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公開番号2024174826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2024085949
出願日2024-05-28
発明の名称ガラスクロス、表面処理ガラスクロス、プレプレグ及びプリント基板
出願人富喬工業股分有限公司
代理人個人,個人
主分類D03D 15/267 20210101AFI20241210BHJP(織成)
要約【課題】良好な開繊程度及び良好な開繊均一性を備えるガラスクロスの提供。
【解決手段】ガラス繊維糸である複数の経糸とガラス繊維糸である複数の緯糸とによる織物であるガラスクロスであり、ガラスクロスは、平均単位面積開繊係数SDが0.35~0.75の範囲内、平均単位面積均一係数RAが0.10~0.40の範囲内、且つ、RA/SDの値が0.10~1.10の範囲内にあり、SD及びRAは、以下の式1及び式2により決められており、
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式中、Wは、前記複数の経糸の平均幅であり、Fは、前記複数の緯糸の平均幅であり、Dwは、前記複数の経糸の平均織密度であり、Dfは、前記複数の緯糸の平均織密度であり、Rwは、前記複数の経糸の幅のレンジであり、Rfは、前記複数の緯糸の幅のレンジである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス繊維糸である複数の経糸とガラス繊維糸である複数の緯糸とによる織物であるガラスクロスであり、
前記ガラスクロスは、平均単位面積開繊係数SDが0.35~0.75の範囲内にあり、平均単位面積均一係数RAが0.10~0.40の範囲内にあり、且つ、RA/SDの値が0.10~1.10の範囲内にあり、
前記SD及び前記RAは、以下の式1及び式2により決められており、
TIFF
2024174826000014.tif
28
119
式中、Wは、前記複数の経糸の平均幅であり、
Fは、前記複数の緯糸の平均幅であり、


は、前記複数の経糸の平均織密度であり、


は、前記複数の緯糸の平均織密度であり、


は、前記複数の経糸の幅のレンジであり、


は、前記複数の緯糸の幅のレンジである、ことを特徴とするガラスクロス。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記RA/SDの値は、0.20~1.00の範囲内にある、ことを特徴とする請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記RA/SDの値は、0.20~0.90の範囲内にある、ことを特徴とする請求項2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
各前記経糸は、複数のフィラメントにより構成されており、
各前記緯糸は、複数のフィラメントにより構成されており、
各前記経糸は、平均フィラメント直径が3.0μm~5.0μmの範囲内にあり、且つ、平均フィラメント本数が30本~200本の範囲内にあり、
各前記緯糸は、平均フィラメント直径が3.0μm~5.0μmの範囲内にあり、且つ、平均フィラメント本数が30本~200本の範囲内にある、ことを特徴とする請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項5】
前記ガラスクロスの平均厚さは、10.0μm~50.0μmの範囲内にあり、
前記ガラスクロスの平均坪量は、10.0g/m

~50.0g/m

の範囲内にあり、
前記ガラスクロスの平均面積を計算基準として、前記複数の経糸の平均織密度は、50本/25.4mm~100本/25.4mmの範囲内にあり、前記複数の緯糸の平均織密度は、50本/25.4mm~100本/25.4mmの範囲内にある、ことを特徴とする請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項6】
処理液による請求項1に記載のガラスクロスの表面処理物である表面処理ガラスクロスであり、
前記処理液は、アミノシランカップリング剤、アルケニルシランカップリング剤、アクリロイルオキシシランカップリング剤及びそれらの組み合わせからなる群より選択された処理剤を含むものによりなったものである、ことを特徴とする表面処理ガラスクロス。
【請求項7】
部分的に固化された樹脂と請求項6に記載の表面処理ガラスクロスとを含む、ことを特徴とするプレプレグ。
【請求項8】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂である、ことを特徴とする請求項7に記載のプレプレグ。
【請求項9】
前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びビスマレイミドトリアジン樹脂からなる群より選択されたものである、ことを特徴とする請求項8に記載のプレプレグ。
【請求項10】
請求項7~請求項9のいずれかの一項に記載のプレプレグによりなったものである、ことを特徴とするプリント基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維布に関し、特にガラスクロス(glass cloth)及びその応用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子製品がより多機能、高速伝送、軽量及び小型化などの方向へ進むに伴い、プリント基板(printed circuit board、略称PCB)の製造に使用するガラスクロスは、厚さがより薄くなるように開発されている。
【0003】
ガラスクロスの厚さをより薄くするために、平均フィラメント(filament)直径が短いガラス繊維糸を経糸(warp)及び緯糸(weft)として使用して織ってガラスクロスを製造することが一般的であるが、そのためガラスクロスの中の糸ウィンドウ(即ちガラスクロス中の経糸と緯糸との間の隙間)面積が占める割合が高くなる。
【0004】
糸ウィンドウ面積が占める割合が高くなると、信号がこのようなガラスクロスで製造したプリント基板を通過する際、繊維織込み効果(fiber weave effect)が生じやすく、信号の伝送速度に悪影響がある。
【0005】
上記の問題点を解消するために、ガラスクロスの開繊(fiber openingまたはfiber splitting)程度を増加することが一般的である。開繊は、ガラス繊維糸を構成する複数のフィラメントを扁平状になるように均一に分散することにより、ガラス繊維糸の表面積を上げて糸ウィンドウを縮小する技術である。
【0006】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、特定の開繊程度を有するガラスクロスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
台湾特許第I720996号公報
台湾特許第I723117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、ガラスクロスが特定の開繊程度に合うだけで開繊均一性が悪いと、即ちガラスクロスの中の各糸ウィンドウのサイズの差が大きすぎると、そのガラスクロスを使用して製造されたプレプレグ(prepreg)には、マイクロボイド(microvoids)が存在して、プリント基板を製造する過程でプレプレグの体積の膨張や縮小の変化が大きすぎる問題点があって、製造されたプリント基板に反りが生じて、プリント基板の歩留まり率が悪くなる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、良好な開繊程度及び良好な開繊均一性を備えるガラスクロスと、表面処理ガラスクロスと、プレプレグと、プリント基板とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成すべく、本発明は、ガラス繊維糸である複数の経糸とガラス繊維糸である複数の緯糸とによる織物であるガラスクロスであり、
前記ガラスクロスは、平均単位面積開繊係数SDが0.35~0.75の範囲内にあり、平均単位面積均一係数RAが0.10~0.40の範囲内にあり、且つ、RA/SDの値が0.10~1.10の範囲内にあり、
前記SD及び前記RAは、以下の式1及び式2により決められており、
(【0011】以降は省略されています)

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