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公開番号2024178555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096769
出願日2023-06-13
発明の名称医療撮像機器用カラーチャート、医療画像用色補正治具および医療画像用色補正装置セット
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類G01J 3/52 20060101AFI20241218BHJP(測定;試験)
要約【課題】医療用撮像機器間での医療画像の色差を低減可能な医療撮像機器用カラーチャートを提供する。
【解決手段】医療撮像機器用カラーチャート10は、光源からの光の正反射を抑制する正反射抑制領域1と、正反射抑制領域の周囲に設けられた複数のカラーパッチを含むカラーパッチ領域2と、を有する。本開示の医療撮像機器用カラーチャートによれば、正反射抑制領域の周囲に複数のカラーパッチを有するカラーパッチ領域が配置されているため、光が集光しやすいカラーチャートの中央での光の正反射が抑制され、カラーパッチの読み取りが困難となることを抑制できる。従って、医療画像の正確な色補正が可能となり、医療用撮像機器間の色再現性の差を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
医療用撮像機器に使用されるカラーチャートであって、
光源からの光の正反射を抑制する正反射抑制領域と、
前記正反射抑制領域の周囲に設けられた、複数のカラーパッチを含むカラーパッチ領域と、を有する、医療撮像機器用カラーチャート。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記正反射抑制領域は、360nm~740nmの波長の光の正反射率が、5%以下である、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項3】
前記カラーパッチ領域は、360nm~740nmの波長の光の正反射率が、15%以下である、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項4】
前記複数のカラーパッチの色は、赤(R)、緑(G)および青(B)の3色、または、イエロー(Y)、シアン(C)およびマゼンタ(M)の3色を、基準色として含む、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項5】
前記カラーパッチ領域は、複数の無彩色の前記カラーパッチを有する、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項6】
前記カラーパッチ領域は、医療用共通色の前記カラーパッチを含み、
前記医療用共通色のxy色度図上における座標点は、黒体軌跡の色温度2000K以上3000K以下の間の色偏差0.00の曲線部と、黒体軌跡の色温度2000K以上3000K以下の間の色偏差-0.01の曲線部と、色温度2000Kの色偏差0.00の点および色偏差-0.01の点を結ぶ直線と、色温度3000Kの色偏差0.00の点および色偏差-0.01の点を結ぶ直線と、で囲まれた第1領域内にある、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項7】
前記カラーパッチ領域は、第1の外耳内用色の前記カラーパッチを含み、
前記第1の外耳内用色のxy色度図上における座標点は、黒体軌跡の色温度2000K以上色温度6000K以下の間の色偏差-0.01の曲線部と、黒体軌跡の色温度2000K以上色温度6000K以下の間の色偏差0.02の曲線部と、黒体軌跡の色温度2000Kの色偏差-0.01の点および色偏差0.02の点を結ぶ直線と、黒体軌跡の色温度6000Kの色偏差-0.01の点および色偏差0.02の点を結ぶ直線と、で囲まれた第2領域内にある、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項8】
前記カラーパッチ領域は、さらに、第2の外耳内用色の前記カラーパッチを含み、
前記第1の外耳内用色のxy色度図上における座標点は、(0.396,0.388)を中心として、x軸方向に±0.05、y軸方向に±0.025の第3領域内にあり、
前記第2の外耳内用色のxy色度図上における座標点は、xy色度図上における前記第2領域の前記第3領域以外の領域内にある、請求項7に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項9】
前記カラーパッチ領域は、第1の眼底用色の前記カラーパッチを含み、
前記第1の眼底用色のxy色度図上における座標点は、黒体軌跡の色温度1000K以上色温度3000K以下の間の色偏差0.00の曲線部と、黒体軌跡の色温度1000K以上色温度3000K以下の間の色偏差-0.01の曲線部と、黒体軌跡の色温度1000Kの色偏差0.00の点および色偏差-0.01の点を結ぶ直線と、黒体軌跡の色温度3000Kの色偏差0.00の点および色偏差-0.01の点を結ぶ直線と、で囲まれた第4領域内にある、請求項1に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
【請求項10】
前記カラーパッチ領域は、さらに、第2の眼底用色の前記カラーパッチを含み、
前記第1の眼底用色のxy色度図上における座標点は、黒体軌跡の色温度1000K以上色温度2400K以下の間の色偏差-0.01の曲線部と、黒体軌跡の色温度1000K以上色温度2400K以下の間の色偏差0.00の曲線部と、黒体軌跡の色温度1000Kの色偏差-0.01の点および色偏差0.00の点を結んだ直線と、黒体軌跡の色温度2400Kの色偏差-0.01の点および色偏差0.00の点を結んだ直線と、で囲まれた第5領域内にあり、
前記第2の眼底用色のxy色度図上における座標点は、xy色度図上における前記第4領域の前記第5領域以外の領域内にある、請求項9に記載の医療撮像機器用カラーチャート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用撮像機器に使用されるカラーチャート、医療画像用色補正治具および医療画像用色補正装置セットに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
撮像機器は、正しい再現色をもって出力画像を表示するために、例えば、特許文献1で開示されるようなカラーチャートを用いて、撮像機器での再現色とカラーチャートでの再現色とを比較し、再現色に相違がある場合は上記カラーチャートにもとづき較正される。
【0003】
患者の患部周辺を撮影し、これをモニタ画面上に表示する医療用画像表示システムは、多くの医療現場において利用されている。
例えば、眼科で使用される眼底検査機や顕微鏡、耳鼻咽喉科で使用されるイヤースコープ、内視鏡カメラ等の医療用の撮像機器は、それぞれの機器ごとに固有の色特性を有している。たとえば、全く同一の被写体を複数台のカメラで撮影した場合、得られる画像データはそれぞれ異なる可能性がある。また、撮像機器は所定の照明機器も備えていることも多く、撮像機器が使用される照明環境による違いによっても、得られる画像は異なる可能性がある。
【0004】
遠隔地での医療格差の解消を目的として遠隔診療が注目されている。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により、感染予防の観点からも、遠隔診療の重要性が認識されている。遠隔診療においても、撮像機器ごとに得られた画像データの色再現性が異なると、色の認識が正しく行われずに、医師による正確な診断に影響を及ぼす可能性がある。したがって、医療用撮像機器間での色再現性の差が抑制されることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2004/044639号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、医療用撮像機器間での医療画像の色差を低減可能な医療撮像機器用カラーチャート等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、医療用撮像機器に使用されるカラーチャートであって、光源からの光の正反射を抑制する正反射抑制領域と、上記正反射抑制領域の周囲に設けられた、複数のカラーパッチを含むカラーパッチ領域と、を有する、医療撮像機器用カラーチャートを提供する。
【0008】
また、本開示においては、医療用撮像機器で得られる医療画像の色補正を行う治具であって、上述の医療撮像機器用カラーチャートが配置された基体と、上記基体に接続され、上記カラーチャートを囲うように配置された側壁と、を有する医療画像用色補正治具を提供する。
【0009】
また、本開示においては、上述の医療画像用色補正治具と、上記カラーチャートに対向する位置に配置された撮像機器および光源と、を有する、医療画像用色補正装置セットを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示の医療撮像機器用カラーチャートは、医療用撮像機器間での医療画像の色差を低減することができるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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