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公開番号
2024168136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084569
出願日
2023-05-23
発明の名称
ブレース構造
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20241128BHJP(建築物)
要約
【課題】木鋼ハイブリッド部材と鋼材ダンパーを組み合わせたブレース構造を提供する。
【解決手段】梁12と、前記梁12の上に配置される鉄骨部材22と、この鉄骨部材22を被覆する木質被覆材24とを有する木鋼ハイブリッド部材14からなるブレースとを備えるブレース構造10であって、前記梁12と前記ブレースとの間に、鋼材ダンパー16が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
梁と、前記梁の上に配置される鉄骨部材と、この鉄骨部材を被覆する木質被覆材とを有する木鋼ハイブリッド部材からなるブレースとを備えるブレース構造であって、
前記梁と前記ブレースとの間に、鋼材ダンパーが設けられていることを特徴とするブレース構造。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記梁と前記ブレースとの間に設けられ、鉛直方向の荷重を伝達する一方、水平方向の荷重を逃がす方向に変形または移動させる機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のブレース構造。
【請求項3】
前記ブレースは、頂部を下側にしたV字形状に配置され、前記鋼材ダンパーは前記頂部に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のブレース構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木質被覆材と鉄骨部材からなる木鋼ハイブリッド部材を用いたブレース構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
昨今の建築分野では、CO
2
排出削減などを目的として木質部材の活用が推進されている。木質部材に地震力を積極的に負担させる場合、現行法規の構造計算では破壊形式により構造特性係数を割り増しして評価する必要があり、合理的な設計とならない場合が多い。このため、木質部材は、小梁や間柱のような地震力を受けない部材以外では採用しづらいという問題があった。
【0003】
一方、木質被覆材と鉄骨部材からなる木鋼ハイブリッド部材が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の木鋼ハイブリッド部材は、鉄骨部材と、この鉄骨部材の両外側に設けられた木質被覆材と、鉄骨部材と木質被覆材を固定するために一方の木質被覆材を貫通する貫通孔から鉄骨部材を貫通して他方の木質被覆材にねじ込まれる棒状の固定部材を備えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-25813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の木鋼ハイブリッド部材を架構の耐震補強ブレースに適用する場合、木鋼ハイブリッド部材内部の鉄骨部材の座屈を防ぐために構造計算時の構造特性係数を割り増しして評価する必要がある。このようにすると、効率的な架構設計ができなくなってしまう。そこで、本発明者は、効率的な架構設計を実現するために、木鋼ハイブリッド部材内部の鉄骨部材が座屈しない構造を鋭意検討した。その結果、木鋼ハイブリッド部材と制振要素を組み合わせた以下の本発明に至った。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、木鋼ハイブリッド部材と制振要素を組み合わせたブレース構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るブレース構造は、梁と、前記梁の上に配置される鉄骨部材と、この鉄骨部材を被覆する木質被覆材とを有する木鋼ハイブリッド部材からなるブレースとを備えるブレース構造であって、前記梁と前記ブレースとの間に、鋼材ダンパーが設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他のブレース構造は、上述した発明において、前記梁と前記ブレースとの間に設けられ、鉛直方向の荷重を伝達する一方、水平方向の荷重を逃がす方向に変形または移動させる機構を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他のブレース構造は、上述した発明において、前記ブレースは、頂部を下側にしたV字形状に配置され、前記鋼材ダンパーは前記頂部に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るブレース構造によれば、梁と、前記梁の上に配置される鉄骨部材と、この鉄骨部材を被覆する木質被覆材とを有する木鋼ハイブリッド部材からなるブレースとを備えるブレース構造であって、前記梁と前記ブレースとの間に、鋼材ダンパーが設けられているので、木鋼ハイブリッド部材内部の鉄骨部材が座屈しない構造を実現することができるという効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)
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