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公開番号
2024176202
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094568
出願日
2023-06-08
発明の名称
圧力センサ用細管の接着構造
出願人
アズビル株式会社
代理人
個人
主分類
G01L
19/00 20060101AFI20241212BHJP(測定;試験)
要約
【課題】接着面の濡れ性にかかわらず接着剤塗布後の状態を均質とし、センサ素子の耐圧性の低下による破損を防ぐとともに特性が一定となる圧力センサ用細管の接着構造を提供する。
【解決手段】圧力センサのセンサ素子13と、センサ素子13に形成された導圧孔17と、導圧孔17に挿入された導圧用細管14と、センサ素子13の導圧孔17が開口する接着面19に導圧用細管14の一部が覆われるように塗布され、導圧用細管14をセンサ素子13に接着する接着剤15とを備える。導圧孔17の周囲に接着剤15が濡れ拡がることを規制する規制部20が形成されている。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
圧力センサのセンサ素子と、
前記センサ素子に形成された導圧孔と、
前記導圧孔に挿入された導圧用細管と、
前記センサ素子の前記導圧孔が開口する接着面に前記導圧用細管の一部が覆われるように塗布され、前記導圧用細管を前記センサ素子に接着する接着剤とを備え、
前記導圧孔の周囲に前記接着剤が濡れ拡がることを規制する規制部が形成されていることを特徴とする圧力センサ用細管の接着構造。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の圧力センサ用細管の接着構造において、
さらに、前記センサ素子は、前記導圧孔を囲む溝を有し、
前記規制部は、前記導圧孔が開口する前記接着面と前記溝との境界になる前記溝の開口縁によって構成されていることを特徴とする圧力センサ用細管の接着構造。
【請求項3】
請求項1に記載の圧力センサ用細管の接着構造において、
さらに、前記センサ素子は、前記接着面が先端面となる凸部を有し、
前記規制部は、前記接着面と前記凸部の側面との境界になる角部によって構成されていることを特徴とする圧力センサ用細管の接着構造。
【請求項4】
請求項1に記載の圧力センサ用細管の接着構造において、
さらに、前記センサ素子は、前記接着面が内側底面となる凹部を有し、
前記規制部は、前記凹部の内壁によって構成されていることを特徴とする圧力センサ用細管の接着構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ素子に導圧用の細管を接着剤によって接着する際に採る圧力センサ用細管の接着構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の圧力センサとしては、例えば特許文献1に記載されているように、被測定流体の圧力をセンサ素子に伝達するにあたって導圧用の細管を使用するものがある。この導圧用の細管は、センサ素子に形成された導圧孔に挿入され、接着剤によってセンサ素子に接着されている。接着剤は、センサ素子の導圧孔が開口する接着面に導圧用の細管の一部が覆われるように塗布されている。
【0003】
接着剤の塗布は、塗布量、塗布位置を制御するために、ディスペンサーを用いて行われている。ディスペンサーによって接着面に塗布された接着剤は、接着面に濡れ拡がるとともに、導圧用の細管に沿って盛り上がるようになる。接着剤の濡れ性は、センサ素子の表面の処理状況によって変わることが知られている。接着剤の濡れ性を変える原因となる処理状況としては、有機物付着の有無、センサ素子表面の洗浄の有無あるいは洗浄の度合い、粘着テープ貼付け履歴の有無、センサ素子への高温印加の有無などの状況がある。また、接着剤の濡れ性は、センサ素子の処理状況の他に、センサ素子の最終処理からの経過時間が原因で変わることがある。例えば、接着面の有機汚染状況や酸化膜の形成状態が経時的に変化することが原因で濡れ性が変わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-187046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
接着面における接着剤の濡れ性が様々な原因で変わるために、接着剤を複数の接着部にディスペンサーによって同一の塗布条件で塗布したとしても、濡れ拡がった接着剤の大きさや形状が複数の接着部で一致することは少なく、接着剤の濡れ拡がりに偏りが生じるという問題があった。例えば、図11(A)に示すように、一つのセンサ素子1に2本の細管2が設けられている場合、細管2毎に塗布された接着剤3が互いに繋がってしまうことがある。また、図11(B)に示す2箇所の接着部4のうち、左側の接着部4のように接着剤3の濡れ拡がりが抑えられる場合と、右側の接着部4のように接着剤3の一部が他の部分より広く濡れ拡がる場合もある。
【0006】
また、導圧用の細管2をセンサ素子1に接着するにあたっては、接着剤3を塗布する際にディスペンサー(図示せず)のノズルを接近させることが可能な箇所が限られているために、接着剤3を細管2に対して同心円が保たれるように塗布することは難しい。このことも接着剤3の塗布範囲に偏りが生じてしまう原因の一つであった。例えば、図12(A),(B)に示すように、接着剤3が細管2と同心円状に濡れ拡がることができず、細管2が接着剤3の盛り上がり部分(フィレット部)3aの中心から外れる場合がある。図12(A)は斜視図、図12(B)は平面図である。
【0007】
このようにセンサ素子1に対する接着剤3の塗布位置や濡れ拡がりの状態が不均一であると、接着剤3が硬化した後に形状も不均一となり、接着剤3が充分に機能しなくなるおそれがある。例えば、センサ素子1と細管2との熱膨張係数の違いにより生じる熱応力や、センサ素子1内が高圧になった際に生じる引張力に対する耐性が低くなり、センサ素子1が破損するおそれがある。また、細管2から接着剤3を介してセンサ素子1に伝わる力の伝達状態が接着部4毎に異なるようになり、センサ素子1の特性がばらついてしまう。
【0008】
本発明の目的は、接着面の濡れ性にかかわらず接着剤塗布後の状態を均質とし、センサ素子の耐圧性の低下による破損を防ぐとともに特性が一定となる圧力センサ用細管の接着構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために本発明に係る圧力センサ用細管の接着構造は、圧力センサのセンサ素子と、前記センサ素子に形成された導圧孔と、前記導圧孔に挿入された導圧用細管と、前記センサ素子の前記導圧孔が開口する接着面に前記導圧用細管の一部が覆われるように塗布され、前記導圧用細管を前記センサ素子に接着する接着剤とを備え、前記導圧孔の周囲に前記接着剤が濡れ拡がることを規制する規制部が形成されているものである。
【0010】
本発明は、前記圧力センサ用細管の接着構造において、さらに、前記センサ素子は、前記導圧孔を囲む溝を有し、前記規制部は、前記導圧孔が開口する前記接着面と前記溝との境界になる前記溝の開口縁によって構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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