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公開番号2025039605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2024231558,2020125269
出願日2024-12-27,2020-07-22
発明の名称ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D03D 15/267 20210101AFI20250313BHJP(織成)
要約【課題】強度低下が抑制された低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【解決手段】複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.18以上0.45以下であり、前記ガラスクロスのFe含量が、Fe2O3換算で0.1質量%超過0.4質量%未満である、ガラスクロス。
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.18以上0.45以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で0.1質量%超過0.4質量%未満である、
ガラスクロス。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で、0.2質量%超過0.4質量%未満である、
請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で、0.3質量%超過0.4質量%未満である、
請求項2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.4質量%未満である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のガラスクロス。
【請求項5】
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.2質量%未満である、
請求項4に記載のガラスクロス。
【請求項6】
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.1質量%未満である、
請求項5に記載のガラスクロス。
【請求項7】
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2

3
換算で、15~30質量%である、
請求項1~6のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項8】
前記ガラスクロスの、
Al含量が、Al
2

3
換算で、10~20質量%であり、
Ca含量が、CaO換算で、4~12質量%であり、
Mg含量が、MgO換算で、1質量%以下である、
請求項7に記載のガラスクロス。
【請求項9】
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~70GPaである、
請求項1~8のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項10】
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~63GPaである、
請求項9に記載のガラスクロス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の情報通信社会の発達とともに、データ通信及び/又は信号処理が大容量で高速に行われるようになり、電子機器に用いられるプリント配線板の低誘電率化が著しく進行している。そのため、プリント配線板を構成するガラスクロスにおいても、低誘電ガラスクロスが多く提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている低誘電ガラスクロスは、従来から一般に使用されているEガラスクロスに対して、ガラス組成中にB
2

3
を多く配合し、同時にSiO
2
等の他の成分の配合量を調整することで、低誘電率を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-292567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ガラスクロスを低誘電率化するためにガラス糸中のB
2

3
含有割合を増加すると、ガラス糸の弾性係数が低下し、更には、製造過程で施される脱サイズ剤処理等の熱処理によりガラスクロスの強度は著しく低下する。そのため、ガラスクロスが破断しやすくなるという問題がある。このようなガラスクロスを用いてプリプレグを製造した場合には、樹脂付着量をコントロールする操作など、ガラスクロスに外的負荷がかかるような場面において、ガラスクロスが破断し、生産上の問題を生じさせる。
【0006】
この点について、特許文献1には、ガラス糸の紡糸時において、B
2

3
の含量を20質量%未満とし、かつ、CaOの含量を所定の範囲とすることにより、B
2

3
の揮発を抑制する方法が開示されている。しかしながら、B
2

3
の含量を20質量%未満としたのでは、低誘電率化の要求に十分にこたえることはできず、結局のところ、低誘電でありかつ強度低下が抑制されたガラスクロスは実現されていない。さらに、加熱処理による重量減少が特定の範囲であると、強度低下がより深刻化することがわかってきた。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、強度低下が抑制された低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、所定の重量減少傾向を有するガラスクロスにおいて、Feの含有量を調整することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.18以上0.45以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で0.1質量%超過0.4質量%未満である、
ガラスクロス。
〔2〕
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で、0.2質量%超過0.4質量%未満である、
〔1〕に記載のガラスクロス。
〔3〕
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2

3
換算で、0.3質量%超過0.4質量%未満である、
〔2〕に記載のガラスクロス。
〔4〕
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.4質量%未満である、
〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔5〕
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.2質量%未満である、
〔4〕に記載のガラスクロス。
〔6〕
前記ガラスクロスのF含量が、0.005質量%超過0.1質量%未満である、
〔5〕に記載のガラスクロス。
〔7〕
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2

3
換算で、15~30質量%である、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔8〕
前記ガラスクロスの、
Al含量が、Al
2

3
換算で、10~20質量%であり、
Ca含量が、CaO換算で、4~12質量%であり、
Mg含量が、MgO換算で、1質量%以下である、
〔7〕に記載のガラスクロス。
〔9〕
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~70GPaである、
〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔10〕
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~63GPaである、
〔9〕に記載のガラスクロス。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、強度低下が抑制された低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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