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公開番号
2024173797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2024087906
出願日
2024-05-30
発明の名称
綜絖枠とレバーの間のフック装置、及びそのような装置を潤滑化する方法
出願人
ストブリ ファベルジュ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D03C
13/00 20060101AFI20241205BHJP(織成)
要約
【課題】綜絖枠と杼口形成機によって作動させられる引張機構のレバーとの間の接続を提供する機械部品の摩耗がより少ない新たなフック装置を提供する。
【解決手段】フック装置は綜絖枠に堅く取付けられるように構成された固定具8を備え、さらに2つのフランジ12、12’と内部リング16であってフランジ同士の間に取付けられておりかつ外縁面16B上に形成された正放線方向スロット16Cを備えている内部リングと多角形プロファイルリング14であってグリースニップル24及び内部リングを中心とした回転が可能であるように取付けられているボア15を備えている多角形プロファイルリングとを備えている。フック装置はフックを含みロック部材が多角形プロファイルリングと協働するようにフックを保持する傾向がある。本発明によれば多角形プロファイルリングはそのボアの表面15A上に設けられた潤滑剤を受け取るための溝30を有している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
綜絖枠(2)を、織機の杼口形成機によって作動させられるレバーに接続するように構成されたフック装置(4、4’)であって、前記フック装置(4、4’)は、
固定具(8、60)であって、前記固定具(8、60)は、綜絖枠(2)に堅く取付けられるように構成されており、かつ、
互いに向かい合う内壁(12A)及び互いに逆向きの外壁(12B)をそれぞれ含む2つのフランジ(12、12’、62)と、
内部リング(16)であって、
2つの前記フランジ(12、12’、62)の前記内壁(12A)同士の間に、2つの前記フランジ(12、12’、62)に直交する前記フック装置(4)の第1の軸(X1)を中心として、取付けられており、かつ、
その外縁面(16B)上に形成された第1のスロット(16C)及び第2のスロット(16D)を備えている、内部リング(16)と、
多角形プロファイルリング(14)であって、前記内部リング(16)を中心として回転して割出角度位置に入るように取付けられており、かつ、
前記内部リング(16)を収容するためのボア(15)と、
グリースチャネル(241)を備えているグリースニップル(24)であって、前記グリースチャネル(241)は、前記第1の軸の半径方向に、開口部(241A)を通って、前記多角形プロファイルリング(14)の前記ボア(15)上へと開口している、グリースニップル(24)と、
2つの側部(14A)であって、前記フランジ(12、12’、62)の前記内壁(12A)同士の間で、かつ前記フランジ(12、12’、62)の前記内壁(12A)に平行に取付けられた2つの側部(14A)と、を備える多角形プロファイルリング(14)と、を備える固定具(8、60)と、
フック(10)であって、前記フック(10)は、前記多角形プロファイルリング(14)と協働するように構成されており、かつ、
フック開口(34)と、
2つの側部(10A、10B)であって、前記フック(10)が前記多角形プロファイルリング(14)との係合位置にあるとき、前記第1の軸(X1)に平行に測定されるフックの厚さがそれらの間で画定される、2つの側部(10A、10B)と、
ロック部材(38)であって、前記ロック部材(38)は、前記フック(10)が前記係合位置にあるときに、前記多角形プロファイルリング(14)と協働するように前記フック(10)を保持する傾向がある、ロック部材(38)と、を備えている、フック(10)と、
を備えているフック装置において、
前記多角形プロファイルリング(14)は、その前記ボア(15)の表面(15A)上に設けられた、潤滑剤を受け取るための潤滑剤ソケット(30)を備えている、ことを特徴とするフック装置。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記多角形プロファイルリング(14)の溝(30)が、前記フック装置(4)の前記第1の軸(X1)に沿って、かつ前記多角形プロファイルリング(14)の厚さ全体にわたって、その2つの前記側部(14A)の間で延びている、請求項1に記載のフック装置。
【請求項3】
前記多角形プロファイルリング(14)の前記溝(30)の少なくとも一部(30A、30B)は、前記装置の前記第1の軸(X1)を中心として正放線状に、前記多角形プロファイルリング(14)の前記グリースニップル(24)の潤滑化チャネルの前記開口部(241A)の各側に、分布させられている、請求項1又は2のいずれか一項に記載のフック装置。
【請求項4】
前記多角形プロファイルリング(14)は、そのボア(15)上に、
第1の角度区間にわたって分布させられた前記溝(30)の第1のセット(30A)と、
第2の角度区間にわたって分布させられた前記溝(30)の第2のセット(30B)と、を備えており、
前記多角形プロファイルリング(14)が割出角度位置にあるとき、前記第1の角度区間は、前記内部リング(16)の前記第1のスロット(16C、16D)に面しており、かつ、前記第2の角度区間は、前記内部リング(16)の前記第2のスロット(16C、16D)に面している、請求項1又は2のいずれか一項に記載のフック装置。
【請求項5】
前記第1の角度区間及び前記第2の角度区間は、各々、
第1の深さ(p1)を有する少なくとも1つの第1の溝(301)と、
前記第1の深さよりも小さな第2の深さ(p2)を有しておりかつ第1の溝(301)の各々の各側に配置されている、少なくとも2つの第2の溝(302)と、
前記内部リング(16)の前記外縁面(16B)と接触している、前記多角形プロファイルリング(14)の前記ボア(15)の表面の部分(15A)であって、前記第1の軸(X1)に対して正放線状の方向に沿って、2つの溝(301、302)の間に各々配置されている、表面の部分(15A)と、を備えている、請求項4に記載のフック装置。
【請求項6】
前記内部リング(16)の前記外縁面(16B)上に形成された前記第1のスロット(16C)及び前記第2のスロット(16D)は、径方向に反対側であり、
前記内部リング(16)は、第1の貫通チャネル(161)であって、その第1の開口部(161A)が前記第1のスロット(16C)の中心に現れる、第1の貫通チャネル(161)と、第2の貫通チャネル(162)であって、その第1の開口部(162A)が前記第2のスロット(16D)の中心に現れる、第2の貫通チャネル(162)と、を備えており、前記スロット(16C、16D)の前記中心は、前記スロット(16C、16D)の前記第1の軸(X1)を中心とした正放線の範囲の中心として定義され、
前記多角形プロファイルリング(14)が割出角度位置にあるとき、前記多角形プロファイルリング(14)の前記溝の前記第1のセット(30A)及び前記第2のセット(30B)は、前記第1の軸(X1)に対する正放線状の方向で、前記内部リング(16)の貫通チャネル(161、162)の各々の前記第1の開口部(161A、162A)に関して対称に、分布させられる、請求項4に記載のフック装置。
【請求項7】
前記溝の前記第1のセット(30A)及び前記溝の前記第2のセット(30B)は、各々、前記装置の前記第1の軸(X1)を中心として、40度以上である頂角(α)の角度区間にわたって、正放線状の方向に延在させられている、請求項4に記載のフック装置。
【請求項8】
前記頂角(α)の角度は、60度以上である、請求項7に記載のフック装置。
【請求項9】
前記頂角(α)の角度は、100度以上である、請求項8に記載のフック装置。
【請求項10】
前記固定具(8、60)のフランジ(12、12’、62)は、各々、
前記綜絖枠(2)を保持するように構成された取付壁(44)と、
ガイド壁(46)であって、前記多角形プロファイルリング(14)の前記側部(14A)を、前記第1の軸(X1)に直交する方向でガイドするように構成されており、前記フランジ(12、12’)の前記取付壁(44)と下縁部(12C、12’C)の間に延在しており、かつ前記多角形プロファイルリング(14)のガイド平面を画定する、ガイド壁(46)と、
前記ガイド壁(46)の突出したシート(48、48’)であって、前記内壁(12A)の側にあり、前記フック(10)を収容するための空間を画定し、かつ前記フック(10)の前記側部(10A、10B)を前記フック(10)の前記係合位置へと側方ガイドするように構成されている、突出したシート(48、48’)と、を備えており、かつ、
前記第1の軸(X1)に沿って測定される、2つの前記フランジ(12、12’)の2つの前記ガイド壁(46)同士の間の、前記リング(14)のガイド距離は、前記第1の軸(X1)に沿って測定される、2つの前記フランジ(12、12’)の突出した前記シート(48、48’)同士の間の距離よりも厳密に大きい、請求項1又は2のいずれか一項に記載のフック装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、綜絖枠と杼口形成機によって作動させられるレバーとの間のフック装置に関する。本発明は、さらに、そのようなフック装置を潤滑化する方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
綜絖枠を織機に取付ける操作及び織機から取外す動作を単純化するために、半自動のフック装置を使用する方法が知られている。
【0003】
そのような取付装置は、欧州特許出願公開第0117826号明細書(特許文献1)、仏国特許出願公開第2815047号明細書(特許文献2)、及び欧州特許出願公開第2586895号明細書(特許文献3)に記載されている。それらの装置は、多角形リングと協働するように構成されたオープンフックを含んでいる。多角形リングは、フランジによって綜絖枠の水平方向横材に結合されている。フックは、ウィービング機構によって作動させられるレバーに結合され、多角形リングと、その開口部を通じて協働している。フックと多角形リングの係合は、フックによって支持されたロック部材によって保証されている。
【0004】
公知のやり方では、引張機構は、接続ロッドのセットと杼口形成機によって作動させられる揺動(rocking)レバーとを含んでいる。引張機構のレバーと綜絖枠の間に伝達される力は、フック装置へと伝達される、より詳細には、フックと多角形リングの間の接触面によって、伝達される。この力を可能な限り分散させるために、接触面が最大化されてきたが、リングは綜絖枠に結合されるので綜絖枠の厚さを超える厚さを有することはできないという事実により、そのサイズには制限がある。
【0005】
特許文献2及び3の取付装置は、綜絖枠の力による機械部品の摩耗を遅らせるための潤滑化回路も備えている。
【0006】
幅の広い櫛を用いるか、又は綜絖枠の強い加速を伴うウィービング速度で繊維をウィービングするような、幾つかのウィービングの適用例では、綜絖枠のフック装置に対する大きな力が発生させられ、公知のフック装置の機械部品の早期摩耗が引き起こされる。フック装置の摩耗は、織機の正しい使用を妨げる騒音及び振動現象につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
欧州特許出願公開第0117826号明細書
仏国特許出願公開第2815047号明細書
欧州特許出願公開第2586895号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、綜絖枠と杼口形成機によって作動させられる引張機構のレバーの間の接続を提供する機械部品の摩耗がより少ない、新たなフック装置を提供することにより、このような欠点を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の主題は、綜絖枠を、織機の杼口形成機によって作動させられるレバーに接続するように構成されたフック装置である。前記フック装置は、固定具を備えており、前記固定具は、綜絖枠に堅く取付けられるように構成されており、かつ、互いに向かい合う内壁及び互いに逆向きの外壁をそれぞれ含む2つのフランジと、内部リングであって、2つの前記フランジの前記内壁同士の間に、2つの前記フランジに直交する前記フック装置の第1の軸を中心として、取付けられており、かつ、その外縁面上に形成された第1のスロット及び第2のスロットを備えている、内部リングと、多角形プロファイルリングであって、前記内部リングを中心として回転して割出角度位置(indexing angular position)に入るように取付けられており、かつ、前記内部リングを収容することを意図された適当なボアと、グリースチャネルを備えるグリースニップルであって、前記グリースチャネルは、前記第1の軸の半径方向に、開口部を通って前記多角形プロファイルリングの前記ボア内へと開口している、グリースニップルと、2つの側部(flank)であって、前記フランジの前記内壁同士の間で、かつ前記フランジの前記内壁に平行に取付けられた2つの側部と、を備える多角形プロファイルリングと、を備えている。前記フック装置は、さらに、フックを備えており、前記フックは、前記多角形プロファイルリングと協働するように構成されており、かつ、フック開口と、2つの側部であって、前記フックが前記多角形プロファイルリングとの係合位置にあるとき、前記第1の軸に平行に測定されるフックの厚さがそれらの間で画定される、2つの側部と、ロック部材であって、前記ロック部材は、前記フックが前記係合位置にあるときに、前記多角形プロファイルリングと協働するように前記フックを保持する傾向がある、ロック部材と、を備えている。本発明によれば、前記多角形プロファイルリングは、その前記ボアの表面上に設けられた、潤滑剤を受け取るための溝を備えている。
【0010】
本発明によって、多角形リングの内部表面には、溝を通じて潤滑剤が供給され、このことにより、その摩耗は減速させられ、枠の大きな力に対するよりよい耐性につながる。
(【0011】以降は省略されています)
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