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公開番号
2024168158
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084597
出願日
2023-05-23
発明の名称
エアジェット織機における緯糸張力付与装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
D03D
47/30 20060101AFI20241128BHJP(織成)
要約
【課題】ストレッチノズルからの噴射圧の低下を抑制しつつ、開閉バルブの移動を容易とするエアジェット織機における緯糸張力付与装置を提供すること。
【解決手段】エアジェット織機10における緯糸張力付与装置30において、支持バー23に支持されたテンプルベース61の反緯入れ側端部には、ストレッチノズル31に第1エア配管51で接続された開閉バルブ32と、開閉バルブ32と接続されるとともに主タンク34と第2エア配管52で接続され、主タンク34よりも小型の補助タンク33とが設置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一対のサイドフレームにロッキングシャフトが往復回動可能に支持され、前記ロッキングシャフトと一体に揺動するスレイには、緯糸案内通路を形成する変形筬が設置されるとともに、前記緯糸案内通路に指向するストレッチノズルが、緯糸の緯入れ方向へ移動可能に設置されており、
一対のサイドフレームのうち前記ストレッチノズルに近いサイドフレームには、圧縮エアの供給源としての主タンクが設置されているエアジェット織機における緯糸張力付与装置であって、
前記一対のサイドフレームに架設された支持バーに支持されたテンプルベースの反緯入れ側端部には、前記ストレッチノズルに第1エア配管で接続された開閉バルブと、
前記開閉バルブと接続されるとともに前記主タンクと第2エア配管で接続され、前記主タンクよりも小型の補助タンクとが設置されていることを特徴とするエアジェット織機における緯糸張力付与装置。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記開閉バルブと前記補助タンクは一体化されている請求項1に記載のエアジェット織機における緯糸張力付与装置。
【請求項3】
前記開閉バルブ及び前記補助タンクは、前記テンプルベースに対して別々に設置されている請求項1に記載のエアジェット織機における緯糸張力付与装置。
【請求項4】
前記第2エア配管は、前記補助タンクに接続された補助タンク側配管と、前記主タンクに接続された主タンク側配管と、両配管を接続する継手と、から形成され、前記主タンク側配管は、前記補助タンク側配管より大径であるとともに、前記補助タンク側配管は、フレキシブルな配管である請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載のエアジェット織機における緯糸張力付与装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアジェット織機における緯糸張力付与装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示のエアジェット織機における緯糸張力付与装置は、ストレッチノズルと、エアタンクと、開閉バルブと、を備える。ストレッチノズルは、ロッキングシャフトに固定されたスレイに取り付けられている。ストレッチノズルは、緯入れ用の補助ノズルよりも緯入れ方向下流側の位置において、織幅の変更に合わせて緯入れ方向に位置調整可能である。エアタンクは、エアジェット織機のフレームの一部に設置されている。開閉バルブは、エアタンクに取り付けられているとともに、その開閉バルブとストレッチノズルとは、フレキシブルなエア供給管により接続されている。
【0003】
しかし、特許文献1に開示のエアジェット織機における緯糸張力付与装置において、ストレッチノズルと開閉バルブとの距離が遠いため、圧力損失によってストレッチノズルからのエアの噴射圧が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-231649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、開閉バルブをストレッチノズルの近傍に配置することで、ストレッチノズルと開閉バルブとの間の圧力損失を低減させることが考えられる。この場合、開閉バルブとエアタンクとは遠く離れたままであるため、開閉バルブとエアタンクとの間の圧力損失を低減するために、エアタンクと開閉バルブとを接続する配管を大径管とする必要がある。しかし、エアタンクと開閉バルブとの間の配管が大径管であると、ストレッチノズルの位置調整に伴って開閉バルブを移動させる際、大径管の剛性の高さを原因として開閉バルブの移動が困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのエアジェット織機における緯糸張力付与装置は、一対のサイドフレームにロッキングシャフトが往復回動可能に支持され、前記ロッキングシャフトと一体に揺動するスレイには、緯糸案内通路を形成する変形筬が設置されるとともに、前記緯糸案内通路に指向するストレッチノズルが、緯糸の緯入れ方向へ移動可能に設置されており、一対のサイドフレームのうち前記ストレッチノズルに近いサイドフレームには、圧縮エアの供給源としての主タンクが設置されているエアジェット織機における緯糸張力付与装置であって、前記一対のサイドフレームに架設された支持バーに支持されたテンプルベースの反緯入れ側端部には、前記ストレッチノズルに第1エア配管で接続された開閉バルブと、前記開閉バルブと接続されるとともに前記主タンクと第2エア配管で接続され、前記主タンクよりも小型の補助タンクとが設置されていることを要旨とする。
【0007】
これによれば、補助タンクは、開閉バルブが閉じている間に主タンクから圧縮エアが供給されることにより、開閉バルブが開く前には、主タンクと同様に、高圧な圧縮エアの圧力を保持している。そして、補助タンクは、テンプルベースに設置されているため、補助タンクは、主タンクよりも開閉バルブに近付けられている。これにより、補助タンクと開閉バルブとの距離を縮めて、補助タンクと開閉バルブとの間の圧力損失を低減できるため、ストレッチノズルからの噴射圧の低下が抑制される。したがって、圧力損失を低減して噴射圧の低下を抑制するために、開閉バルブと主タンクとを大径管で接続する必要がなくなる。その結果、開閉バルブと主タンクとの間の第2エア配管のうち補助タンクよりも主タンク側の配管を、小径の配管で形成することが可能になる。よって、ストレッチノズルの位置調整に伴って、開閉バルブを移動させる際、配管の剛性が開閉バルブの位置調整の妨げになることを抑制できる。
【0008】
エアジェット織機における緯糸張力付与装置について、前記開閉バルブと前記補助タンクは一体化されていてもよい。
これによれば、開閉バルブと補助タンクとの距離をより縮めることができるため、補助タンクと開閉バルブとの距離をより短くして、ストレッチノズルからの噴射圧の低下をさらに抑制できる。
【0009】
エアジェット織機における緯糸張力付与装置について、前記開閉バルブ及び前記補助タンクは、前記テンプルベースに対して別々に設置されていてもよい。
これによれば、開閉バルブと補助タンクとを別々に位置調整できる。
【0010】
エアジェット織機における緯糸張力付与装置について、前記第2エア配管は、前記補助タンクに接続された補助タンク側配管と、前記主タンクに接続された主タンク側配管と、両配管を接続する継手と、から形成され、前記主タンク側配管は、前記補助タンク側配管より大径であるとともに、前記補助タンク側配管は、フレキシブルな配管であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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