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公開番号2024157757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072302
出願日2023-04-26
発明の名称ストレッチ・ガーゼタオル及びその製造方法
出願人株式会社カイタックホールディングス
代理人個人
主分類D03D 27/08 20060101AFI20241031BHJP(織成)
要約【課題】従来のガーゼタオルの風合いや着心地を損なわず、ストレッチ性による更なる快適性を実現することにより、実用衣料として進化したストレッチ・ガーゼタオル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】表裏面がそれぞれガーゼ組織とループパイル組織とで構成されたガーゼタオル地のガーゼタオルを製織して、液体アンモニア処理を施す。その結果、弾性繊維を含むことなく織物幅方向にストレッチ性を有し、〔(7.35N/50mm幅)×60分〕の負荷をかけたときの伸長率の値が10%以上であり、負荷解除後24時間経過したときの伸長回復率の値が60%以上である。また、ループパイル長がガーゼ組織の表面から3mm以下であり、ループパイルを構成する綿糸の見掛けの撚り係数が2以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表裏面がそれぞれガーゼ組織とループパイル組織とで構成されたガーゼタオル地の綿織物であって、
弾性繊維を含むことなく織物幅方向にストレッチ性を有し、〔(7.35N/50mm幅)×60分〕の負荷をかけたときの伸長率の値が10%以上であって、負荷解除後24時間経過したときの伸長回復率の値が60%以上であることを特徴とするストレッチ・ガーゼタオル。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ループパイル組織は、ループパイル長がガーゼ組織の表面から3mm以下であって、
当該ループパイルを構成する綿糸の見掛けの撚り係数が、2以下であることを特徴とする請求項1に記載のストレッチ・ガーゼタオル。
【請求項3】
主として綿糸からなる経糸、緯糸、及び、パイル糸を使用して、表裏面がそれぞれガーゼ組織とループパイル組織とで構成されたガーゼタオル地の綿織物を製織し、
製織後の前記綿織物に液体アンモニア処理を施して、主として当該綿織物の織物幅方向に収縮させることにより、
前記液体アンモニア処理後の前記綿織物は、弾性繊維を含むことなく織物幅方向にストレッチ性を有し、〔(7.35N/50mm幅)×60分〕の負荷をかけたときの伸長率の値が10%以上であって、負荷解除後24時間経過したときの伸長回復率の値が60%以上であることを特徴とするストレッチ・ガーゼタオルの製造方法。
【請求項4】
前記液体アンモニア処理において、前記綿織物の織物幅を13%以上収縮させることを特徴とする請求項3に記載のストレッチ・ガーゼタオルの製造方法。
【請求項5】
前記液体アンモニア処理後の前記ループパイル組織は、ループパイル長がガーゼ組織の表面から3mm以下であって、
当該ループパイルを構成する綿糸の見掛けの撚り係数が、2以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載のストレッチ・ガーゼタオルの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレッチ・ガーゼタオル及びその製造方法に関するものである。特に、表裏綿がそれぞれループパイル組織とガーゼ組織とで構成され、ストレッチ性に優れたストレッチ・ガーゼタオル及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、目の粗い平織物であるガーゼ地を重ねた多重ガーゼ織物が普及している。多重ガーゼ織物は、吸湿性や柔軟性に富むガーゼ地を重ねて使用することから、吸湿性、通気性、軽量感、手触り、風合いがよく、使用者に快適感を与える。このことから、汗拭き用タオル、ハンカチ、ベビー用品などに使用され、更にパジャマなどの実用衣料にも使用されるようになってきた。
【0003】
また、多重ガーゼ織物においても、風合いや着用時の快適感を更に向上させるために表裏面の一方をループパイル組織としたガーゼタオルがパジャマなどの寝装品にも使用されるようになっている。
【0004】
パジャマなどの実用衣料は、着心地を重視したゆとりある縫製がなされている。ガーゼタオルをパジャマなどに使用して、パイル面を肌側にすれば風合いや着心地は確実に向上する。一方、近年の実用衣料においては、コンフォートストレッチという適度なストレッチ性が求められることが多くなっている。特に、パジャマなどは、リラックスした状態で着用し就寝時にも着用することから、ゆとりある縫製に加えて適度なストレッチ性を付加することが求められる。しかし、ガーゼタオルは、綿糸からなるパイル織物であることから弾力性に乏しくストレッチ性を有しないという問題があった。
【0005】
例えば、下記特許文献1においては、ガーゼタオルではないが伸縮性タオルを提案している。この伸縮性タオルは、タオル地を構成するパイル経糸・地経糸・地緯糸のうち、地緯糸又は地緯糸と地経糸にウレタン系弾性糸を使用し、パイル経糸に綿糸を使用するというものである。これにより、タオル地の緯方向又は経緯両方向に伸縮性を持たせるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭53-154270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1のように、織地組織にウレタン系弾性糸を使用すれば、ガーゼタオルにストレッチ性を付加することもできる。しかし、ループパイル組織には綿糸を使用しても、ガーゼ組織に綿糸以外の合成繊維を使用したのでは、ガーゼタオルの特徴である風合いや着心地を低下させることになる。
【0008】
そこで、本発明は、以上のことに対処して、従来のガーゼタオルの風合いや着心地を損なわず、ストレッチ性による更なる快適性を実現することにより、実用衣料として進化したストレッチ・ガーゼタオル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題の解決にあたり、本発明者らは、鋭意研究の結果、綿織物の加工法である液体アンモニア処理による柔軟性と寸法セット性(形態安定効果)に着目し、更にガーゼタオルのループパイル組織に使用する綿糸の撚り係数を工夫することにより上記目的を達成できることを見出し本発明の完成に至った。
【0010】
即ち、本発明に係るストレッチ・ガーゼタオルは、請求項1の記載によると、
表裏面がそれぞれガーゼ組織とループパイル組織とで構成されたガーゼタオル地の綿織物であって、
弾性繊維を含むことなく織物幅方向にストレッチ性を有し、〔(7.35N/50mm幅)×60分〕の負荷をかけたときの伸長率の値が10%以上であって、負荷解除後24時間経過したときの伸長回復率の値が60%以上であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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