硬化樹脂層と、を備え、
前記多孔質基材は、前記硬化性樹脂Yの硬化物を含む、樹脂含浸化粧板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シート、樹脂含浸化粧板および樹脂含浸化粧板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
代表的な樹脂含浸化粧板として、メラミン化粧板が知られている。メラミン化粧板は、例えば、フェノール樹脂含浸紙、チタン紙および意匠層を有する積層体に、メラミン樹脂の前駆体を加え、その後、メラミン樹脂の前駆体を硬化させることにより得られる化粧板である。メラミン化粧板は、耐摩耗性、耐熱性および撥水性に優れており、例えば、テーブル等の家具の表面材として広く用いられている。
【0003】
グロスマット調の意匠感を表現したメラミン化粧板が知られている。例えば、特許文献1には、表面の一部の領域に離型層を有し、離型層を有しない表面の残部の領域に、メラミン樹脂を含有する熱硬化性樹脂層を有する、化粧板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016-148091号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のメラミン化粧板は、紙質基材の表面の一部に離型層を設ける工程、紙質基材にメラミン樹脂の未硬化物を含浸させるとともにメラミン樹脂の未硬化物により離型層を被覆した後、加熱することによりメラミン樹脂の未硬化物を熱硬化させる工程、及び、離型層を被覆する硬化樹脂膜を剥離する工程を含む方法により製造される。特許文献1には、熱硬化性樹脂層がグロス感(高艶感)を発現し、離型層がマット感(低艶感)を発現することによって、グロスマット調の意匠感を表現することができることが開示されている。
【0006】
良好な意匠性を得るために、広いマット領域を有する樹脂含浸化粧板が求められる場合がある。一方、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートにおいて、マット感を発現する離型層の面積割合を大きくする場合、樹脂含浸化粧板の製造過程の樹脂含浸工程において、化粧シートがカールしやすくなり、さらに、樹脂含浸性が低下する。従って、加工性が悪化してしまう。また、マット化剤を含有する離型層の面積割合が大きい化粧シートを用いて製造された樹脂含浸化粧板は、離型層に含まれるマット化剤と樹脂との界面の微小間隙に汚染物質が浸透する、さらにマット化剤自体に汚染物質が吸着するなどの理由により、耐汚染性が低くなる。
【0007】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、カールの発生を抑制しつつ、耐汚染性に優れ、広いマット領域を有する樹脂含浸化粧板を製造可能な化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示においては、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、上記化粧シートは、多孔質基材と、意匠層と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、上記多孔質基材の面積に対する上記離型層の面積は、60%以下であり、上記離型層の60°グロス値は、2.5以上である、化粧シートを提供する。
【0009】
本開示においては、樹脂含浸化粧板であって、上述の化粧シートと、上記化粧シートにおける上記多孔質基材と対向するように配置されたコア基材と、上記離型層のパターン間に配置され、上記離型層より厚く、硬化性樹脂Yの硬化物を含有する硬化樹脂層と、を備え、上記多孔質基材は、上記硬化性樹脂Yの硬化物を含む、樹脂含浸化粧板を提供する。
【0010】
また、本開示においては、多孔質基材、意匠層、および、パターン形状を有する離型層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートと、上記化粧シートにおける上記多孔質基材と対向するように配置されたコア基材と、上記離型層のパターン間に配置され、上記離型層よりも厚く、硬化性樹脂Yの硬化物を含有する硬化樹脂層と、を備え、上記多孔質基材は、上記硬化性樹脂Yの硬化物を含む、樹脂含浸化粧板であって、上記多孔質基材の面積に対する上記離型層の面積は、60%以下であり、上記離型層の60°グロス値は、上記硬化樹脂層の60°グロス値より大きい、樹脂含浸化粧板を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大日本印刷株式会社
調光部材
12日前
大日本印刷株式会社
光学素子
12日前
大日本印刷株式会社
加飾シート
7日前
大日本印刷株式会社
加飾シート
7日前
大日本印刷株式会社
香りテスター
14日前
大日本印刷株式会社
ガス充填容器
9日前
大日本印刷株式会社
透明吸湿用積層体
12日前
大日本印刷株式会社
紙容器、紙カップ
13日前
大日本印刷株式会社
情報通信システム
9日前
大日本印刷株式会社
積層体及び包装容器
9日前
大日本印刷株式会社
調光部材、合わせ板
12日前
大日本印刷株式会社
透明吸湿PTP用積層体
12日前
大日本印刷株式会社
透明吸湿ブリスターシート
12日前
大日本印刷株式会社
文字認識装置及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
調光セル、調光部材及び移動体
20日前
大日本印刷株式会社
光学フィルム及び画像表示装置
5日前
大日本印刷株式会社
鍵管理システムおよび鍵管理方法
14日前
大日本印刷株式会社
光学部材、面光源装置、及び表示装置
20日前
大日本印刷株式会社
マスク装置の製造方法及びマスク装置
20日前
大日本印刷株式会社
リン晶析板およびリン晶析物回収方法
13日前
大日本印刷株式会社
配向膜、光学フィルム及び画像表示装置
12日前
大日本印刷株式会社
内容物充填システムおよび内容物充填方法
9日前
大日本印刷株式会社
ポリエチレンフィルム、積層体及び包装袋
9日前
大日本印刷株式会社
ポリエチレンフィルム、積層体及び包装袋
9日前
大日本印刷株式会社
ポリエチレンフィルム、積層体及び包装袋
9日前
大日本印刷株式会社
電子部品収納ケースおよび電子部品収納体
5日前
大日本印刷株式会社
積層フィルム、紙製容器及び蓋材付き紙製容器
5日前
大日本印刷株式会社
申請書様式提供装置および申請書様式の提供方法
20日前
大日本印刷株式会社
積層体、化粧材、転写シート及び積層体の製造方法
9日前
大日本印刷株式会社
積層体、化粧材、転写シート及び積層体の製造方法
9日前
大日本印刷株式会社
バリアフィルム及びそれを用いた積層体、包装製品
5日前
大日本印刷株式会社
バリアフィルム及びそれを用いた積層体、包装製品
5日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス、蓋ユニット、蓄電デバイスの製造方法
12日前
大日本印刷株式会社
鍵ペア生成法、デバイスおよびコンピュータプログラム
5日前
大日本印刷株式会社
構造体
15日前
大日本印刷株式会社
沈殿物回収設備、沈殿物回収板、および沈殿物回収方法
13日前
続きを見る