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公開番号
2025012456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115306
出願日
2023-07-13
発明の名称
水噴射式織機の緯入れ方法及びその装置
出願人
株式会社北越電研
代理人
個人
,
個人
主分類
D03D
47/32 20060101AFI20250117BHJP(織成)
要約
【課題】運動変換機構として、偏心輪機構が用いられ、プランジャの吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作及び吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作により緯糸の緯入れを行うことができ、緯糸の糸種、圧力水の噴射圧力、噴射水量及び織機の構造等の各種の仕様に対応することができる。
【解決手段】プランジャPL、吸込弁SV及び吐出弁DVを有するプランジャポンプPPと、プランジャポンプの吐出弁に接続され、吐出弁からの圧力水PWの噴射により緯糸Yを経糸の開口内に挿入する緯入ノズルNとを備えた水噴射式織機において、織機の緯入時期に同期して駆動されるサーボモータSMと、サーボモータの主軸SM
S
の回転方向、回転角及び回転速度を制御するポンプ制御部とを備え、ポンプ制御部によりサーボモータの回転方向、回転角及び回転速度を制御し、プランジャの吸込及び吐出動作により緯糸の緯入れを行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プランジャ、吸込弁及び吐出弁を有するプランジャポンプと、該プランジャポンプの吐出弁に接続され、該吐出弁からの圧力水の噴射により緯糸を経糸の開口内に挿入する緯入ノズルとを備えた水噴射式織機において、上記織機の緯入時期に同期して駆動されるサーボモータと、該サーボモータの主軸の回転を上記プランジャの往復運動に変換する運動変換機構と、該サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を制御するポンプ制御部とを備えてなり、上記運動変換機構として、上記サーボモータの主軸により正方向又は逆方向に回転する駆動軸、該駆動軸に設けられ、該駆動軸の回転軸線から偏心量分偏心した軸線を中心軸線とする偏心輪、及び、該偏心輪が嵌合可能なガイド長穴が形成され、上記プランジャの往復運動方向に直線案内軸受により運動案内されたガイド枠からなる偏心輪機構が用いられ、上記プランジャの往復運動の行限を該駆動軸の回転角が0°の原点位置とし、該原点位置を吐出完了位置とし、該プランジャの往復運動の戻限は該駆動軸の正方向又は逆方向への回転角により定められ、該回転角は該原点位置を境にして正方向又は逆方向へのそれぞれ180°未満の範囲内とされ、該戻限は吸込完了位置とされ、該往復運動するプランジャの行限と戻限との距離がストロークとされ、該プランジャの吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作及び吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作により上記緯糸の緯入れを行うことを特徴とする水噴射式織機の緯入れ方法。
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【請求項2】
プランジャ、吸込弁及び吐出弁を有するプランジャポンプと、該プランジャポンプの吐出弁に接続され、該吐出弁からの圧力水の噴射により緯糸を経糸の開口内に挿入する緯入ノズルとを備えた水噴射式織機において、上記織機の緯入時期に同期して駆動されるサーボモータと、該サーボモータの主軸の回転を上記プランジャの往復運動に変換する運動変換機構と、該サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を制御するポンプ制御部とを備えてなり、上記運動変換機構として、上記サーボモータの主軸により正方向又は逆方向に回転する駆動軸、該駆動軸に設けられ、該駆動軸の回転軸線から偏心量分偏心した軸線を中心軸線とする偏心輪、及び、該偏心輪が嵌合可能なガイド長穴が形成され、上記プランジャの往復運動方向に直線案内軸受により運動案内されたガイド枠からなる偏心輪機構が用いられ、上記プランジャの往復運動の行限を該駆動軸の回転角が0°の原点位置とし、該原点位置を吐出完了位置とし、該プランジャの往復運動の戻限は該駆動軸の正方向又は逆方向への回転角により定められ、該回転角は該原点位置を境にして正方向又は逆方向へのそれぞれ180°未満の範囲内とされ、該戻限は吸込完了位置とされ、該往復運動するプランジャの行限と戻限との距離がストロークとされ、該プランジャの吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作及び吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作により上記緯糸の緯入れを行うことを特徴とする水噴射式織機の緯入れ装置。
【請求項3】
上記緯入ノズルは複数個配設され、上記吐出弁からの圧力水を該複数個の緯入ノズルに選択的に供給する流路切換部が設けられ、該複数個の緯入ノズルからの圧力水の噴射により複数の緯糸の緯入れを行うことを特徴とする請求項2記載の水噴射式織機の緯入れ装置。
【請求項4】
上記ポンプ制御部は、上記緯糸の糸種信号、上記織機からの運転信号、該織機の主軸の回転角検出信号、緯入時期信号、織機の主軸の回転速度信号からなる織機情報を取得する織機情報取得手段と、プランジャの行限の位置及び該プランジャの戻限の位置を検出するプランジャ位置検出手段と、該織機情報取得手段からの織機情報に基づいて上記緯入ノズルから噴射される圧力水の噴射圧力及び噴射水量、該プランジャのストローク、プランジャの往復運動速度、吐出開始時期、吐出完了時期、吸込開始時期及び吸込完了時期を演算し、プランジャ制御情報を出力するプランジャ制御情報出力手段と、該プランジャ制御情報出力手段からのプランジャ制御情報に基づいて上記サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を演算し、モータ制御情報を出力するモータ制御手段と、該モータ制御手段からのモータ制御情報に基づいて上記サーボモータを駆動するモータ駆動手段とを含んでなることを特徴とする請求項2又は3記載の水噴射式織機の緯入れ装置。
【請求項5】
上記駆動軸の正方向又は逆方向の回転による上記プランジャの吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作及び吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作は、上記駆動軸が原点位置で停止することなく、該駆動軸が上記原点位置を超えて、そのまま、正方向又は逆方向に連続して回転して行われることを特徴とする請求項2又は3記載の水噴射式織機の緯入れ装置。
【請求項6】
上記サーボモータの主軸と上記駆動軸との間に減速機構を介装してなることを特徴とする請求項2又は3記載の水噴射式織機の緯入れ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、単一又は複数の緯糸を圧力水の噴射により緯入れする際に用いられる水噴射式織機の緯入れ方法及びその装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の水噴射式織機の緯入れ方法及びその装置として、プランジャ、吸込弁及び吐出弁を有するプランジャポンプと、プランジャポンプの吐出弁に接続され、吐出弁からの圧力水の噴射により緯糸を経糸の開口内に挿入する緯入ノズルとを備え、上記プランジャは織機の主軸に同期回転するカム及び揺動レバーからなるカム機構に接続され、カム機構及びプランジャに内蔵されたバネ機構との協働によりプランジャの吸込動作及び吐出動作を行う構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-235261
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来構造の場合、緯糸の糸種、単一又は複数の緯糸、噴射圧力を決定する要素となるプランジャ速度、噴射水量を決定する要素となるプランジャのストローク、織機の構造等に応じて、上記カム機構及びバネ機構を数種類、用意する必要があり、このため、緯入れ構造が複雑化し、各種の緯糸や織機に対する融通性が低下しているという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の方法の発明は、プランジャ、吸込弁及び吐出弁を有するプランジャポンプと、該プランジャポンプの吐出弁に接続され、該吐出弁からの圧力水の噴射により緯糸を経糸の開口内に挿入する緯入ノズルとを備えた水噴射式織機において、上記織機の緯入時期に同期して駆動されるサーボモータと、該サーボモータの主軸の回転を上記プランジャの往復運動に変換する運動変換機構と、該サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を制御するポンプ制御部とを備えてなり、上記運動変換機構として、上記サーボモータの主軸により正方向又は逆方向に回転する駆動軸、該駆動軸に設けられ、該駆動軸の回転軸線から偏心量分偏心した軸線を中心軸線とする偏心輪、及び、該偏心輪が嵌合可能なガイド長穴が形成され、上記プランジャの往復運動方向に直線案内軸受により運動案内されたガイド枠からなる偏心輪機構が用いられ、上記プランジャの往復運動の行限を該駆動軸の回転角が0°の原点位置とし、該原点位置を吐出完了位置とし、該プランジャの往復運動の戻限は該駆動軸の正方向又は逆方向への回転角により定められ、該回転角は該原点位置を境にして正方向又は逆方向へのそれぞれ180°未満の範囲内とされ、該戻限は吸込完了位置とされ、該往復運動するプランジャの行限と戻限との距離がストロークとされ、該プランジャの吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作及び吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作により上記緯糸の緯入れを行うことを特徴とする水噴射式織機の緯入れ方法にある。
【0006】
又、請求項2記載の装置の発明は、プランジャ、吸込弁及び吐出弁を有するプランジャポンプと、該プランジャポンプの吐出弁に接続され、該吐出弁からの圧力水の噴射により緯糸を経糸の開口内に挿入する緯入ノズルとを備えた水噴射式織機において、上記織機の緯入時期に同期して駆動されるサーボモータと、該サーボモータの主軸の回転を上記プランジャの往復運動に変換する運動変換機構と、該サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を制御するポンプ制御部とを備えてなり、上記運動変換機構として、上記サーボモータの主軸により正方向又は逆方向に回転する駆動軸、該駆動軸に設けられ、該駆動軸の回転軸線から偏心量分偏心した軸線を中心軸線とする偏心輪、及び、該偏心輪が嵌合可能なガイド長穴が形成され、上記プランジャの往復運動方向に直線案内軸受により運動案内されたガイド枠からなる偏心輪機構が用いられ、上記プランジャの往復運動の行限を該駆動軸の回転角が0°の原点位置とし、該原点位置を吐出完了位置とし、該プランジャの往復運動の戻限は該駆動軸の正方向又は逆方向への回転角により定められ、該回転角は該原点位置を境にして正方向又は逆方向へのそれぞれ180°未満の範囲内とされ、該戻限は吸込完了位置とされ、該往復運動するプランジャの行限と戻限との距離がストロークとされ、該プランジャの吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作及び吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作により上記緯糸の緯入れを行うことを特徴とする水噴射式織機の緯入れ装置にある。
【0007】
又、請求項3記載の装置の発明は、上記緯入ノズルは複数個配設され、上記吐出弁からの圧力水を該複数個の緯入ノズルに選択的に供給する流路切換部が設けられ、該複数個の緯入ノズルからの圧力水の噴射により複数の緯糸の緯入れを行うことを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項4記載の装置の発明は、上記ポンプ制御部は、上記緯糸の糸種信号、上記織機からの運転信号、該織機の主軸の回転角検出信号、緯入時期信号、織機の主軸の回転速度信号からなる織機情報を取得する織機情報取得手段と、プランジャの行限の位置及び該プランジャの戻限の位置を検出するプランジャ位置検出手段と、該織機情報取得手段からの織機情報に基づいて上記緯入ノズルから噴射される圧力水の噴射圧力及び噴射水量、該プランジャのストローク、プランジャの往復運動速度、吐出開始時期、吐出完了時期、吸込開始時期及び吸込完了時期を演算し、プランジャ制御情報を出力するプランジャ制御情報出力手段と、該プランジャ制御情報出力手段からのプランジャ制御情報に基づいて上記サーボモータの主軸の回転方向、回転角及び回転速度を演算し、モータ制御情報を出力するモータ制御手段と、該モータ制御手段からのモータ制御情報に基づいて上記サーボモータを駆動するモータ駆動手段とを含んでなることを特徴とするものである。
【0009】
又、請求項5記載の装置の発明にあっては、上記駆動軸の正方向又は逆方向の回転による上記プランジャの吸込完了位置から吐出完了位置に至る吐出動作及び吐出完了位置から吸込完了位置に至る吸込動作は、上記駆動軸が原点位置で停止することなく、該駆動軸が上記原点位置を超えて、そのまま、正方向又は逆方向に連続して回転して行われることを特徴とするものである。
【0010】
又、請求項6記載の装置の発明は、上記サーボモータの主軸と上記駆動軸との間に減速機構を介装してなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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