TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024168337
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084907
出願日
2023-05-23
発明の名称
二軸配向ポリプロピレンフィルム
出願人
東洋紡株式会社
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
B29C
55/12 20060101AFI20241128BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】剛性及び耐熱性も優れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供する。
【解決手段】ポリプロピレン系樹脂組成物からなる二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)23℃における5%伸長時応力が長手方向で35MPa以上であり、幅方向で130MPa以上である。
(2)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
(3)130℃におけるヒートシール強度が4.0N/15mm以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂組成物からなる二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)23℃における5%伸長時応力が長手方向で35MPa以上であり、幅方向で130MPa以上である。
(2)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
(3)130℃におけるヒートシール強度が4.0N/15mm以上である。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムのヘイズが7.0%以下である請求項1に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項3】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムが、防曇剤を0.2質量%以上1.0質量%以下含む、請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項4】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸配向ポリプロピレンフィルムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、包装用に使用するヒートシール性フィルムとして、ポリプロピレン系樹脂フィルムが広く用いられている。ヒートシール性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの一例として、無延伸ポリエチレン系樹脂フィルム又は無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとをラミネートした積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが挙げられる。しかし、上記積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、十分なシール強度を有するものの、有機溶剤等を使用するラミネート工程が必要であり、コスト面からも地球環境に与える影響の面からも好ましくない。
【0003】
ヒートシール性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの別の例として、高融点のポリプロピレン系樹脂からなる層と低融点でのポリオレフィン系樹脂からなる層との積層シートを延伸して得られた積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが挙げられる。このような積層ポリプロピレン系樹脂フィルムとして、例えば、特許文献1及び2には、ポリプロピレン系樹脂からなる基材層と低融点のポリオレフィン系樹脂からなるシール層とを中間層を介して積層することでヒートシール強度を改善した積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/118680号
国際公開第2018/181011号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、環境への配慮から、包材の減容化が求められており、これに伴い、フィルムの薄膜化が求められている。しかし、フィルムを薄膜化すると加工性を担う剛性が低下してしまうため、より高い剛性が求められている。また、製袋加工性の改良も求められており、さらなる改善が必要であった。
【0006】
本発明は、ヒートシール性に優れ、かつ、剛性及び耐熱性に優れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、フィルムを構成するポリプロピレン系樹脂組成物の組成を調整し、かつ、フィルムの製膜条件を制御することによって、上記課題を解決することができた。すなわち、本発明は、以下の発明を含む。
[1]ポリプロピレン系樹脂組成物からなる二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)23℃における5%伸長時応力が長手方向で35MPa以上であり、幅方向で130MPa以上である。
(2)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
(3)130℃におけるヒートシール強度が4.0N/15mm以上である。
[2]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムのヘイズが7.0%以下である上記[1]に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[3]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムが、防曇剤を0.2質量%以上1.0質量%以下含む、上記[1]又は[2]に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[4]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である上記[1]~[3]のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリプロピレンフィルムは、剛性及び耐熱性に優れているため、包装袋としたときに袋形状を保持しやすい。また、本発明のポリプロピレンフィルムは、ヒートシール性に優れているため、シーラントフィルムをラミネートすることなく、高い剛性が必要とされる用途にも好適に用いることができ、フィルムの厚みを薄くしても強度を維持することができる。また、ヒートシールしたときにシール部のシワが少なく、袋形状としたときの外観に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムについて説明する。
【0010】
[二軸配向ポリプロピレンフィルムの層構成]
本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムはポリプロピレン系樹脂組成物からなる。本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムの層構成は特に限定されないが、ポリプロピレン系樹脂組成物からなる基材層A及びポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層Cを有し、前記基材層Aと前記シール層Cとの間にポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層Bを有することが好ましい。さらに、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムは、機能層Dを有していてもよい。
以下に基材層A、中間層B、シール層C、及び機能層Dについて、詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東洋紡株式会社
地図フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1日前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
白色熱収縮性ポリエステル系フィルム
9日前
東洋紡株式会社
賦活化剤、培地、培養方法、および培養肉の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
標的核酸を特異的に検出するオリゴヌクレオチド及びその用途
3日前
東洋紡株式会社
標的核酸を特異的に検出するオリゴヌクレオチド及びその用途
3日前
東洋紡株式会社
ラミネート積層体
23日前
東洋紡株式会社
透明導電性フィルム
23日前
東洋紡株式会社
透明導電性フィルム
23日前
国立大学法人大阪大学
化合物、有機半導体材料、および有機電子デバイス
23日前
東洋紡株式会社
易接着性ポリエステルフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
易接着性ポリエステルフィルム
25日前
東洋紡株式会社
エアバッグ用ポリエステル基布
4日前
東洋紡株式会社
易接着性ポリエステルフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
ハードコートフィルムとその用途
1か月前
東洋紡株式会社
脳機能レベルの層別化を支援するための方法、層別化装置、及び層別化プログラム
1か月前
東洋紡株式会社
ポリエステルフィルムとその用途
24日前
国立大学法人大阪大学
低分子化合物、有機半導体材料、および有機電子デバイス
23日前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
9日前
東洋紡株式会社
二軸延伸ポリエステルフィルムロール
1か月前
東洋紡株式会社
液晶化合物配向層転写用配向フィルム
1か月前
東洋クロス株式会社
ポリエステル基材の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
食品包装用二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
四肢動物の生体信号処理方法、生体信号処理装置、生体信号処理システム、プログラム、および記憶媒体
1か月前
東洋紡株式会社
折りたたみ型ディスプレイ用ハードコートフィルムとその用途
1か月前
東洋紡株式会社
フレキシブルディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム
25日前
東洋紡株式会社
折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムとその用途
2か月前
東レ株式会社
吹出しノズル
1か月前
東レ株式会社
溶融紡糸設備
7か月前
津田駒工業株式会社
連続成形機
10か月前
CKD株式会社
型用台車
1か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
4か月前
続きを見る
他の特許を見る