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公開番号
2024119957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2024095668,2019206481
出願日
2024-06-13,2019-11-14
発明の名称
ガラスクロスの製造方法及びガラス糸
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D03D
15/267 20210101AFI20240827BHJP(織成)
要約
【課題】均一な品質を有する低誘電ガラスクロスの製造方法、及び低誘電ガラスクロスの
製造に適するガラス糸を提供することを目的とする。
【解決手段】複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織し
てなる、ガラスクロスの製造方法であって、前記緯糸となる前記ガラス糸の密度が、2.
2g/cm
3
以上、2.5g/cm
3
未満であり、前記緯糸となる前記ガラス糸の糸幅バラ
ツキ(糸幅分散係数)が、0.003以上0.013以下である、及び/又は、前記緯糸
となる前記ガラス糸の、糸幅の分布バラツキを示す糸幅分布変動係数Aが、0.0002
以上0.0015以下である、ガラスクロスの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織してなる、ガ
ラスクロスの製造方法であって、
前記緯糸となる前記ガラス糸の密度が、2.2g/cm
3
以上、2.5g/cm
3
未満で
あり、
前記緯糸となる前記ガラス糸の糸幅バラツキを示す糸幅分散係数が、0.003以上0
.013以下である、及び/又は、
前記緯糸となる前記ガラス糸の、糸幅の分布バラツキを示す糸幅分布変動係数Aが、0
.0002以上0.0015以下である、
ガラスクロスの製造方法。
糸幅分散係数 = 糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差A)を、前記ガラスフィラメントの
平均直径で除して求められる値
糸幅分布変動係数A = 長さ0.5m毎に糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差B)を求め
た際の、糸幅標準偏差Bの標準偏差(糸幅分布標準偏差)を、緯糸を構成するガラスフィ
ラメント径で除して求められる値
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ガラス糸の密度が、2.2g/cm
3
超過、2.5g/cm
3
未満であり、
前記糸幅分散係数が、0.003超過0.010未満であり、
及び/又は、前記糸幅分布変動係数Aが、0.0003超過0.0012未満である、
請求項1に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項3】
前記糸幅分散係数が、0.005以上0.013以下であり、
前記糸幅分布変動係数Aが、0.0006以上0.0015以下であり、
及び/又は且つ、前記緯糸となる前記ガラス糸の、糸幅の分布バラツキを示す糸幅分布
変動係数Bが、0.013以上0.027以下である、
請求項1に記載のガラスクロスの製造方法。
糸幅分布変動係数B = 長さ0.5m毎に糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差B)を求め
た際の、糸幅標準偏差Bの標準偏差(糸幅分布標準偏差)を、糸幅標準偏差Bの平均値で
除して求められる、糸幅分布CV値を、緯糸を構成するガラスフィラメント径で除して求
められる値
【請求項4】
前記緯糸の25mm当たりの撚り数の平均値が0.50以上1.20以下であり、
撚り数のばらつきを示す標準偏差が0.10以上0.20以下である、
請求項1~3のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項5】
前記緯糸が、平均直径が4.5μm超過5.5μm以下のガラスフィラメントを80本
以上120本以下束ねたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が90μm以上13
0μm以下である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項6】
前記緯糸が、平均直径が4.5μm超過5.5μm以下のガラスフィラメントを180
本以上220本以下束ねられたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が120μm
以上175μm以下である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項7】
前記緯糸が、平均直径が5.5μm超過6.5μm以下のガラスフィラメントを180
本以上220本以下束ねたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が155μm以上
195μm以下である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項8】
前記緯糸が、平均直径が6.5μm超過7.5μm以下のガラスフィラメントを180
本以上220本以下束ねたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が180μm以上
220μm以下である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項9】
前記ガラス糸の弾性係数が、50~70GPaである、
請求項1~8のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
【請求項10】
前記ガラス糸の弾性係数が、50~63GPaでる、
請求項9に記載のガラスクロスの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロスの製造方法及びガラス糸に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の情報通信社会の発達とともに、データ通信及び/又は信号処理が大容量で高速に
行われるようになり、電子機器に用いられるプリント配線板の低誘電率化が著しく進行し
ている。そのため、プリント配線板を構成するガラスクロスにおいても、低誘電ガラスク
ロスが多く提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている低誘電ガラスクロスは、従来から一般に使用され
ているEガラスクロスに対して、ガラス組成中にB
2
O
3
を多く配合し、同時にSiO
2
等
の他の成分の配合量を調整することで、低誘電率を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-292567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らが検討をしたところ、このような低誘電化したガラス糸を用いて作製した低
誘電ガラスクロスは、従来から用いられているEガラスクロスと比較し、その性能や品質
に大きなばらつきがあることがわかってきた。このようなガラスクロスの性能や品質のば
らつきは、それを用いて得られるプリプレグ、プリント配線板用の積層板等の品質にも影
響を与える。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、均一な品質を有する低誘電ガラス
クロスの製造方法、及び低誘電ガラスクロスの製造に適するガラス糸を提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ガラス糸の糸幅や糸幅の
変動範囲、糸幅の変動範囲の均一性を特定範囲とすることにより上記課題を解決し得るこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織してなる、ガ
ラスクロスの製造方法であって、
前記緯糸となる前記ガラス糸の密度が、2.2g/cm
3
以上、2.5g/cm
3
未満で
あり、
前記緯糸となる前記ガラス糸の糸幅バラツキを示す糸幅分散係数が、0.003以上0
.013以下である、及び/又は、
前記緯糸となる前記ガラス糸の、糸幅の分布バラツキを示す糸幅分布変動係数Aが、0
.0002以上0.0015以下である、
ガラスクロスの製造方法。
糸幅分散係数 = 糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差A)を、前記ガラスフィラメントの
平均直径で除して求められる値
糸幅分布変動係数A = 長さ0.5m毎に糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差B)を求め
た際の、糸幅標準偏差Bの標準偏差(糸幅分布標準偏差)を、緯糸を構成するガラスフィ
ラメント径で除して求められる値
〔2〕
前記ガラス糸の密度が、2.2g/cm
3
超過、2.5g/cm
3
未満であり、
前記糸幅分散係数が、0.003超過0.010未満であり、
及び/又は、前記糸幅分布変動係数Aが、0.0003超過0.0012未満である、
〔1〕に記載のガラスクロスの製造方法。
〔3〕
前記糸幅分散係数が、0.005以上0.013以下であり、
前記糸幅分布変動係数Aが、0.0006以上0.0015以下であり、
及び/又は且つ、前記緯糸となる前記ガラス糸の、糸幅の分布バラツキを示す糸幅分布
変動係数Bが、0.013以上0.027以下である、
〔1〕に記載のガラスクロスの製造方法。
糸幅分布変動係数B = 長さ0.5m毎に糸幅の標準偏差(糸幅標準偏差B)を求め
た際の、糸幅標準偏差Bの標準偏差(糸幅分布標準偏差)を、糸幅標準偏差Bの平均値で
除して求められる、糸幅分布CV値を、緯糸を構成するガラスフィラメント径で除して求
められる値
〔4〕
前記緯糸の25mm当たりの撚り数の平均値が0.50以上1.20以下であり、
撚り数のばらつきを示す標準偏差が0.10以上0.20以下である、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
〔5〕
前記緯糸が、平均直径が4.5μm超過5.5μm以下のガラスフィラメントを80本
以上120本以下束ねたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が90μm以上13
0μm以下である、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
〔6〕
前記緯糸が、平均直径が4.5μm超過5.5μm以下のガラスフィラメントを180
本以上220本以下束ねられたガラス糸であり、該ガラス糸の糸幅の平均値が120μm
以上175μm以下である、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載のガラスクロスの製造方法。
〔7〕
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、均一な品質を有する低誘電ガラスクロスの製造方法、及び低誘電ガラ
スクロスの製造に適するガラス糸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の製造方法における製織工程の一態様を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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