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公開番号2024152649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2024059235
出願日2024-04-01
発明の名称ポリカーボネートポリオール共重合体
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 64/02 20060101AFI20241018BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】常温(23℃)で放置しても白濁や固化が起こらず、ポリウレタンとした際に、柔軟性(触感)、耐オレイン酸性(耐薬品性)、耐磨耗性、低温特性及び耐加水分解性の物性バランスに優れる、ポリカーボネートポリオール共重合体を提供すること。
【解決手段】ポリカーボネートポリオール共重合体(A)は、式(1)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートポリオール成分(a1)及びダイマージオール成分(a2)を含有し、式(1)で表される繰り返し単位が特定の条件を満たし、成分(a1)及び(a2)の合計質量100質量%に対して、成分(a1)の含有量が10質量%以上90質量%以下であり、成分(a2)の含有量が10質量%以上90質量%以下である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
共重合成分として、下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートポリオール成分(a1)、及びダイマージオール成分(a2)を含有するポリカーボネートポリオール共重合体(A)であって、
下記式(1)で表される繰り返し単位の内50モル%以上が、下記式(2)で表される繰り返し単位、下記式(3)で表される繰り返し単位、及び下記式(4)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも2種の繰り返し単位を含むか、又は、下記式(1)で表される繰り返し単位が、下記式(5)で表される繰り返し単位であり、
ポリカーボネートポリオール成分(a1)及びダイマージオール成分(a2)の合計質量100質量%に対して、ポリカーボネートポリオール成分(a1)の含有量が、10質量%以上90質量%以下であり、ダイマージオール成分(a2)の含有量が、10質量%以上90質量%以下である、ポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
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(式(1)中、R1は、炭素数2~15の二価の脂肪族又は脂環族炭化水素である。)
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続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記式(1)で表される繰り返し単位の内50モル%以上が、前記式(2)で表される繰り返し単位、前記式(3)で表される繰り返し単位、及び前記式(4)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも2種の繰り返し単位を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項3】
前記ポリカーボネートポリオール共重合体(A)において、1分子中に含まれるカーボネート基含有量が17~38質量%であり、かつ数平均分子量が500~3000g/molである、請求項2に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項4】
示差走査熱量計により測定したガラス転移温度が-50℃以下である、請求項2に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項5】
温度85℃、相対湿度85%の雰囲気下、7日後の吸水率が0.8質量%以下である、請求項2に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項6】
加速器質量分析法により測定されるバイオマス度が10%以上90%以下である、請求項2に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項7】
23℃における性状が液状かつ透明である、請求項2に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)。
【請求項8】
請求項2~7のいずれか1項に記載のポリカーボネートポリオール共重合体(A)を用いてなるポリウレタン。
【請求項9】
23℃にてオレイン酸に7日間浸漬した後の膨潤度が5質量%以上35質量%以下である、請求項8に記載のポリウレタン。
【請求項10】
請求項8に記載のポリウレタンを水に分散させている、水系ポリウレタン分散体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネートポリオール共重合体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリウレタンは、合成皮革、人工皮革、接着剤、家具用塗料、自動車用塗料等の幅広い領域で使用されている。ポリウレタンの原料のうち、イソシアネートと反応させるポリオール成分としてポリエーテルやポリエステル、ポリカーボネートが用いられている。しかしながら、近年、耐熱性、耐候性、耐加水分解性、耐溶剤性や耐日焼け止め性、耐傷付き性等、ポリウレタンの耐性への要求が高まっている。
【0003】
一般的に、ポリエーテルポリオールを用いたポリウレタンは柔軟性、耐加水分解性に優れるものの、耐熱性や耐候性が劣るとされている。また、ポリエステルポリオールを用いたポリウレタンは耐熱性、耐候性は改善されるものの、耐加水分解性に劣る。
【0004】
これに対し、ポリカーボネートポリオールを用いたポリウレタンは耐熱性や耐薬品性や耐加水分解性などの耐久性において最良の耐久グレードとされている。
【0005】
例えば、特許文献1には、共重合ポリカーボネートジオールを経済的かつ簡便に製造する方法が開示されている。また、例えば、特許文献2には、ポリカーボネートジオール/ポリエーテルブロック共重合体が開示されている。
【0006】
また、例えば、特許文献3には、ジオールをジカルボン酸とエステル化反応させてポリエステルポリオールを得る方法として、ダイマー酸を水添して得られる水添ダイマー酸と1,4-シクロヘキサンジメタノールなどのジオールから合成する方法が開示されている。また、例えば、特許文献4、5、6には、ダイマー酸を水添還元して炭素数36のダイマージオールを合成した後、該ジオールを二塩基酸と反応させる方法により、ダイマージオール骨格を有するポリエステルポリオールが開示されている。
【0007】
また、例えば、特許文献7にはダイマージオールとポリカーボネート化合物を、エステル交換触媒の存在下、110~280℃の温度で常圧下に、副生するアルコール類若しくはフェノール類を留去させながらエステル交換反応させる、ダイマージオールのポリカーボネートジオールの製造方法が開示されている。また、例えば、特許文献8には、ダイマージオールのポリカーボネートジオールと、アルキル基又はシクロアルキル基からなる脂肪族ポリカーボネートジオールとを、エステル交換反応をすることにより、ポリカーボネートジオールとダイマージオールとの共重合体の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平3-252420号公報
特開2006-124486号公報
特開平4-145118号公報
特開平3-277680号公報
特開平4-130124号公報
特開平6-128363号公報
特開平10-231360号公報
特開平10-251398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1、2に開示されている、ポリエーテル共重合ポリカーボネートジオールは、高い耐久性が要求される用途に供する場合、耐熱性、耐候性が不十分である。また、特許文献3では、柔軟性、低温特性が不十分である。また、特許文献4、5、6に記載されているダイマージオール骨格を有するポリエステルポリオールは、耐加水分解性に課題があり、高い耐久性が要求される用途においては、使用が制限される。
【0010】
特許文献7に開示されている、ダイマージオールのポリカーボネートジオールは、ダイマージオールの水酸基末端間距離が短いため、得られるポリウレタンの柔軟性に劣り、また、得られるポリウレタンの耐オレイン酸性に劣るため、塗料やコーティング剤に使用する場合、使用が制限されるという課題を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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