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公開番号2024175804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093828
出願日2023-06-07
発明の名称給水装置
出願人株式会社川本製作所
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F04B 49/10 20060101AFI20241212BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 逆止弁の損傷を判断可能な給水装置の一例を開示する。
【解決手段】 第1ポンプ3Aの圧力低下が確定し、かつ、第2ポンプ3Bの圧力低下が確定した場合には、制御装置10は、第3逆止弁8が損傷していると判断する(S23)。第1ポンプ3Aの圧力低下が確定しておらず、かつ、第2ポンプ3Bの圧力低下が確定した場合には、制御装置10は、第1逆止弁6が損傷していると判断する(S26)。第1ポンプ3Aの圧力低下が確定しておらず、第2ポンプ3Bの圧力低下が確定していない場合には、制御装置10は、第1逆止弁6~第3逆止弁8のいずれの逆止弁も損傷していないと判断する(S27)。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
給水用のポンプ装置であって、互いに並列に配置された第1ポンプ及び第2ポンプを有するポンプ装置と、
前記第1ポンプの吐出し口に設けられた第1逆止弁と、
前記第2ポンプの吐出し口に設けられた第2逆止弁と、
前記ポンプ装置の流入側と流出側とを繋ぐバイパス部に設けられ、流出側から流入側への流れを禁止する第3逆止弁と、
給水先に送水された給水量を検出する流量センサと、
前記ポンプ装置の吐出し側の水圧を検出する圧力センサと、
前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部であって、前記圧力センサ及び前記流量センサの検出信号を利用して前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部と、
前記流量センサ及び前記圧力センサの検出信号を利用して、前記第1逆止弁、前記第2逆止弁及び前記第3逆止弁のうちいずれの逆止弁が損傷したか否か特定するための損傷特定判断部とを備え、
前記第1ポンプが稼働し、前記第2ポンプが停止しているときに前記圧力センサが検出した水圧を第1検出圧とし、前記第1ポンプが稼働し、前記第2ポンプが停止しているときに前記流量センサが検出した流量を第1検出流量とし、
前記第2ポンプが稼働し、前記第1ポンプが停止しているときに前記圧力センサが検出した水圧を第2検出圧とし、前記第2ポンプが稼働し、前記第1ポンプが停止しているときに前記流量センサが検出した流量を第2検出流量としたとき、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出圧が予め決められた規定圧力以下であって、前記第2検出圧が前記規定圧力以下であり、かつ、前記第1検出流量が予め決められた規定流量以下であって、前記第2検出流量が前記規定流量以下であると当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第3逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出圧が前記規定圧力以下であって、前記第2検出圧が前記規定圧力より大きく、かつ、前記第1検出流量が前記規定流量以下であって、前記第2検出流量が前記規定流量より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第2逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第2検出圧が前記規定圧力以下であって、前記第1検出圧が前記規定圧力より大きく、かつ、前記第2検出流量が前記規定流量以下であって、前記第1検出流量が前記規定流量より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第1逆止弁が損傷していると判断する給水装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
給水用のポンプ装置であって、互いに並列に配置された第1ポンプ及び第2ポンプを有するポンプ装置と、
前記第1ポンプの吐出し口に設けられた第1逆止弁と、
前記第2ポンプの吐出し口に設けられた第2逆止弁と、
前記ポンプ装置の流入側と流出側とを繋ぐバイパス部に設けられ、流出側から流入側への流れを禁止する第3逆止弁と、
給水先に送水された給水量を検出する流量センサと、
前記ポンプ装置の吐出し側の水圧を検出する圧力センサと、
前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部であって、前記圧力センサ及び前記流量センサの検出信号を利用して前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部と、
前記圧力センサの検出信号を利用して、前記第1逆止弁、前記第2逆止弁及び前記第3逆止弁のうちいずれの逆止弁が損傷したか否か特定するための損傷特定判断部とを備え、
前記第1ポンプが稼働し、前記第2ポンプが停止しているときに前記圧力センサが検出した水圧を第1検出圧とし、前記第2ポンプが稼働し、前記第1ポンプが停止しているときに前記圧力センサが検出した水圧を第2検出圧としたとき、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出圧が予め決められた規定圧力以下であって、前記第2検出圧が前記規定圧力以下であると当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第3逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出圧が前記規定圧力以下であって、前記第2検出圧が前記規定圧力より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第2逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第2検出圧が前記規定圧力以下であって、前記第1検出圧が前記規定圧力より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第1逆止弁が損傷していると判断する給水装置。
【請求項3】
給水用のポンプ装置であって、互いに並列に配置された第1ポンプ及び第2ポンプを有するポンプ装置と、
前記第1ポンプの吐出し口に設けられた第1逆止弁と、
前記第2ポンプの吐出し口に設けられた第2逆止弁と、
前記ポンプ装置の流入側と流出側とを繋ぐバイパス部に設けられ、流出側から流入側への流れを禁止する第3逆止弁と、
給水先に送水された給水量を検出する流量センサと、
前記ポンプ装置の吐出し側の水圧を検出する圧力センサと、
前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部であって、前記圧力センサ及び前記流量センサの検出信号を利用して前記ポンプ装置の運転を制御するポンプ制御部と、
前記流量センサの検出信号を利用して、前記第1逆止弁、前記第2逆止弁及び前記第3逆止弁のうちいずれの逆止弁が損傷したか否か特定するための損傷特定判断部とを備え、
前記第1ポンプが稼働し、前記第2ポンプが停止しているときに前記流量センサが検出した流量を第1検出流量とし、前記第2ポンプが稼働し、前記第1ポンプが停止しているときに前記流量センサが検出した流量を第2検出流量としたとき、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出流量が予め決められた規定流量以下であって、前記第2検出流量が前記規定流量以下であると当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第3逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第1検出流量が前記規定流量以下であって、前記第2検出流量が前記規定流量より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第2逆止弁が損傷していると判断し、
前記損傷特定判断部は、前記第2検出流量が前記規定流量以下であって、前記第1検出流量が前記規定流量より大きいと当該損傷特定判断部が判断したときに、前記第1逆止弁が損傷していると判断する給水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、逆止弁の損傷を判断可能な給水装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の給水装置では、ポンプの羽根車を回転させる電動モータが逆転しているか否かを判断して、当該給水装置に設けられた逆止弁に損傷が発生しているか否かを判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-212467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、特許文献1に異なる手法にて逆止弁の損傷を判断可能な給水装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
給水装置(1)は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、給水用のポンプ装置(3)であって、互いに並列に配置された第1ポンプ(3A)及び第2ポンプ(3B)を有するポンプ装置(3)と、第1ポンプ(3A)の吐出し口に設けられた第1逆止弁(6)と、第2ポンプ(3B)の吐出し口に設けられた第2逆止弁(7)と、ポンプ装置(3)の流入側と流出側とを繋ぐバイパス部(13)に設けられ、流出側から流入側への流れを禁止する第3逆止弁(8)と、給水先に送水された給水量を検出する流量センサ(5)と、ポンプ装置(3)の吐出し側の水圧を検出する圧力センサ(4)と、ポンプ装置(3)の運転を制御するポンプ制御部(10A)であって、圧力センサ(4)及び流量センサ(5)の検出信号を利用してポンプ装置(3)の運転を制御するポンプ制御部(10A)と、流量センサ(5)及び圧力センサ(4)の検出信号を利用して、第1逆止弁(6)、第2逆止弁(7)及び第3逆止弁(8)のうちいずれの逆止弁が損傷したか否か特定するための損傷特定判断部(10B)とである。
【0006】
そして、損傷特定判断部(10B)は、第1検出圧(Pm1)が予め決められた規定圧力(P1)以下であって、第2検出圧(Pm2)が規定圧力(P1)以下であり、かつ、第1検出流量(Fm1)が予め決められた規定流量(Fo)以下であって、第2検出流量(Fm2)が規定流量(Fo)以下であると当該損傷特定判断部(10B)が判断したときに、第3逆止弁(8)が損傷していると判断する。
【0007】
また、損傷特定判断部(10B)は、第1検出圧(Pm1)が規定圧力(P1)以下であって、第2検出圧(Pm2)が規定圧力(P1)より大きく、かつ、第1検出流量(Fm1)が規定流量(Fo)以下であって、第2検出流量(Fm2)が規定流量(Fo)より大きいと当該損傷特定判断部(10B)が判断したときに、第2逆止弁(7)が損傷していると判断する。
【0008】
さらに、損傷特定判断部(10B)は、第2検出圧(Pm2)が規定圧力(P1)以下であって、第1検出圧(Pm1)が規定圧力(P1)より大きく、かつ、第2検出流量(Fm2)が規定流量(Fo)以下であって、第1検出流量(Fm1)が規定流量(Fo)より大きいと当該損傷特定判断部(10B)が判断したときに、第1逆止弁(6)が損傷していると判断する。
【0009】
なお、第1検出圧(Pm1)とは、第1ポンプ(3A)が稼働し、第2ポンプ(3B)が停止しているときに圧力センサ(4)が検出した水圧をいう。第2検出圧(Pm2)とは、第2ポンプ(3B)が稼働し、第1ポンプ(3A)が停止しているときに圧力センサ(4)が検出した水圧をいう。
【0010】
第1検出流量(Fm1)とは、第1ポンプ(3A)が稼働し、第2ポンプ(3B)が停止しているときに流量センサ(5)が検出した流量をいう。第2検出流量(Fm2)とは、第2ポンプ(3B)が稼働し、第1ポンプ(3A)が停止しているときに流量センサ(5)が検出した流量をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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