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公開番号
2024140320
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023051410
出願日
2023-03-28
発明の名称
伸縮性織物
出願人
東レ・デュポン株式会社
代理人
個人
主分類
D03D
15/47 20210101AFI20241003BHJP(織成)
要約
【課題】伸縮性、風合い、引張強さおよび耐切創性に優れ、かつ高い伸び率を有する織物を提供する。
【解決手段】芯糸に弾性糸を用い、鞘糸に引張強さが17.5cN/dtex以上の高機能繊維および非高機能繊維を含む芯鞘複合糸を用いてなる織物であって、前記織物重量に対して、弾性糸を1~10重量%、かつ、高機能繊維を5~90重量%含み、前記弾性糸および/または高機能性繊維の含有量を増減することで、前記織物の伸び率を15%以上に調整したことを特徴とする伸縮性織物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芯糸に弾性糸を用い、鞘糸に引張強さ17.5cN/dtex以上の高機能繊維および非高機能繊維を含む芯鞘複合糸を用いてなる織物であって、
前記織物重量に対して、前記弾性糸を1~10重量%かつ前記高機能繊維を5~90重量%含み、
前記弾性糸および/または高機能性繊維の含有量を増減することで、前記織物の伸び率を調整したことを特徴とする伸縮性織物。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記織物のJIS L1096 8.16B法で測定した伸び率が15%以上である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項3】
前記織物のJIS L1096 8.14A法(ラベルドストリップ法)で測定した、たて方向および/またはよこ方向の引張強さが100N/cm以上である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項4】
前記織物のJIS T8052法で測定した耐切創性が2.0以上である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項5】
前記弾性糸が、ポリウレタン弾性糸である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項6】
前記非高機能繊維が、合成繊維(ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン)、再生繊維(レーヨン、キュプラ)、半合成繊維(アセテート)、及び天然繊維(綿、麻)から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項7】
前記織物が、綾織組織を有する織物である、請求項1に記載の伸縮性織物。
【請求項8】
請求項1~7いずれかに記載の伸縮性織物を用いてなる衣料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芯鞘複合糸を用いてなる、耐切創性を有する伸縮性織物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
弾性糸を芯糸、高機能繊維を鞘糸に用いた芯鞘複合糸は、その優れた伸縮性と耐切創性を活かして、繊維製品に使用されている。例えば、特許文献1には、芯糸に弾性糸、鞘糸にパラ系アラミド短繊維の紡績糸を用いた芯鞘複合糸を用いてなる手袋(編物)が開示されている。また、特許文献2には、芯糸に弾性糸、鞘糸にパラ系アラミド繊維のフィラメント糸を用いた芯鞘複合糸を用いた防護衣料(編物、織物)が開示されている。しかし、特許文献1、2の織編物は、耐切創性に優れるものであるが、伸び率や引張強さに課題がある。
【0003】
また、特許文献3には、弾性糸とメタ系アラミド繊維の紡績糸からなる芯鞘複合糸を用いることで、織物の引張強さが高くなることが開示されているが、布帛面に金属粒子含有層と着色剤含有樹脂層を積層しているため、加工工程が煩雑になる不都合があるだけでなく、風合いも劣る。
【0004】
さらに、特許文献4には、難燃性と伸縮性を付与するため、2成分がサイドバイサイド型あるいは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維と、アラミド繊維等の難燃繊維を含む紡績糸との複合糸を用いた平織物が開示されている。難燃性かつ伸縮性の布帛にするため、難燃性繊維を75重量%以上(対布帛)、複合繊維を5~15重量%(対布帛)含むことを特徴としているが、布帛の伸び率は、最大でも12%程度である。そのため、一般的にストレッチのある作業着(Tシャツやインナーウェア)、ズボン等の用途向けとしては伸縮性が不足している。耐切創性には言及していない。
【0005】
したがって、高機能繊維(難燃性繊維)を用いて耐切創性を有する織編物を作製することは、これまで検討されているが、高機能繊維を用いた織物で、伸縮性に優れ、風合いがよく、かつ、引張強さおよび耐切創性に優れる織物は知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-011060号公報
特開2003-193314号公報
特開2014-061646号公報
特開2014-240532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑みてなされたものであり、伸縮性、風合い、引張強さおよび耐切創性に優れ、かつ高い伸び率を有する織物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明者等は鋭意検討を行い、弾性糸からなる芯糸の周囲を、引張強さに優れる高機能繊維と非高機能繊維を含む鞘糸で構成した芯鞘複合糸にすることで、前記課題を一挙に解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
芯糸に弾性糸を用い、鞘糸に引張強さが17.5cN/dtex以上の高機能繊維および非高機能繊維を含む芯鞘複合糸を用いてなる織物であって、
前記織物重量に対して、前記弾性糸を1~10重量%かつ前記高機能繊維を5~90重量%含み、前記弾性糸および/または高機能性繊維の含有量を変更することで、前記織物の伸び率 (JIS L1096 8.16B法に準拠)を調整したことを特徴とする伸縮性織物を提供する。
【0010】
前記本発明の伸縮性織物は、伸び率(JIS L1096 8.16B法に準拠)が、15%以上であることを特徴とする。
また、前記本発明の伸縮性織物は、たて方向および/またはよこ方向の引張強さ(JIS L1096 8.14A法に準拠)が、100N/cm以上であり、耐切創性(JIS T8052法)が2.0以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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