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公開番号
2024176523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095103
出願日
2023-06-08
発明の名称
木質パネルの接合部材及び同部材を用いた接合部構造
出願人
株式会社安藤・間
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20241212BHJP(建築物)
要約
【課題】 梁部材に支持された木質パネルを用いた壁構造体において、木質パネルに作用する水平せん断力および軸力を梁部材に確実に伝達させる。
【解決手段】 接合部材として、木質パネル2の下面の一部を正面視して矩形をなすように形成された切欠部2cの内側面に面接触する側板22と、側板22に接合された接合用面板25Aとを少なくとも有し、切欠部2c内に収容保持されるパネル側接合金物21Bと、木質パネル2が鉄骨梁3上に起立支持される際に、切欠部2c内に収容されたパネル側接合金物25Aに対応する鉄骨梁3上の位置に固定保持される底板26と、底板26に接合され、接合用面板25Aと面接触可能な接合用面板25Bを有する梁側接合金物21Bとを備える。接合用面板25A,25Bを面接合して、パネル側接合金物21Aと梁側接合金物21Bとを接合させた接合部構造となる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
木質パネルの下面の一部を正面視して矩形をなすように形成された切欠部の内側面に面接触する側板と、該側板に接合された第1の接合用面板とを少なくとも有し、前記切欠部内に収容保持されるパネル側接合金物と、
前記木質パネルが梁部材上に起立支持される際に、前記切欠部内に収容された前記パネル側接合金物に対応する前記梁部材上の位置に固定保持される底板と、該底板に接合され、前記第1の接合用面板と面接触可能な第2の接合用面板とを少なくとも有する梁側接合金物とを備え、
前記第1の接合用面板と第2の接合用面板とを面接合して、前記パネル側接合金物と前記梁側接合金物とを接合させることを特徴とする木質パネルの接合部材。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記第1の接合用面板と第2の接合用面板とは、ともに接合用貫通孔が形成され、前記接合用貫通孔に挿通された締結部材で接合される請求項1に記載の木質パネルの接合部材。
【請求項3】
前記パネル側接合金物は、前記木質パネルに形成された切欠部の対向する二側面に面接触するように前記側板が設けられた請求項1に記載の木質パネルの接合部材。
【請求項4】
前記梁側接合金物は、前記底板に固定用貫通孔が形成され、前記固定用貫通孔に挿通された締結部材を介して前記梁部材上の所定位置に固定保持される請求項1に記載の木質パネルの接合部材。
【請求項5】
前記梁側接合金物は、前記第2の接合用面板の前記底板が接合された端部と反対の端部に前記木質パネルに形成された前記切欠部に面接触する天板が接合された請求項1に記載の木質パネルの接合部材。
【請求項6】
木質パネルの下面の一部を正面視して矩形をなすように形成された切欠部の内側面に面接触する側板と、該側板に接合された第1の接合用面板とを少なくとも有し、前記切欠部内に収容保持されるパネル側接合金物と、
前記木質パネルが梁部材上に起立支持される際に、前記切欠部内に収容された前記パネル側接合金物に対応する前記梁部材上の位置に固定保持される底板と、該底板に接合され、前記第1の接合用面板と面接触可能な第2の接合用面板とを少なくとも有する梁側接合金物とを備え、
前記パネル側接合金物と前記梁側接合金物とを接合させて前記木質パネルを前記梁部材上に起立支持させ、前記木質パネルに作用する水平せん断力を、前記パネル側接合金物と前記梁側接合金物とを通じて前記梁部材に伝達させて前記木質パネルに作用する水平せん断力に抵抗することを特徴とする木質パネルの接合部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型の木質パネルと梁との接合のために用いられ、接合部において木質パネルに作用するせん断力と軸力とを確実に負担できる木質パネルの接合部部材及び同部材を用いた接合部構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した厚みのある大型の木質系板材であるCLT(Cross Laminated Timber)や、単板積層材LVL(Laminated Venner Lumber)などの各種の大型の積層板材(以後、総称して木質パネルと記す。)を壁部材として用いた中層、高層建築物の建設が行われている。
【0003】
従来、これらの木質パネルと梁部材との接合部では、地震力等による作用曲げモーメントに対しては、木質パネルと梁とをつなぐ鋼棒の引張抵抗と木質パネルの圧縮抵抗で、作用せん断力に対しては、別途設置する鋼板とドリフトピンにより抵抗させる構造が多く採用されている。
【0004】
また、鉄骨造の架構内に木質パネルが設置された鉄骨造建物架構の設計の容易化を図るために、木質パネルがわずかに上方向にスライドできるように、長孔(ルーズ孔)を用いて鋼板を木質パネルに上下移動可能に保持させるようにした提案もされている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-50783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された鉄骨造建物架構では、木質パネル20(本段落では特許文献1における符号を付す。)の上面中央部に取り付けられたせん断受け金物30と、下面の両側端に取り付けられた固定治具60に支持された接合金具50の点支持された構造からなるため、木質パネル20の面としての保有性能を十分発揮できる構造とは言えない。
【0007】
また、上述したせん断抵抗パネルとしての鋼板をドリフトピンで木質パネル内に固定する接合構造では、木質パネルに鋼板を固定するために、多数本のドリフトピンを施工しなければならず、挿入する貫通する取付孔に高い施工精度も求められ、施工効率が悪い。さらに、木質パネルの上下方向の変形に対して長孔を設けない場合、ドリフトピンで木質パネルに生じる軸力を負担する必要があり、ドリフトピンをサイズアップさせて対応しなければならない。
【0008】
一方、出願人は図13に示したような接合部材110(詳細構成については後述する。)を用いた木質パネルの接合部構造100を提案している(特願2022-200604)。図14は、この接合部材110を用いた木質パネルの接合部構造100における水平せん断力Q
0
とせん断抵抗要素として機能させる際の接合金物110との力学的関係を示している。同図に示したように、木質パネル120を梁130上に固定した接合部構造100が抵抗する。すなわち、同図で拡大して示したように、木質パネル120の下端隅角部の切欠部121の鉛直側面に密着して取り付けられた接合部材110では、木質パネル120と接合部材110との接触面積A(接触面の高さh×木質パネル120の板厚)と木質パネル120の支圧強度σとの積(A×σ)で水平せん断力Q
0
に抵抗する。よって、接合部構造100としての接合部材110の設計は、Q
0
<A×σとなるように行う。この場合、施工性の観点から接合部材110の寸法が制限されることも多く、梁130のフランジ面に木質パネル120と一体化させた、水平せん断抵抗力Q
e
を確保可能な付加せん断抵抗要素(接合金物20)を設置することが好ましいことを把握している。
【0009】
以上の状況を鑑みて本発明は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、木質パネルを高い施工精度で接合、設置でき、完成した接合部構造において、水平せん断力、軸力に確実に抵抗できるようにした抵抗要素としての木質パネルの接合部材及び同部材を用いた接合部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の木質パネルの接合部材は、木質パネルの下面の一部を正面視して矩形をなすように形成された切欠部の内側面に面接触する側板と、該側板に接合された第1の接合用面板とを少なくとも有し、前記切欠部内に収容保持されるパネル側接合金物と、前記木質パネルが梁部材上に起立支持される際に、前記切欠部内に収容された前記パネル側接合金物に対応する前記梁部材上の位置に固定保持される底板と、該底板に接合され、前記第1の接合用面板と面接触可能な第2の接合用面板とを少なくとも有する梁側接合金物とを備え、前記第1の接合用面板と第2の接合用面板とを面接合して、前記パネル側接合金物と前記梁側接合金物とを接合させることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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