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公開番号
2024131566
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041910
出願日
2023-03-16
発明の名称
真贋判定装置、情報処理方法、およびプログラム
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B42D
25/30 20140101AFI20240920BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約
【課題】流通する商品の真正性を保証することができる流通管理システムに用いる情報処理方法、真贋判定装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 細線パターンに対して光を照射する照射装置と、
前記細線パターンから反射された反射光が通過して、光学像を結像するフーリエ変換レンズと、
前記光学像に関する光学像情報を取得する撮像装置と、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定部と、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定部と、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合し、真贋判定結果を出力する二次判定部と、を有する、
真贋判定装置。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
細線パターンに対して光を照射する照射装置と、
前記細線パターンから反射された反射光が通過して、光学像を結像するフーリエ変換レンズと、
前記光学像に関する光学像情報を取得する撮像装置と、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定部と、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定部と、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合して、真贋判定結果を出力する二次判定部と、
真贋判定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記二次判定部は、前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たす場合に、前記真贋判定結果を出力する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項3】
前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすように前記正反射成分を誘導するための目標領域と、前記正反射成分と、を含む誘導画像を出力する誘導部をさらに有する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項4】
前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすようにするための、前記真贋判定装置の操作に関する指示情報を出力する指示部をさらに有する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項5】
前記誘導画像又は前記指示情報を表示する表示装置をさらに有する、
請求項3又は4に記載の真贋判定装置。
【請求項6】
前記指示情報を音声出力する音声出力装置をさらに有する、
請求項4に記載の真贋判定装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記光学像における輝度が予め定められた閾値以上となる領域を前記正反射成分と特定する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項8】
前記一次判定部は、前記光学像情報における前記正反射成分情報の位置、大きさ、輪郭の少なくともいずれかに基づいて、前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすか否かを判定する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項9】
前記光学像情報と前記正解情報が所定の一致関係を満たさない場合に、回数を記録する記録部を更に備え、
前記二次判定部は、前記光学像情報と前記正解情報が所定の一致関係を満たす場合に、前記細線パターンは真であるとの前記真贋判定結果を出力し、
前記二次判定部は、前記記録部に記録された前記回数が所定数以上となった場合に、前記細線パターンは贋であるとの前記真贋判定結果を出力する、
請求項1に記載の真贋判定装置。
【請求項10】
真贋判定装置が
細線パターンに対して光を照射する照射ステップと、
前記細線パターンから反射された反射光がフーリエ変換レンズを通過することで結像した光学像に関する光学像情報を取得する撮像ステップと、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定ステップと、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定ステップと、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合し、真贋判定結果を出力する二次判定ステップと、を実行する、
情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、真贋判定装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
偽造品の流通防止策として、商品に二次元コードやRF(Radio Frequency IDentification)タグを付し、商品が正規品であることを判定するようなシステムが知られている。例えば、特許文献1には、携帯端末で対象物の識別情報を読み取ることで、その情報を用いて対象物が正規品であるかを判定できるようにし、また、その対象物の流通情報についても確認できるようにする真贋判定装置が開示されている。また、例えば、特許文献2には、回折パターンにより形成されたホログラム画像の真偽を判定する判定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-123108号公報
特開2001-307172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したRFタグのICチップ情報を読み取り、偽造防止手段とするためには、RFタグのICチップ情報を読み取る専用のデータ読み書き装置が必要であり、特に最終顧客である一般消費者が、高価な専用データ読み書き装置を整備することは現実的ではなかった。
【0005】
そして、二次元コードやホログラム画像は容易に複製でき、また、RFタグにおいても容易に情報を読み取ることができ、さらに書き換えることができるため、なりすましや複製が可能である。このように、従来の偽造品の流通防止策には未だセキュリティ上の問題がある。一方で、RFタグの中には認証や暗号の機能を備えた高機能タグも存在するが、そのようなコスト低減が強く求められる流通市場においてはなじまない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、誤った真贋判定結果が出力されることを抑制したり、照合処理の時間を短縮したりすることが可能な真贋判定装置、並びに、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔1〕
細線パターンに対して光を照射する照射装置と、
前記細線パターンから反射された反射光が通過して、光学像を結像するフーリエ変換レンズと、
前記光学像に関する光学像情報を取得する撮像装置と、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定部と、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定部と、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合して、真贋判定結果を出力する二次判定部と、
真贋判定装置。
〔2〕
前記二次判定部は、前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たす場合に、前記真贋判定結果を出力する、
〔1〕に記載の真贋判定装置。
〔3〕
前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすように前記正反射成分を誘導するための目標領域と、前記正反射成分と、を含む誘導画像を出力する誘導部をさらに有する、
〔1〕又は〔2〕に記載の真贋判定装置。
〔4〕
前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすようにするための、前記真贋判定装置の操作に関する指示情報を出力する指示部をさらに有する、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の真贋判定装置。
〔5〕
前記誘導画像又は前記指示情報を表示する表示装置をさらに有する、
〔3〕又は〔4〕に記載の真贋判定装置。
〔6〕
前記指示情報を音声出力する音声出力装置をさらに有する、
〔4〕に記載の真贋判定装置。
〔7〕
前記特定部は、前記光学像における輝度が予め定められた閾値以上となる領域を前記正反射成分と特定する、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の真贋判定装置。
〔8〕
前記一次判定部は、前記光学像情報における前記正反射成分情報の位置、大きさ、輪郭の少なくともいずれかに基づいて、前記正反射成分情報が前記所定の条件を満たすか否かを判定する、
〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の真贋判定装置。
〔9〕
前記光学像情報と前記正解情報が所定の一致関係を満たさない場合に、回数を記録する記録部を更に備え、
前記二次判定部は、前記光学像情報と前記正解情報が所定の一致関係を満たす場合に、前記細線パターンは真であるとの前記真贋判定結果を出力し、
前記二次判定部は、前記記録部に記録された前記回数が所定数以上となった場合に、前記細線パターンは贋であるとの前記真贋判定結果を出力する、
〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の真贋判定装置。
〔10〕
真贋判定装置が
細線パターンに対して光を照射する照射ステップと、
前記細線パターンから反射された反射光がフーリエ変換レンズを通過することで結像した光学像に関する光学像情報を取得する撮像ステップと、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定ステップと、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定ステップと、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合し、真贋判定結果を出力する二次判定ステップと、を実行する、
情報処理方法。
〔11〕
真贋判定装置に、
細線パターンに対して光を照射する照射ステップと、
前記細線パターンから反射された反射光がフーリエ変換レンズを通過することで結像した光学像に関する光学像情報を取得する撮像ステップと、
前記光学像情報に基づいて、前記光学像における正反射成分を特定し、該正反射成分に関する正反射成分情報を特定する特定ステップと、
前記正反射成分情報が所定の条件を満たすか否かを判定する一次判定ステップと、
前記光学像情報と、前記光学像に関する正解情報と、を照合し、真贋判定結果を出力する照合ステップと、を実行させる、
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、誤った真贋判定結果が出力されることを抑制したり、照合処理の時間を短縮したりすることが可能な情報処理方法および当該方法に用いられる真贋判定装置、並びに、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のRFタグの一態様を示す平面図である。
本実施形態における真贋判定装置を示す概略図である。
本実施形態における真贋判定装置の構成の一態様を示すブロック図である。
本実施形態における真贋判定装置が光学像情報を取得する際の一態様を示す模式図である。
本実施形態における真贋判定装置が光学像情報を取得する際の別態様を示す模式図である。
本実施形態における正解データの一態様を示す図である。
本実施形態における光学像データの一態様を示す図である。
本実施形態における照合結果と判定結果の概念図である。
本実施形態における誘導領域の表示態様を表す画面の概略図である。
本実施形態における誘導領域の表示態様を表す画面の概略図である。
本実施形態における誘導領域の表示態様を表す画面の概略図である。
本実施形態における誘導領域の表示態様を表す画面の概略図である。
本実施形態における誘導領域の表示態様を表す画面の概略図である。
本実施形態における動作処理の一態様を示すフローチャートである。
本実施形態における動作処理の他の態様を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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