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公開番号2024166234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024152944,2021565674
出願日2024-09-05,2020-12-18
発明の名称画像処理装置および画像処理方法
出願人ソニーグループ株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 19/85 20140101AFI20241121BHJP(電気通信技術)
要約【課題】メモリサイズの増大を回避する。
【解決手段】適応色変換部は、符号化の対象となっている画像の色空間を適応的に変換する適応色変換処理を、画像の残差信号に対して施し、直交変換部は、画像の残差信号に対して、または、適応色変換処理が施された前記画像の残差信号に対して、処理単位となる直交変換ブロックごとに直交変換処理を施す。そして、制御部により、適応色変換処理の適用に関する制御が行われる。本技術は、例えば、ACT処理に対応した画像符号化装置および画像復号装置に適用できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
直交変換ブロックの最大のブロックサイズが64であるか32であるかを識別するサイズ識別データを、ビットストリームからパースするパース部と、
前記パース部によりパースされた前記サイズ識別データが直交変換ブロックの最大のブロックサイズとして32が適用されることを示す場合にのみ、画像の色空間を適応的に変換する適応色変換処理又は画像の色空間を適応的に逆変換する逆適応色変換処理がEnableであるか否かを識別する識別データに従って、前記ビットストリームを復号して得られる変換係数に対して処理単位となる直交変換ブロックごとに逆直交変換処理を適用することにより生成された残差信号に対して、前記逆適応色変換処理を適用する逆適応色変換部と
を備える画像処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記サイズ識別データは、前記ビットストリームのシーケンスパラメータセットとして設定されている
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記サイズ識別データは、sps_max_luma_transform_size_64_flagのシンタクスとして設定されている
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記sps_max_luma_transform_size_64_flagの値が0に設定されている場合にのみ、前記識別データを参照する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ビットストリームを算術復号して、量子化変換係数を生成する算術復号部と、
前記算術復号部により生成された前記量子化変換係数を逆量子化して、前記変換係数を生成する逆量子化部と
をさらに備える請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
直交変換ブロックの最大のブロックサイズが64であるか32であるかを識別するサイズ識別データを、ビットストリームからパースすることと、
前記サイズ識別データが直交変換ブロックの最大のブロックサイズとして32が適用されることを示す場合にのみ、画像の色空間を適応的に変換する適応色変換処理又は画像の色空間を適応的に逆変換する逆適応色変換処理がEnableであるか否かを識別する識別データに従って、前記ビットストリームを復号して得られる変換係数に対して処理単位となる直交変換ブロックごとに逆直交変換処理を適用することにより生成された残差信号に対して、前記逆適応色変換処理を適用することと
を含む画像処理方法。
【請求項7】
直交変換ブロックの最大のブロックサイズが64であるか32であるかを識別するサイズ識別データを直交変換ブロックの最大のブロックサイズとして32が適用されるとして設定した場合にのみ、画像の色空間を適応的に変換する適応色変換理又は画像の色空間を適応的に逆変換する逆適応色変換処理がEnableであるか否かを識別する識別データを設定する設定部と、
前記画像を符号化して、前記設定部により設定された前記識別データを含むビットストリームを生成する符号化部と
を備える画像処理装置。
【請求項8】
前記設定部は、前記サイズ識別データを、前記ビットストリームのシーケンスパラメータセットとして設定する
請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記設定部は、前記サイズ識別データを、sps_max_luma_transform_size_64_flagのシンタクスとして設定する
請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記設定部は、前記sps_max_luma_transform_size_64_flagの値を0に設定した場合にのみ、前記識別データを設定する
請求項9に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、メモリサイズの増大を回避することができるようにした画像処理装置および画像処理方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像情報をディジタルとして取り扱い、その際、効率の高い情報の伝送、蓄積を目的とし、画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等の直交変換と動き補償とにより圧縮する符号化方式を採用して画像を圧縮符号化する装置が普及しつつある。
【0003】
この符号化方法には、例えば、MPEG (Moving Picture Experts Group),H.264 and MPEG-4 Part 10 (Advanced Video Coding, hereinafter referred to as H.264/AVC)、およびH.265 and MPEG-H Part 2 (High Efficiency Video Coding, hereinafter referred to as H.265/HEVC)がある。
【0004】
また、AVC(Advanced Video Coding)やHEVC(High Efficiency Video Coding)などに対する符号化効率をさらに向上させるために、VVC(Versatile Video Coding)と呼ばれるコーディング方式の標準化が進められている(後述する実施形態のサポート参照)。
【0005】
非特許文献1に開示されているように、VVCでは、画像の色空間を適応的に変換するACT(Adaptive Color Transform)に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Xiaoyu Xiu, Yi-Wen Chen, Tsung-Chuan Ma, Hong-Jheng Jhu, Xianglin Wang, Support of adaptive color transform for 444 video coding in VVC, JVET-P0517_r1 (version 3 - date 2019-10-11)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ACT処理を適用して、例えば、RGB色空間をYCgCo色空間に変換する場合、その処理結果として出力されるYCgCo残差信号を一時的に蓄積する必要がある。そのため、ACT処理の後に行われる直交変換処理における直交変換ブロックのブロックサイズによっては、YCgCo残差信号を蓄積するためのメモリサイズを増大させる必要があると考えられる。
【0008】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、メモリサイズの増大を回避することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の側面の画像処理装置は、直交変換ブロックの最大のブロックサイズが64であるか32であるかを識別するサイズ識別データを、ビットストリームからパースするパース部と、前記パース部によりパースされた前記サイズ識別データが直交変換ブロックの最大のブロックサイズとして32が適用されることを示す場合にのみ、画像の色空間を適応的に変換する適応色変換処理又は画像の色空間を適応的に逆変換する逆適応色変換処理がEnableであるか否かを識別する識別データに従って、前記ビットストリームを復号して得られる変換係数に対して処理単位となる直交変換ブロックごとに逆直交変換処理を適用することにより生成された残差信号に対して、前記逆適応色変換処理を適用する逆適応色変換部とを備える。
【0010】
本開示の第1の側面の画像処理方法は、直交変換ブロックの最大のブロックサイズが64であるか32であるかを識別するサイズ識別データを、ビットストリームからパースすることと、前記サイズ識別データが直交変換ブロックの最大のブロックサイズとして32が適用されることを示す場合にのみ、画像の色空間を適応的に変換する適応色変換処理又は画像の色空間を適応的に逆変換する逆適応色変換処理がEnableであるか否かを識別する識別データに従って、前記ビットストリームを復号して得られる変換係数に対して処理単位となる直交変換ブロックごとに逆直交変換処理を適用することにより生成された残差信号に対して、前記逆適応色変換処理を適用することとを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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