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公開番号
2024177057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024026388
出願日
2024-02-26
発明の名称
がん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法
出願人
住友ゴム工業株式会社
,
国立大学法人九州大学
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C03C
17/32 20060101AFI20241212BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】液体環境下でも、ポリマー層が基材表面に長期間安定して形成されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法を提供する。
【解決手段】反射防止処理を施した基材表面に下記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含むがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法に関する。
[化1]
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1
は水素原子又はメチル基、R
2
はアルキル基を表す。mは1~5、nは繰り返し数を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
反射防止処理を施した基材表面に下記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含むがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
TIFF
2024177057000006.tif
44
156
(式中、R
1
は水素原子又はメチル基、R
2
はアルキル基を表す。mは1~5、nは繰り返し数を表す。)
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記反射防止処理は、無反射処理、低反射処理、偏光処理、及びノングレア処理からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項3】
前記反射防止処理を施した基材は、60度Glossが150%~50%である請求項1又は2に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項4】
前記反射防止処理を施した基材は、60度Glossが130%~70%である請求項1又は2に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項5】
前記反射防止処理を施した基材がガラス基材である請求項1又は2に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項6】
前記ポリマー層の総厚みが10~1000nmである請求項1又は2に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項7】
前記工程が、前記反射防止処理を施した基材表面に前記式(I)で表される親水性ポリマーにより2層以上の前記ポリマー層が形成されるものである請求項1又は2に記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項8】
前記2層以上のポリマー層が同一の親水性ポリマーにより形成され、
前記2層以上のポリマー層のうち、前記反射防止処理を施した基材表面上のポリマー層を形成する親水性ポリマーの数平均分子量が、他のポリマー層を形成する親水性ポリマーの数平均分子量より大きい請求項7記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
【請求項9】
前記他のポリマー層を形成する親水性ポリマーの数平均分子量が30000以下である請求項8記載のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、がん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
血液及び体液中の特定細胞(血球細胞、血液・体液中に存在するがん細胞等)を捕捉するための器具を作製するために、基材表面を特殊な高分子でコーティングする技術が提案されている。
【0003】
しかしながら、例えば、基材としてガラス基材を用いる場合、特殊な高分子の中には、ガラスとの親和性が高くない材料も存在する。親和性が高くないと、コーティング後、水中等の液体環境下で、コーティングにより形成されたポリマーの膜が基材から剥がれ、一部浮いたり、剥がれてしまう場合がある。浮きや剥がれは、がん細胞の捕捉後に離れてしまうなど、捕捉性能に影響することから、液体環境下でも、ポリマー層が基材表面に長期間安定して形成(被覆)されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の提供が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、液体環境下でも、ポリマー層が基材表面に長期間安定して形成されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、反射防止処理を施した基材表面に下記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含むがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法に関する。
TIFF
2024177057000001.tif
41
156
(式中、R
1
は水素原子又はメチル基、R
2
はアルキル基を表す。mは1~5、nは繰り返し数を表す。)
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、反射防止処理を施した基材表面に前記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含むがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法であるので、水中等の液体環境下でも、ポリマー層が基材の表面に強固に吸着、被覆されることで、ポリマー層の浮き上がりや剥がれを防止し、ポリマー層が基材の表面に長期間安定して形成されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材を提供できる。従って、作製されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材を用いることで、がん細胞の捕捉性能を向上できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、反射防止処理を施した基材表面に前記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含むがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法に関する。
【0008】
血中循環腫瘍細胞(数個~数百個/血液1mL)等の体液中にでてきた腫瘍細胞(がん細胞等)は、非常に数が少なく、検査に供するには、採取した体液中に存在する腫瘍細胞をできる限り多く捕捉することが重要と考えられる。本発明は、反射防止処理を施した基材表面に前記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含む製造方法であるため、ポリマーが基材表面にしっかり吸着し、長期間安定して、浮き上がりや、剥がれの起こらないがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材を製造できる。そして、ポリマー層の浮き上がりや、剥がれなどの非安定性は、がん細胞の捕捉性に影響を与えるので、安定性(長期間の安定した被覆性)を高めることで、優れたがん細胞の捕捉性能が得られる。従って、作製されたがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材のポリマー層に捕捉されたがん細胞の数を測定することで、体液中のがん細胞数が判り、がん治療効果の確認等が可能である。また、捕捉したがん細胞を培養し、その培養した細胞で抗がん剤等の効き目を確認することで、抗がん剤等の投与前に、体の外で、抗がん剤等の効き目を確認できると同時に、抗がん剤等の選定にも役立つ。さらに捕捉したがん細胞の遺伝子解析をすることで、抗がん剤等の選定に役立つ。
【0009】
(がん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法)
本発明のがん細胞捕捉用ポリマー被覆基材の製造方法は、反射防止処理を施した基材表面に前記式(I)で表される親水性ポリマーによりポリマー層を形成する工程を含む。
【0010】
本明細書において、反射防止処理とは、表面の反射が抑制された処理を意味する。
表面の反射が抑制された処理としては、例えば基材表面に微細なガラス粒子を吹き付けて凹凸を付ける処理、表面に特殊コーティングを施す方法などの反射防止処理(ノングレア処理)などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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