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公開番号2024146973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023059711
出願日2023-04-03
発明の名称空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法
出願人津田駒工業株式会社
代理人
主分類D03D 51/12 20060101AFI20241008BHJP(織成)
要約【課題】
供給源から供給される圧縮空気の圧力の低下が頻繁に発生する状況下であっても、織機の運転を継続することにより、織機の生産効率の低下を可及的に抑えると共に、製織される織布の品質の低下を防ぐことができる空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法を提供すること。
【解決手段】
供給源から供給される圧縮空気を用いて緯入れが行われると共に、設定されている設定回転数に従って主軸の駆動の制御が行われる空気噴射式織機において、織機運転中に、前記圧縮空気の圧力の検出を行い、検出された圧力に基づく圧力検出値と予め設定された圧力基準値とを比較し、前記圧力検出値が前記圧力基準値を下回ったとき、前記圧力検出値と前記圧力基準値との偏差に応じて前記設定回転数を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
供給源から供給される圧縮空気を用いて緯入れが行われると共に、設定されている設定回転数に従って主軸の駆動の制御が行われる空気噴射式織機において、
織機運転中に、前記圧縮空気の圧力の検出を行い、
検出された圧力に基づく圧力検出値と予め設定された圧力基準値とを比較し、
前記圧力検出値が前記圧力基準値を下回ったとき、前記圧力検出値と前記圧力基準値との偏差に応じて前記設定回転数を変更する
ことを特徴とする空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記検出が、前記供給源から織機に至る配管路中で行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法。
【請求項3】
前記供給源により複数の織機に対し圧縮空気を供給するために前記配管路が複数に分岐されており、
前記配管路における最初の分岐位置よりも前記供給源側で前記検出が行われる
ことを特徴とする請求項2に記載の空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、供給源から供給される圧縮空気を用いて緯入れが行われると共に、設定されている設定回転数に従って主軸の駆動の制御が行われる空気噴射式織機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
空気噴射式織機において、主軸(より詳しくは、主軸を駆動する原動モータ)は、制御装置等において設定されたかたちとなっている設定回転数に従い、その駆動が制御される。また、その空気噴射式織機において、緯入れに用いられる圧縮空気は、織布工場内に設置されたエアコンプレッサやドライヤー、フィルタ等の関連機器によって構成された供給源から配管を通して各織機に供給されている。そして、その供給された圧縮空気は、各織機に設けられた圧力調整弁によってその圧力が調整された上で、メインノズルやサブノズルといった緯入れノズルに供給される。
【0003】
また、その緯入れノズルに供給される圧縮空気の圧力(緯入れ圧力)について、緯入れされる緯糸の飛走速度は、その圧力に応じた速度となる。その上で、その緯入れ圧力は、前記のように設定回転数に従って主軸の駆動が制御される織機において、緯入れされた緯糸の先端が、予め設定された主軸の回転角度(クランク角度)で、反給糸側の所定の位置に到達するような大きさとされる。
【0004】
なお、織布工場においては、何らかの原因で供給源におけるエアコンプレッサ等に供給される電源の電圧が低下し、それが原因で供給源から各織機に供給される圧縮空気の圧力(供給圧力)が低下してしまうといったことが起きる場合がある。そして、その場合には、各織機において、圧力調整弁を経て緯入れノズルに供給される圧縮空気の緯入れ圧力が、所望の飛走速度が得られるような圧力よりも低い状態となってしまう虞がある。なお、そのように緯入れ圧力が低下すると、緯入れにおいて前記のように予め設定されたクランク角度で緯糸が反給糸側の所定の位置に到達しなくなるため、製織に悪影響が及ぶこととなる。
【0005】
そこで、そのような供給圧力の低下に伴う製織への悪影響を防止するための技術(従来技術)が、特許文献1に提案されている。具体的には、その特許文献1による従来技術は、供給源から織機に至る配管路中に圧縮空気の圧力低下を検出するための圧力検出器を設けると共に、その圧力検出器が各織機の停止制御回路に接続される構成となっている。そして、その従来技術においては、圧力検出器で検出された圧縮空気の圧力の値(検出値)が、予め設定された圧力値(設定値)以下となったときに、織機が停止される停止制御が停止制御回路によって行われるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭59-061287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、電力事情の悪い国や地域では、織布工場において供給源に供給される電源の電圧が安定しないことに起因し、前記のような電圧の低下に伴う供給圧力の低下が頻繁に発生することがある。そして、そのような状況下の織機に対し前記した従来技術を適用すると、圧力検出器による検出値が設定値以下となることが頻繁に発生し、その都度織機が停止する。すなわち、織機の停止が頻繁に発生することとなる。そして、そのように織機が頻繁に停止することで、その織機による生産性(生産効率)の低下を招いてしまう。また、織機の頻繁な停止は、製織される織布の品質を低下させる虞もある。
【0008】
そこで、本発明は、供給圧力の低下が頻繁に発生する状況下であっても、織機の運転を継続することにより、織機の生産効率の低下を可及的に抑えると共に、製織される織布の品質の低下を防ぐことができる空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、供給源から供給される圧縮空気を用いて緯入れが行われると共に、設定されている設定回転数に従って主軸の駆動の制御が行われる空気噴射式織機に適用される。そして、本発明による主軸の駆動制御方法は、その空気噴射式織機において、織機運転中に、前記圧縮空気の圧力の検出を行い、検出された圧力に基づく圧力検出値と予め設定された圧力基準値とを比較し、前記圧力検出値が前記圧力基準値を下回ったとき、前記圧力検出値と前記圧力基準値との偏差に応じて前記設定回転数を変更することを特徴とする。
【0010】
また、その本発明の空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法は、前記検出が、供給源から織機に至る配管路中で行われるようにしても良い。その上で、本発明の空気噴射式織機における主軸の駆動制御方法は、前記供給源により複数の織機に対し圧縮空気を供給するために前記配管路が複数に分岐されている場合、前記配管路における最初の分岐位置よりも前記供給源側で前記検出が行われるようにしても良い。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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