TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024162504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078061
出願日2023-05-10
発明の名称ポリウレタン弾性繊維、並びにそれを含む布帛、及び衛生材料
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類D01F 6/70 20060101AFI20241114BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】光照射、汗、NOxガスによる変色、褪色を起こしにくい(すなわち耐変色性能に優れた)、黒色以外のポリウレタン弾性繊維の提供。
【解決手段】金属成分を含まない顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維、並びに該ポリウレタン弾性繊維を含有する布帛、及び衛生材料、例えば、おむつ又は生理用品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属成分を含まない顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記金属成分を含まない顔料が、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項3】
不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含むことを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
【請求項4】
前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料が、下記一般式(1):
JPEG
2024162504000006.jpg
54
101
又は下記一般式(2):
JPEG
2024162504000007.jpg
52
111
{一般式(1)及び(2)中、Y

~Y

は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、フェニル基、フェノキシ基、フェノキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルアミド基、フェニルアミド基、又はハロゲン化アルキル基である。}で表される化合物を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項5】
前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料が、C.I.ピグメントイエロー93、94、95、128、及び166、並びにC.I.ピグメントレッド139、144、166、214、220、221、242、248、及び262からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項6】
前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料の、DMAc中での湿式粒度分布計による粒度分布における、累積体積頻度が50%となる粒子径(D50)が、10μm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項7】
前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料の含有量が、ポリウレタン弾性繊維100質量部に対し、0.01~5質量部である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項8】
ポリウレタン弾性繊維100質量部に対し、0.01~5質量部の紫外線吸収剤をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項9】
前記紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である、請求項8に記載のポリウレタン弾性繊維。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン弾性繊維を含有する、布帛。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン弾性繊維、並びにそれを含む布帛、及び衛生材料に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン弾性繊維は、伸縮性に富み、かつ優れた弾性機能を有する繊維であり、その特性を活かし、インナーウェアやマスク、スポーツウェア、オムツ等の衛生材料等の用途に幅広く利用されている。特に衛材用途においては、近年、種類・サイズ等の判別を容易にするために、着色した繊維が使用されている。
【0003】
着色した繊維を得る方法としては、繊維化後、染料を用いて染色する後染色法や、紡糸原液に顔料を添加した後に繊維化する原着法が知られている。
【0004】
後染色法の例として、以下の特許文献1がある。
【0005】
また、原着法の例として、以下の特許文献2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014―95162号公報
特開2006―63461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されるポリウレタン弾性繊維は、染色堅牢度が不十分であり、光や温度、湿度によって色素が脱落し易く、変色や褪色を起こすという欠点を有している。
また、特許文献2では、ポリウレタン弾性繊維の実使用時に重要となる、繊維化後の光照射や汗、NOxガスによる変色性、褪色性に触れられておらず、また、黒色以外の原着糸の開示はない。
【0008】
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明で解決しようとする課題は、光照射、汗、NOxガスによる変色、褪色を起こしにくい(すなわち、耐変色性能に優れた)、黒色以外のポリウレタン弾性繊維を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討し実験を重ねた結果、金属成分を含まない顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含有する、又は不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含むポリウレタン弾性繊維であれば、上記課題を解決できることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]金属成分を含まない顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
[2]前記金属成分を含まない顔料が、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1]に記載のポリウレタン弾性繊維。
[3]不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料(但し、黒色顔料を除く。)を含むことを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
[4]前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料が、下記一般式(1):
JPEG
2024162504000001.jpg
52
96
又は下記一般式(2):
JPEG
2024162504000002.jpg
52
111
{一般式(1)及び(2)中、Y

~Y

は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、フェニル基、フェノキシ基、フェノキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルアミド基、フェニルアミド基、又はハロゲン化アルキル基である。}で表される化合物を含む、前記[1]~[3]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[5]前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料が、C.I.ピグメントイエロー93、94、95、128、及び166、並びにC.I.ピグメントレッド139、144、166、214、220、221、242、248、及び262からなる群から選択される少なくとも1つである、前記[1]~[4]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[6]前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料の、DMAc中での湿式粒度分布計による粒度分布における、累積体積頻度が50%となる粒子径(D50)が、10μm以下である、前記[1]~[5]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[7]前記金属成分を含まない顔料、又は前記不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、及び縮合多環顔料からなる群より選択される少なくとも1つの顔料の含有量が、ポリウレタン弾性繊維100質量部に対し、0.01~5質量部である、前記[1]~[6]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[8]ポリウレタン弾性繊維100質量部に対し、0.01~5質量部の紫外線吸収剤をさらに含む、前記[1]~[7]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[9]前記紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である、前記[8]に記載のポリウレタン弾性繊維。
[10]前記[1]~[9]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維を含有する、布帛。
[11]前記[1]~[9]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維を含有する、衛生材料。
[12]おむつ又は生理用品である、前記[11]に記載の衛生材料。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許