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公開番号2024178860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097340
出願日2023-06-13
発明の名称コリオリ質量流量計
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01F 1/84 20060101AFI20241218BHJP(測定;試験)
要約【課題】容易に測定感度を高めること。
【解決手段】コリオリ質量流量計100は、両端が固定され、両端の中心を軸に回転対称の形状であり、両端の一端側から他端側へ被測定対象の流体が流れる測定管1と、測定管1に対して軸を中心とする回転振動を与えるエキサイター2、3と、回転振動させた測定管1に作用するコリオリ力の方向において回転振動の振幅に比例して測定管1に生じる変位、速度または加速度を検出するセンサ4と、検出された変位、速度または加速度に基づいて流体の質量流量を算出する変換器12と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
両端が固定され、前記両端の中心を軸に回転対称の形状であり、前記両端の一端側から他端側へ被測定対象の流体が流れる測定管と、
前記測定管に対して前記軸を中心とする回転振動を与える励振部と、
前記回転振動させた測定管に作用するコリオリ力の方向において前記回転振動の振幅に比例して前記測定管に生じる変位、速度または加速度を検出するセンサ部と、
検出された前記変位、前記速度または前記加速度に基づいて前記流体の質量流量を算出する算出部と、
を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記励振部は、前記測定管の前記軸に対して一方向側に設けられた第1の励振部と、前記測定管の前記軸に対して他方向側に設けられた第2の励振部とを含み、前記第1の励振部および前記第2の励振部が互いに逆位相で駆動することで前記回転振動を与える、
ことを特徴とする請求項1に記載のコリオリ質量流量計。
【請求項3】
前記センサ部は、前記軸上に1つ設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のコリオリ質量流量計。
【請求項4】
前記測定管は、前記一端側から延在する第1の管部と、前記第1の管部から直角に屈曲して延在する第2の管部と、前記第2の管部から直角に屈曲して前記他端側に延在する第3の管部とを有するコ字形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載のコリオリ質量流量計。
【請求項5】
前記算出部は、前記変位をy

、前記測定管のたわみ量と等分布荷重の比例係数をK、前記回転振動における前記測定管のねじれ角をθ、前記質量流量をQ

、前記回転振動の振幅をF
ex0
、前記第2の管部の幅をL
bm
、前記軸回りの前記測定管の運動に対する減衰係数をD
θ
、前記励振部の駆動振動数をω
θ
および前記励振部の励振力に対する位相遅れをφ
θ
とした次の式(1)をもとに、
TIFF
2024178860000007.tif
14
170
前記変位、前記速度または前記加速度に基づく前記質量流量を算出する、
特徴とする請求項4に記載のコリオリ質量流量計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コリオリ質量流量計に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、測定管内を流れる流体の流量を測定する流量計として、コリオリ質量流量計が知られている。図6は、従来のコリオリ質量流量計の構成および動作の概要を説明する説明図である。
【0003】
図6に示すように、被測定対象の流体が流れる測定管101は、Z軸(例えば鉛直方向)を中心として180°回転対称の「コ」字の形状である。測定管101において、流体が流入および流出する両端部は、X軸上に固定される。
【0004】
測定管101において、流体の流入口側の管部には、(速度)変位を検出するセンサ102が設置されている。また、センサ102と同じ高さ(Z座標)の、流出口側の管部には、(速度)変位を検出するセンサ103が設置されている。このセンサ102、103は、同じ高さ(Z座標)の設置部位における測定管101の(速度)変位を検出する。
【0005】
測定管101の中央(Z軸上)には、測定管101を励振させる励振装置としてエキサイター104が設置されている。エキサイター104は、変換器111によって動作が制御され、Y方向の調和励振力105を与える。エキサイター104は、Y方向の調和励振力105により、図中の点線で示すように、測定管101をY方向にたわませる振動モード(たわみモード)で共振させる。
【0006】
測定管101に生じる振動振幅は微小であるため、エキサイター104の調和励振力105による測定管101の振幅は、測定管101のX軸まわりの回転振動とみなせる。また、測定管101を基準にすると、X軸は、測定管101の共振周波数で回転振動する回転座標系である。
【0007】
ここで、測定管101における流体の流れに沿って、測定管101を眺めた時に流入口から最初に屈曲する箇所までを流入口側、最後に屈曲した箇所から流出口までを流出口側と呼ぶ。流入口側における流体の流速ベクトル106は、正のZ軸方向のベクトルとなる。また、流出口側における流体の流速ベクトル107は、流速ベクトル106とは逆ベクトル(負のZ軸方向のベクトル)となる。
【0008】
Z軸方向における流速ベクトル106、107は、回転座標系における軸ベクトル(X軸方向)と直交するため、Y方向には流体によるコリオリ力が発生する。具体的には、流入口側には正のY方向に働くコリオリ力108、流出口側には負のY方向に働くコリオリ力109が発生する。このコリオリ力108、109は、流体の質量流量に比例する。
【0009】
図6の矢印右側の図は、流入口側に働くコリオリ力108と、流出口側に働くコリオリ力109を取り出したものを示している。コリオリ力108、109の大きさは等しいため、コリオリ力108、109は、測定管101をZ軸まわりに回転させるねじれ振動110となる。したがって、測定管101には、たわみモードの振動運動のみならず、Z軸まわりのねじれ振動110が重畳する。このねじれ振動110における振動成分の振幅(ねじれ角)は、コリオリ力に比例する。
【0010】
このとき、上記のセンサ102、103で検出される(速度)変位は、基本的にたわみモードの振動となるが、ねじれ振動110が互いに逆位相でそれぞれに重畳する。したがって、センサ102、103が検出する振動波形には、わずかな位相差が生じる。この位相差は、ねじれ振動110に由来し、そのねじれ角に比例する。
(【0011】以降は省略されています)

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