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公開番号
2024132912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2024026217
出願日
2024-02-26
発明の名称
織物および被服
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D03D
15/41 20210101AFI20240920BHJP(織成)
要約
【課題】長期間の着用により発生するテカリを抑制する織物を提供する。
【解決手段】芯糸および鞘糸を備える芯鞘構造のポリエステルマルチフィラメントを有し、芯糸は鞘糸より糸長が短く、鞘糸は芯糸より細繊度であり、芯糸と鞘糸の本数比率(芯糸の本数:鞘糸の本数)が1:6~1:24であり、ポリエステルマルチフィラメントの撚糸数Tとマルチフィラメントの繊度Dから式1で求められる撚係数Kが0~100であることを特徴とする、織物。
K=T/(10000/D)
1/2
(式1)
(K:撚係数、T:撚糸数(T/m)、D:繊度(dtex))
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芯糸および鞘糸を備える芯鞘構造のポリエステルマルチフィラメントを有し、
前記芯糸は、前記鞘糸より糸長が短く、
前記鞘糸は、前記芯糸より細繊度であり、
前記芯糸と前記鞘糸の本数比率(芯糸の本数:鞘糸の本数)が1:6~1:24であり、
前記ポリエステルマルチフィラメントの撚糸数Tとマルチフィラメントの繊度Dから下記式1で求められる撚係数Kが0~100であることを特徴とする、織物。
K=T/(10000/D)
1/2
(式1)
(K:撚係数、T:撚糸数(T/m)、D:繊度(dtex))
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記鞘糸が2種類のポリエステルで形成されている、請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記鞘糸の単糸繊度が0.1dtex以上2.0dtex以下である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項4】
経糸または緯糸が浮き糸となる織組織であり、かつ前記芯鞘構造のポリエステルマルチフィラメントが浮き糸として配置される、請求項1または2に記載の織物。
【請求項5】
初期撥水性が3級以上である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項6】
下記式2によって求められる低圧域圧縮率Crが5%以上30%以下である、請求項1または2に記載の織物。
Cr=(T
0
-T
1
)/T
0
×100 (式2)
(Cr:低圧域圧縮率(%)、T
0
:下限圧力0.2kPa印加時の織物厚さ(mm)、T
1
:一定圧力4.9kPa印加時の織物厚さ(mm))
【請求項7】
紫外線カーボンアーク灯光による耐光堅ろう度が4級以上である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項8】
アゾ系分散染料とキノン系分散染料とを含有し、前記アゾ系分散染料と前記キノン系分散染料との合計含有量に対する前記キノン系分散染料の含有量が30質量%以上70質量%以下である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の織物を含む、被服。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
長期間の被服着用により発生するテカリを抑制する織物およびそれを含む被服に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
スーツおよび学生服等の被服を長期にわたって着用すると、しばしば被服の局部(肘、臀部、ひざ等)に特有の光沢、いわゆるテカリが発生することがある。テカリは、被服が椅子や他の繊維製品等と接触する際に発生する摩擦や押圧によって繊維表面が摩耗して平滑化し、それに起因して可視光が鏡面反射により発生すると言われている。テカリが発生すると、被服に使用感が出てしまうこと、また局所的な光沢が目立つことによって見た目の品位が著しく損なわれることから、テカリを抑制することが望まれている。
【0003】
被服のテカリを抑制する方法として、繊維製品用のテカリ発生抑制剤を用いる方法が提案されている。しかしながら、テカリ発生抑制剤は、繊維の並びをほぐすもの、また表面の滑りをよくするものであるため、繊維を根本から改質するものではないことに加えて、テカリ発生抑制効果の耐久性に乏しい。さらに、その効果も一時的なものであるため、繰り返し処理をする必要がある。
【0004】
一方、被服のテカリ発生抑制効果を持続させるアプローチとして、織物自体にテカリ抑制機能を持たせることが提案されている。
【0005】
特許文献1には、凹面率を規定した5~12葉の異形断面のポリエステルフィラメント糸の高配向未延伸糸を延伸仮撚加工し、伸長特性を規定したテカリ防止織物が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、自己伸長性のポリエステル中間配向糸を鞘糸とし、該中間配向糸の沸水収縮率よりも少なくとも3%高い沸水収縮率を有するポリエステル系の高収縮糸を芯糸として配した空気交絡糸から得られた仮撚加工糸であって、その全捲縮率が5%以下の低水準にあることを特徴とする嵩高複合仮撚加工糸が提案されており、当該仮撚加工糸を用いることでテカリ発生を抑制する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平1-156542号公報
特開2000-314038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1は、織物の最表面に太繊度の糸が露出する構成であるため、被服の着用期間が長くなった場合には、繊維表面が摩耗して平滑化する。そのため、異形断面糸が有していたテカリ抑制機能が十分に発揮されず、織物のテカリ抑制機能が不十分な課題がある。
【0009】
また、特許文献2に記載の織物については、テカリ抑制機能を向上させるために鞘糸を芯糸より細繊度化しているが、2デニールから4デニールという太さであるため、テカリを抑制するには不十分である。
【0010】
上記の課題に鑑み、本発明は、長期間の着用により発生するテカリを抑制する織物およびそれを含む被服を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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