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公開番号2025003650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024187977,2020064215
出願日2024-10-25,2020-03-31
発明の名称防錆性フィルム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 65/02 20060101AFI20241226BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】本発明は、製造適正に優れ、簡易な層構成でありながら、輸送中及び長期間の保管中に、内容物に錆が発生することを抑制できる防錆性フィルム、及び該防錆性フィルムを用いて作製した防錆性包装材料、防錆性包装体を提供することを課題とする。
【解決手段】少なくとも、防錆剤と、バインダー樹脂とを含有する、単層または多層の防錆性フィルムであって、酸化防止剤を含有する、防錆性フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、防錆剤と、バインダー樹脂とを含有する、単層の防錆性フィルムであって、
該防錆剤は、少なくとも酸化防止剤を含有することを特徴とする、
防錆性フィルム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
少なくとも、防錆層を有する、多層の防錆性フィルムであって、
該防錆層は、防錆剤とバインダー樹脂とを含有し、
該防錆剤は、少なくとも酸化防止剤を含有し、
該防錆層の片面または両面には、熱可塑性樹脂を含有する層が積層されていることを特徴とする、
防錆性フィルム。
【請求項3】
上記防錆性フィルムが共押フィルムであることを特徴とする、請求項2に記載の、防錆性フィルム。
【請求項4】
前記防錆性フィルムが、中間層をさらに有することを特徴とする、請求項2または3に記載の、防錆性フィルム。
【請求項5】
前記酸化防止剤が、フェノール系酸化防止剤および/またはリン系酸化防止剤を含有することを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の、防錆性フィルム。
【請求項6】
前記防錆剤が、脂肪酸、金属脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種または2種以上を、さらに含有することを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の、防錆性フィルム。
【請求項7】
前記の脂肪酸、金属脂肪酸、脂肪酸エステルの、脂肪酸部分の炭素数は、6以上、20以下であることを特徴とする、請求項6に記載の、防錆性フィルム。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1項に記載の防錆性フィルムからなることを特徴とする、防錆性包装材料。
【請求項9】
請求項8に記載の防錆性包装材料からなることを特徴とする、防錆性包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装された内容物に錆が発生することを抑制する防錆性フィルム、及び該防錆性フィルムを用いて作製した包装材料、包装体に関する。
本発明による防錆性フィルムは、様々な分野の製品に適用することができ、特に、車載用のネジ、シャフト、金属板、等の金属製品、及び電気部品等を収容する為の包装材料として好適に用いることができる。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
金属材料や金属を用いた部品等からなる金属製品の輸送や長期保管を目的とした包装材料が開発されつつあり、内容物である金属製品の機能や性質を維持できるように、より高く安定した防錆性を有し、且つ簡素な層構成で簡略な製造工程によって製造し得る包装材料が求められている。
金属製品内容物への防錆を目的として、常温で揮発して防錆効果を発揮する気化性の高い防錆剤を樹脂に含有させた包装用積層体が、特許文献1~3に記載されているが、外装による密閉が必要であったり、気化した防錆剤が内容物に付着した場合に、内容物が劣化したり機能的障害を生じたり等、防錆効果以外の影響が懸念され、付着した防錆剤を除去するにも手間が煩雑であるために用途が限定されており、揮発性の防錆剤を用いない防錆性フィルムが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-254350号公報
特開2007-308726号公報
特開2010-052751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題を解決し、製造適正に優れ、簡易な層構成でありながら、輸送中及び長期間の保管中に、内容物に錆が発生することを抑制できる防錆性フィルム、及び該防錆性フィルムを用いて作製した防錆性包装材料、防錆性包装体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、種々検討の結果、少なくとも、本願発明が規定する防錆剤と、バインダー樹脂とを含有する防錆性フィルムが、上記の目的を達成することを見出した。
すなわち、本発明は、以下の点を特徴とする。
1.少なくとも、防錆剤と、バインダー樹脂とを含有する、単層の防錆性フィルムであって、
該防錆剤は、少なくとも酸化防止剤を含有することを特徴とする、
防錆性フィルム。
2.少なくとも、防錆層を有する、多層の防錆性フィルムであって、
該防錆層は、防錆剤とバインダー樹脂とを含有し、
該防錆剤は、少なくとも酸化防止剤を含有し、
該防錆層の片面または両面には、熱可塑性樹脂を含有する層が積層されていることを特徴とする、
防錆性フィルム。
3.上記防錆性フィルムが共押フィルムであることを特徴とする、上記2に記載の、防錆
性フィルム。
4.前記防錆性フィルムが、中間層をさらに有することを特徴とする、上記2または3に記載の、防錆性フィルム。
5.前記酸化防止剤が、フェノール系酸化防止剤および/またはリン系酸化防止剤を含有することを特徴とする、上記1~4の何れかに記載の、防錆性フィルム。
6.前記防錆剤が、脂肪酸、金属脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種または2種以上を、さらに含有することを特徴とする、上記1~5の何れかに記載の、防錆性フィルム。
7.前記の脂肪酸、金属脂肪酸、脂肪酸エステルの、脂肪酸部分の炭素数は、6以上、20以下であることを特徴とする、上記6に記載の、防錆性フィルム。
8.上記1~7の何れかに記載の防錆性フィルムからなることを特徴とする、防錆性包装材料。
9.上記8に記載の防錆性包装材料からなることを特徴とする、防錆性包装体。
【発明の効果】
【0006】
本発明の防錆性フィルム及び該防錆性フィルムを用いて作製した防錆性包装材料、防錆性包装体は、上述の問題を解決し、製造適正に優れ、簡易な層構成でありながら、輸送中及び長期間の保管中に、内容物に錆が発生することを抑制できる防錆性フィルム、及び該防錆性フィルムを用いて作製した防錆性包装材料、防錆性包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の防錆性フィルムの層構成の一例を示す概略的断面図である。
本発明の防錆性フィルムの層構成の別態様の一例を示す概略的断面図である。
【0008】
各図においては、解り易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見易さの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
また、各図においては省略されているが、各層の間に接着剤層を設けることもできる。
さらに、必要に応じて、各層間の接着強度(密着強度)を強固にするために、各層の積層面に、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、グロー放電処理、サンドブラスト処理等のなどの物理的な表面処理や、化学薬品を用いた酸化処理などの化学的な表面処理を予め施しておくこともできる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の防錆性フィルム、防錆性包装材料、防錆性包装体について、以下に更に詳しく説明する。具体例を示しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、本発明においては、フィルムとシートとは、同義として扱う。
【0010】
≪防錆性フィルム≫
本発明の防錆性フィルムは、少なくとも、防錆剤と、バインダー樹脂とを含有し、ヒートシール性を有する、樹脂フィルムである。
また、本発明の防錆性フィルムは、単層のフィルムであってもよく、多層のフィルムであってもよい。
本発明の防錆性フィルムに用いられる防錆剤には、「アルカリ性を呈し酸性物質を中和するためのアルカリ剤」、「酸化防止剤」、「脂肪酸、金属脂肪酸、脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種または2種以上」、「酸性ガスを吸着するための酸性ガス吸着剤」等からなる群から選ばれる2種以上を含有していることが好ましい。2種以上の防錆剤を併用することによって、効率的に防錆効果を発揮することができる。以下、脂肪酸、金
属脂肪酸、脂肪酸エステルの総称として、脂肪酸類とも記載する。
錆の発生を抑制する為には、外部から侵入してくる酸性ガスまたは包装された内部空間に存在する酸性ガスを防錆性フィルムに吸着したり、内容物の表面に防錆剤を付着またはコーティングすることによって、内容物表面に撥水性を付与したり、内容物表面の酸化を防止したり、内容物表面に触れる酸性ガスを中和したりすることが効果的であり、上記の防錆剤を併用することによって、これらの手法を併用して、効率的に防錆効果を発揮することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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