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公開番号
2024174481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092331
出願日
2023-06-05
発明の名称
エアジェット織機における情報表示装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
D03D
47/30 20060101AFI20241210BHJP(織成)
要約
【課題】緯入れ開始時期を変えることなく、緯糸係止ピンによる緯糸係止時に緯糸に作用する衝撃を小さくできるような動作パターンを容易に設定できるエアジェット織機における情報表示装置を提供すること。
【解決手段】情報表示装置100のパターン設定記憶部111は、複数のサブノズルの各々に接続されたサブバルブの動作をサブバルブ毎に設定した動作パターンを記憶し、記憶した複数の動作パターン毎に最終到達時点及び中間到達時点を取得する。また、パターン設定記憶部111は、最終到達時点と中間到達時点との差である時間差を動作パターン毎に紐付けて記憶する。パターン抽出部121は、パターン設定記憶部111に記憶された複数の動作パターンのうち、紐付けされた時間差が最大となった動作パターンを抽出する。表示装置202は、パターン抽出部121によって抽出された動作パターンを表示する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
貯留ドラムに巻かれた緯糸を緯糸係止ピンの後退により解舒するとともに、解舒された前記緯糸をメインノズル及び複数のサブノズルによって筬の筬内通路を飛走させて、経糸の開口に緯入れする緯入れ装置と、
緯入れされた前記緯糸の先端が、当該緯糸の最終到達位置に到達した最終到達時点を出力する第1緯糸検知部と、
緯入れされた前記緯糸の先端が、前記最終到達位置より緯入れ方向の上流側の所定位置に到達した中間到達時点を出力する第2緯糸検知部と、を備えるエアジェット織機における情報表示装置であって、
前記サブノズルから圧縮エアを噴射させるサブバルブの動作を複数のサブバルブ毎に設定した動作パターンを記憶し、記憶した複数の前記動作パターン毎に前記最終到達時点及び前記中間到達時点を取得するとともに、前記最終到達時点と前記中間到達時点との差である時間差を前記動作パターン毎に紐付けて記憶するパターン設定記憶部と、
前記パターン設定記憶部に記憶された複数の前記動作パターンのうち、紐付けされた前記時間差が最大となった動作パターンを抽出するパターン抽出部と、
前記パターン抽出部によって抽出された動作パターンを表示する表示装置と、を備えることを特徴とするエアジェット織機における情報表示装置。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記第2緯糸検知部は、織幅内の前記筬内通路に対向する位置に配置されている請求項1に記載のエアジェット織機における情報表示装置。
【請求項3】
前記第2緯糸検知部は、前記貯留ドラムから解舒される前記緯糸を検出するバルーンセンサである請求項1に記載のエアジェット織機における情報表示装置。
【請求項4】
前記パターン抽出部は、前記パターン設定記憶部に記憶された複数の前記動作パターンのうち、前記最終到達時点が所定値以下で、かつ紐付けされた前記時間差が最大となった動作パターンを抽出する請求項1又は請求項2に記載のエアジェット織機における情報表示装置。
【請求項5】
前記時間差が最大となった動作パターンを抽出するための条件を選択可能に前記表示装置に表示させるモード選択部を備える請求項1又は請求項2に記載のエアジェット織機における情報表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアジェット織機における情報表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
エアジェット織機において、緯糸は、メインノズル及びサブノズルからの圧縮エアの噴射によって筬内通路を飛走する。エアジェット織機は、緯入れの終期に、緯糸を緯糸係止ピンに係止させて、緯糸の緯入れを終了させる。緯糸に緯糸係止ピンが係止したとき、緯糸に衝撃が作用する。
【0003】
例えば、特許文献1には、緯糸に緯糸係止ピンが係止したときに緯糸に作用する衝撃を緩和するジェットルームが開示されている。特許文献1に開示のジェットルームは、緯糸を感知する複数の光電センサを備える。複数の光電センサは、緯糸の飛走方向に間隔を空けて配置されている。また、複数の光電センサは、緯入れの終期において、緯糸に緯糸係止ピンが係止する直前の緯糸を感知するように、反給糸側に配置されている。
【0004】
そして、特許文献1に開示のジェットルームでは、複数の光電センサによる緯糸の検知タイミングの差に基づいて、緯糸の飛走速度を算出する。そして、算出された飛走速度が速くなった場合には、緯糸の緯入れ開始時期を遅延させる制御を行う。これにより、制動装置が動作したときから緯糸が係止ピンに係止されるときまでの時間が長くなるため、緯糸は、それだけ長時間制動力を受ける結果、緯糸に作用する衝撃が小さくなる。逆に、算出された飛走速度が遅くなった場合は、上記と逆に、緯入れ開始時期を早める制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-26443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、緯入れ開始時期を遅延させると、緯糸先端の最終到達位置への到達が遅れるため、緯入れミスが発生しやすくなる虞がある。逆に緯入れ開始時期を早めると、緯入れした緯糸が筬内通路入口側の経糸に接触する虞が高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するためのエアジェット織機における情報表示装置は、貯留ドラムに巻かれた緯糸を緯糸係止ピンの後退により解舒するとともに、解舒された前記緯糸をメインノズル及び複数のサブノズルによって筬の筬内通路を飛走させて、経糸の開口に緯入れする緯入れ装置と、緯入れされた前記緯糸の先端が、当該緯糸の最終到達位置に到達した最終到達時点を出力する第1緯糸検知部と、緯入れされた前記緯糸の先端が、前記最終到達位置より緯入れ方向の上流側の所定位置に到達した中間到達時点を出力する第2緯糸検知部と、を備えるエアジェット織機における情報表示装置であって、前記サブノズルから圧縮エアを噴射させるサブバルブの動作を複数のサブバルブ毎に設定した動作パターンを記憶し、記憶した複数の前記動作パターン毎に前記最終到達時点及び前記中間到達時点を取得するとともに、前記最終到達時点と前記中間到達時点との差である時間差を前記動作パターン毎に紐付けて記憶するパターン設定記憶部と、前記パターン設定記憶部に記憶された複数の前記動作パターンのうち、紐付けされた前記時間差が最大となった動作パターンを抽出するパターン抽出部と、前記パターン抽出部によって抽出された動作パターンを表示する表示装置と、を備えることを要旨とする。
【0008】
これによれば、パターン設定記憶部は、動作パターン毎に、最終到達時点及び中間到達時点を実際に取得するとともに、取得した最終到達時点と中間到達時点とから時間差を算出して、動作パターンに紐付けて記憶する。そして、パターン抽出部は、実際に取得された値に基づいて、最終到達時点と中間到達時点の時間差を最大にする動作パターンを抽出する。最終到達時点と中間到達時点の時間差が大きいほど、緯糸に緯糸係止ピンが係止したときに緯糸に作用する衝撃は小さくなる。このため、抽出された最終到達時点と中間到達時点の時間差が最大となる動作パターンに基づいて複数のサブバルブの各々を動作させれば、緯糸に緯糸係止ピンが係止したときに作用する衝撃を最も小さくできる。しかも、背景技術のように緯入れ開始時期を変更するのではなく、サブノズルから圧縮エアを噴射させるサブバルブの動作を複数のサブバルブ毎に設定した複数の動作パターンの中から、紐付けされた前記時間差が最大となった動作パターンを抽出する。よって、緯入れ開始時期を遅延させたり、早めたりすることなく、緯糸係止ピンによる緯糸係止時に緯糸に作用する衝撃を小さくできるような動作パターンを容易に設定できる。
【0009】
エアジェット織機における情報表示装置について、前記第2緯糸検知部は、織幅内の前記筬内通路に対向する位置に配置されていてもよい。
これによれば、第2緯糸検知部が筬内通路の織幅外に配置される場合と比較して、第1緯糸検知部と第2緯糸検知部との距離を大きく取ることができるため、衝撃の大きさと時間差との相関関係がより正確になる。
【0010】
エアジェット織機における情報表示装置について、前記第2緯糸検知部は、前記貯留ドラムから解舒される前記緯糸を検出するバルーンセンサであってもよい。
これによれば、緯糸を飛走させるために必要とされるバルーンセンサを用いて中間到達時点を取得できるため、部品点数を増加することなく、中間到達時点を取得できる。
(【0011】以降は省略されています)
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