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公開番号2024174476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092325
出願日2023-06-05
発明の名称シリンダヘッドカバー
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F01M 13/04 20060101AFI20241210BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガスの流路において、オイルと水分とが撹拌される。
【解決手段】シリンダヘッドカバー60は、水素を燃料とする内燃機関10に適用され、ヘッドカバー本体61Aと、導出路61Bと、を備える。ヘッドカバー本体61Aは、燃焼室CCからクランクケース24に漏出したブローバイガスの主流路62を区画している。導出路61Bは、主流路62の下流端62Eに接続しており、ブローバイガスを吸気通路IPに導く。主流路62は、当該主流路62の途中に絞り部62Cを有している。シリンダヘッドカバー60は、副流路66をさらに備える。副流路66は、絞り部62Cよりも上流路62Aに接続している。また、副流路66は、ブローバイガスを導出路61B又は吸気通路IPに導く。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素を燃料とする内燃機関に適用され、
燃焼室からクランクケースに漏出したブローバイガスの主流路を区画しているヘッドカバー本体と、
前記主流路の下流端に接続しており、前記ブローバイガスを吸気通路に導くための導出路と、を備え、
前記主流路は、当該主流路の途中に絞り部を有しており、
前記主流路のうち前記絞り部よりも上流側を上流路とし、前記主流路のうち前記絞り部よりも下流側を下流路としたとき、前記絞り部の流路断面積は、前記上流路の流路断面積より小さく、且つ、前記下流路の流路断面積より小さくなっており、
前記上流路に接続しており、前記ブローバイガスを前記導出路又は前記吸気通路に導くための副流路をさらに備えている
シリンダヘッドカバー。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ヘッドカバー本体は、前記主流路を区画する壁面から突出するリブを備え、
前記壁面に直交する方向の寸法を高さ寸法としたとき、
前記下流路における前記リブの高さ寸法は、前記上流路における前記リブの高さ寸法よりも低い
請求項1に記載のシリンダヘッドカバー。
【請求項3】
前記上流路において、前記ヘッドカバー本体の内面から突出する壁部をさらに備え、
前記壁部は、前記主流路の上流端と前記絞り部とを結ぶ任意の線分に対して交差している
請求項1に記載のシリンダヘッドカバー。
【請求項4】
前記副流路は、前記上流路において前記壁部よりも下流側に接続している
請求項3に記載のシリンダヘッドカバー。
【請求項5】
前記ヘッドカバー本体は、前記上流路の内面から前記主流路の外側に向かって窪んだ窪み部を備え、
前記副流路は、前記窪み部に接続している
請求項1に記載のシリンダヘッドカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンダヘッドカバーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シリンダヘッドカバーに一体成形されるオイルセパレータが開示されている。オイルセパレータは、ブローバイガスのガス流路を備えている。このガス流路は、燃焼室からクランクケースに漏出したブローバイガスを、吸気通路へと導くためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-200777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなオイルセパレータにおいて、ガス流路の途中に、流路断面積の小さい絞り部が存在することがある。このような構造では、ガス流路における絞り部よりも下流側では、ブローバイガスの流速が速くなる。そして、特に、水素を燃料とする水素エンジンにおいては、ブローバイガスに比較的に多くの水分が含まれる。したがって、ガス流路における絞り部よりも下流側でオイルと水分とが撹拌されてエマルジョンが発生しやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、水素を燃料とする内燃機関に適用され、燃焼室からクランクケースに漏出したブローバイガスの主流路を区画しているヘッドカバー本体と、前記主流路の下流端に接続しており、前記ブローバイガスを吸気通路に導くための導出路と、を備え、前記主流路は、当該主流路の途中に絞り部を有しており、前記主流路のうち前記絞り部よりも上流側を上流路とし、前記主流路のうち前記絞り部よりも下流側を下流路としたとき、前記絞り部の流路断面積は、前記上流路の流路断面積より小さく、且つ、前記下流路の流路断面積より小さくなっており、前記上流路に接続しており、前記ブローバイガスを前記導出路又は前記吸気通路に導くための副流路をさらに備えているシリンダヘッドカバーである。
【発明の効果】
【0006】
ブローバイガスの流路において、オイルと水分とが撹拌されることを防げる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、内燃機関の一実施形態を示す概略図である。
図2は、ヘッドカバー本体のカバー部の上面図である。
図3は、ヘッドカバー本体の底部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<シリンダヘッドカバーの一実施形態>
以下、シリンダヘッドカバーの一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図面中のものと異なる場合がある。
【0009】
(全体構成について)
図1に示すように、内燃機関10は、オイルパン25、クランクケース24、シリンダブロック23、シリンダヘッド22、及びシリンダヘッドカバー60を備えている。また、内燃機関10は、複数のピストン31、複数のコネクティングロッド32、及びクランク軸33を備えている。
【0010】
オイルパン25は、内燃機関10の下端に位置している。オイルパン25の形状は、底を有する概ね四角箱形状である。オイルパン25は、オイルを貯留するためのオイル空間25Aを区画している。なお、オイル空間25Aに貯留されたオイルは、図示しないポンプにより内燃機関10の各部に供給される。
(【0011】以降は省略されています)

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