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公開番号2024146050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058738
出願日2023-03-31
発明の名称清涼性生地及びこれを用いた清涼性衣料
出願人倉敷紡績株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類D03D 15/208 20210101AFI20241004BHJP(織成)
要約【課題】天然材料に由来の繊維がリッチであり、肌触りが滑らかで、吸放湿性が優れた、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供する。
【解決手段】本発明は、一態様において、吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と、吸放湿加工されていない再生セルロース系繊維(a2)とを含む混紡紡績糸(A)を含む、清涼性生地に関する。前記清涼性生地と前記混紡紡績糸(A)に代えて綿繊維のみからなる紡績糸を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xとの、吸湿速度比および放湿速度比がともに1.05以上である。混紡紡績糸(A)は、好ましくは、吸放湿加工されていない天然セルロース系繊維(a3)を更に含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と、吸放湿加工されていない再生セルロース系繊維(a2)とを含む混紡紡績糸(A)を含む清涼性生地であり、
前記清涼性生地と前記混紡紡績糸(A)に代えて綿繊維のみからなる紡績糸を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xとの、吸湿速度比および放湿速度比がともに1.05以上である、清涼性生地。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
混紡紡績糸(A)が、吸放湿加工されていない天然セルロース系繊維(a3)を更に含む、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項3】
前記清涼性生地を100質量%とすると、前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)の含有量が3質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項4】
前記混紡紡績糸(A)における前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)の混紡割合が、3質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項5】
前記混紡紡績糸(A)における前記吸放湿加工されていない再生セルロース系繊維(a2)の混紡割合が、10質量%以上70質量%以下である、請求項2に記載の清涼性生地。
【請求項6】
前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)は、天然セルロース系繊維にエチレン性不飽和二重結合を含む化合物がグラフト結合された繊維である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項7】
前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)におけるグラフト率が、1%以上40%以下である、請求項6に記載の清涼性生地。
【請求項8】
弾性糸をさらに含む、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項9】
前記清涼性生地における前記弾性糸の含有量が15質量%以下である、請求項8に記載の清涼性生地。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の清涼性生地を含む清涼性衣料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、清涼性生地及びこれを用いた清涼性衣料に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
肌に直接触れる衣料は、風合いが良くなめらかで、柔らかいことが望まれる。また、吸湿性が高くてムレ感を軽減する能力が高いことのみならず、吸収した水分を放出させる能力が高いことが望まれる。
【0003】
綿(コットン)繊維に代表される天然セルロース繊維は、環境に優しく、しかも風合いや染色性、吸水性等にも優れているため、種々の衣料に幅広く使用されている。しかし、綿繊維は、吸収した水分の蒸発が遅いため、一旦汗を吸うと、なかなか乾燥しない等の点が問題である。そのため、速乾性能の改善のため開発が行われてきた。
【0004】
肌にやさしい素材としてレーヨン等の再生セルロース系繊維と綿繊維との混紡紡績糸およびそれを主として含む生地も知られている。再生セルロース系繊維は、コットンと同等以上の吸湿性があるが、繊維表面の平滑性が高いため、肌触りが滑らかで、洗濯を繰り返しても、綿繊維よりも滑らかさが続く。また、再生セルロース系繊維の材料は天然原料であることから、ポリエステルやナイロンといった石油から作られる合成繊維とは異なり、加工処理で資源に還元でき、綿繊維と同様に自然に優しい材料である。しかし、再生セルロース繊維は、吸湿すると綿繊維以上に乾きづらいという問題がある。
【0005】
特許文献1は、再生セルロース繊維に高吸放湿性有機微粒子が練り込まれた、高吸放湿性を有する再生セルロース繊維を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-290828号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、天然材料に由来の繊維がリッチな製品を求める声も多く存在し、その上、肌触りが滑らかで、吸放湿性が優れ、特に肌着用途の生地が求められている。
本発明は、天然材料に由来の繊維がリッチであり、肌触りが滑らかで、吸放湿性が優れた、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、一態様において、
吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と、吸放湿加工されていない再生セルロース系繊維(a2)とを含む混紡紡績糸(A)を含む清涼性生地であり、
前記清涼性生地と前記混紡紡績糸(A)に代えて綿繊維のみからなる紡績糸を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xとの吸湿速度比および放湿速度比がともに1.05以上である、清涼性生地に関する。
【0009】
本発明は、一態様において、本発明の清涼性生地を含む清涼性衣料に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、天然材料に由来の繊維がリッチであり、肌触りが滑らかで、吸放湿性が優れ、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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