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公開番号
2025008301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110343
出願日
2023-07-04
発明の名称
ポリエチレンフィルム、積層体及び包装袋
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】メカニカルリサイクルされたポリエチレンを含有するものであっても、優れた透明性及び良好な外観を備えたポリエチレンフィルム並びにこれを使用した積層体及び包装袋を提供する。
【解決手段】本開示のポリエチレンフィルム1は、メカニカルリサイクルポリエチレンを含有する、単層のポリエチレンフィルムであって、大きさ1mm
2
以上の異物の存在割合が0.03個/m
2
以下であり、ヘイズ値が30%以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
メカニカルリサイクルポリエチレンを含有する、単層のポリエチレンフィルムであって、
大きさ1mm
2
以上の異物の存在割合が0.03個/m
2
以下であり、
ヘイズ値が30%以下である、ポリエチレンフィルム。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
リサイクルされていないポリエチレンであるヴァージンポリエチレンをさらに含有する、請求項1に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項3】
酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤からなる群より選択される少なくとも1種をさらに含有する、請求項1又は2に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項4】
前記酸化防止剤の含有量が、前記ポリエチレンフィルムの全量に対して、50ppm以上500ppm以下である、請求項3に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項5】
前記ポリエチレンフィルムの表面において、面の算術平均粗さSaが、0.13μm以上0.39μm以下である、請求項1又は2に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項6】
リサイクルポリエチレンの含有量が、前記ポリエチレンフィルムの全量に対して、1質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項7】
シーラントフィルムである、請求項1又は2に記載のポリエチレンフィルム。
【請求項8】
基材フィルムと、請求項1又は2に記載のポリエチレンフィルムとを有する、積層体。
【請求項9】
ポリエチレンの含有量が、前記積層体全体に対して、90質量%以上である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
請求項8に記載の積層体を備える、包装袋。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリエチレンフィルム、積層体及び包装袋に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品、化粧品、食品等の商品を充填するための包装材料の製造には、成形のし易さやコスト等の観点から化石燃料由来の材料であるプラスチックが主として用いられており、これらのプラスチック材料は化石資源である石油から生産されている。包装容器用の材料として汎用されているプラスチック材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド等が使用されている。特に、ポリエチレン等のポリオレフィンは、フィルム、シート、ボトル等に成形され、包装材等の種々の用途に供されており、世界中での使用量が多い。
【0003】
そのため、一度樹脂製品として使用されたポリエチレンをリサイクル(再利用)することで、化石燃料の使用量を削減し、環境負荷を軽減することが行われている。例えば、特許文献1には、第1のヴァージンポリエチレン層と第2のヴァージンポリエチレン層との間にリサイクルポリエチレンを含む中間層を有する、シーラントフィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/124229号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リサイクルの種類には、メカニカルリサイクル(Mechanical Recycle)、ケミカルリサイクル(Chemical Recycle)、サーマルリサイクル(Thermal Recycle)等がある。メカニカルリサイクルとは、収集した廃プラスチックを破砕、風選、洗浄、比重分離等してリペレットするリサイクルである。ケミカルリサイクルとは、収集した廃プラスチックを熱や圧力によって分子レベルまで分解し、再重合させてリペレットしたり、ガス化・油化・高炉還元剤化、コークス炉化学原料等にしたりするリサイクルである。サーマルリサイクルとは、廃棄物の焼却の際に発生する熱エネルギーを回収して利用するリサイクルである。
しかしながら、ケミカルリサイクルは、得られる樹脂の純度が高い反面、エネルギーの使用量が大きく、コストも高い。また、サーマルリサイクルは、使用した樹脂製品を別エネルギーへ転換する技術であり、樹脂として再利用する方法ではない。そのため、安価で環境負荷の低いメカニカルリサイクルされた樹脂の使用が望ましいことが現状である。他方、メカニカルリサイクルされたポリエチレンでは、原料である包装材に由来する不純物が混入することにより、透明性及び外観が損なわれることがあった。
【0006】
また、リサイクルポリエチレンは、繰り返し加工されることにより品質が劣化し、フィルムとして製膜した際にゲル又はフィッシュアイが発生することがあった。
【0007】
従って、本開示の目的は、メカニカルリサイクルされたポリエチレンを含有するものであっても、優れた透明性及び良好な外観を備えたポリエチレンフィルムを提供することである。また、本開示の別の目的は、該ポリエチレンフィルムを使用した積層体及び包装袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の実施形態により解決される。
<1>
メカニカルリサイクルポリエチレンを含有する、単層のポリエチレンフィルムであって、
大きさ1mm
2
以上の異物の存在割合が0.03個/m
2
以下であり、
ヘイズ値が30%以下である、ポリエチレンフィルム。
<2>
リサイクルされていないポリエチレンであるヴァージンポリエチレンをさらに含有する、<1>に記載のポリエチレンフィルム。
<3>
酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤からなる群より選択される少なくとも1種をさらに含有する、<1>又は<2>に記載のポリエチレンフィルム。
<4>
前記酸化防止剤の含有量が、前記ポリエチレンフィルムの全量に対して、50ppm以上500ppm以下である、<3>に記載のポリエチレンフィルム。
<5>
前記ポリエチレンフィルムの表面において、面の算術平均粗さSaが、0.13μm以上0.39μm以下である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のポリエチレンフィルム。
<6>
前記リサイクルポリエチレンの含有量が、前記ポリエチレンフィルムの全量に対して、1質量%以上50質量%以下である、<1>~<5>のいずれか1つに記載のポリエチレンフィルム。
<7>
シーラントフィルムである、<1>~<6>のいずれか1つに記載のポリエチレンフィルム。
<8>
基材フィルムと、<1>~<7>のいずれか1つに記載のポリエチレンフィルムとを有する、積層体。
<9>
ポリエチレンの含有量が、前記積層体全体に対して、90質量%以上である、<8>に記載の積層体。
<10>
<8>又は<9>に記載の積層体を備える、包装袋。
<11>
非飲食品を収容する、<10>に記載の包装袋。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、メカニカルリサイクルされたポリエチレンを含有するものであっても、優れた透明性及び良好な外観を備えたポリエチレンフィルムを提供できる。
また、本開示は、該ポリエチレンフィルムを使用した積層体及び包装袋を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示によるポリエチレンフィルムの一実施形態を示す概略断面図である。
本開示による積層体の一実施形態を示す概略断面図である。
本開示による包装袋の一実施形態を示す正面図である。
本開示による包装袋の一実施形態を示す正面図である。
本開示による包装袋の一実施形態を示す正面図である。
本開示による包装袋の一実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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