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公開番号2025100096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217202
出願日2023-12-22
発明の名称音響システム
出願人株式会社JVCケンウッド
代理人個人
主分類H04R 1/40 20060101AFI20250626BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数のステレオスピーカが設けられた車室内において、ステレオスピーカの音を聞いていない乗員に対して他のステレオスピーカの音が聞こえにくくする。
【解決手段】本開示にかかる音響システム1は、4つのステレオスピーカ11~14と、各ステレオスピーカ11~14の左右スピーカに対して、音源に対する正位相の音と逆位相の音のいずれを出力させるかを制御する音位相制御部30と、右スピーカ(例えば、11A)から出力される音が正位相又は逆位相の音である位相情報を取得する音位相情報取得部20とを備える。音位相制御部30は、音位相情報取得部20により取得した位相情報が正位相を示す場合、当該ステレオスピーカの左スピーカ及び当該ステレオスピーカの前にある別のステレオスピーカの右スピーカが逆位相の音を出力し、別のステレオスピーカの左スピーカが正位相の音を出力するように制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車室内に設けられる音響システムであって、
前記車室内の第1列にある第1座席に設けられ、第1右スピーカ及び第1左スピーカを備える第1ステレオスピーカと、
前記車室内の第2列にある第2座席に設けられ、第2右スピーカ及び第2左スピーカを備える第2ステレオスピーカと、
前記第1ステレオスピーカの前記第1左右スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左右スピーカの各々に対して、音源に対する正位相の音と逆位相の音のいずれを出力させるかを制御する音位相制御部と、
前記第1ステレオスピーカの前記第1右スピーカから出力される音が前記正位相の音であるか、前記逆位相の音であるかを示す位相情報を取得する音位相情報取得部と、
を備え、
前記音位相制御部は、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記正位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記逆位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記正位相の音を出力するように制御し、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記逆位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記正位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記逆位相の音を出力するように制御する、
音響システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記車室内の前記第1列及び前記第2列には、それぞれ2つの座席が備えられており、
前記第1座席と、前記第2座席とが前記車両の進行方向に対して前後に配置される、
請求項1に記載の音響システム。
【請求項3】
前記車室内の前記第1列及び前記第2列には、それぞれ2つの座席が備えられており、
前記車室内には、2つの座席を備える第3列をさらに備えられ、
前記音響システムは、
前記第3列にある第3座席に設けられ、第3右スピーカ及び第3左スピーカを備える第3ステレオスピーカをさらに備え、
前記第1列、前記第2列、及び前記第3列は、前記車両の進行方向に対して、この配置順で設けられ、前記第1座席、前記第2座席、及び前記第3座席が前記車両の進行方向に対して一列に配置されており、
前記音位相制御部は、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記正位相を示す場合には、前記第3ステレオスピーカの前記第3右スピーカが前記正位相の音を出力し、前記第3左スピーカが前記逆位相の音を出力するように制御し、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記逆位相を示す場合には、前記第3ステレオスピーカの前記第3右スピーカが前記逆位相の音を出力し、前記第3左スピーカが前記正位相の音を出力するように制御する、
請求項1に記載の音響システム。
【請求項4】
車両の車室内に設けられる音響システムであって、
前記車室内の第1列にある第1座席に設けられ、第1右スピーカ及び第1左スピーカを備える第1ステレオスピーカと、
前記第1列にある第2座席に設けられ、第2右スピーカ及び第2左スピーカを備える第2ステレオスピーカと、
前記第1ステレオスピーカの前記第1左右スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左右スピーカの各々に対して、音源に対する正位相の音と逆位相の音のいずれを出力させるかを制御する音位相制御部と、
前記第1ステレオスピーカの前記第1右スピーカから出力される音が前記正位相の音であるか、前記逆位相の音であるかを示す位相情報を取得する音位相情報取得部と、
を備え、
前記音位相制御部は、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記正位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記逆位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記正位相の音を出力するように制御し、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記逆位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記正位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記逆位相の音を出力するように制御する、
音響システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車等の車両の車室内に設けられる音響システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
イヤホンやヘッドホンを用いることなく、ユーザの頭部近傍のみに音場を構築する音響システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の音響システムでは、所定の音源の音響信号に基づく音を放音するスピーカと、音響信号と逆位相の音響信号に基づく音を放音するスピーカとからなるスピーカペアが複数設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-171823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の音響システムは、最小構成として、左右耳用にそれぞれ正位相のスピーカと逆位相のスピーカを備える4スピーカの構成により、音響システムのユーザの近傍のみに音場を構築するシステムである。しかしながら、特許文献1では、例えば自動車等の車両の車室内においてこの音響システムを各座席のヘッドレスト等に配置した場合における各音響システム間の音の干渉は考慮されていなかった。
【0005】
すなわち、4スピーカの構成では、ヘッドレスト内に設置するためには、ヘッドレストが大きくなるか、低音における効果が発揮されない程小さいスピーカにより音響システムを構成することとなってしまう。また、複数の音響システム間の音の増幅や干渉についても検討する必要がある。
【0006】
本開示の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のステレオスピーカが設けられた車両の車室内において、ステレオスピーカの音を聞いていない乗員に対して他のステレオスピーカの音が聞こえにくくすることができる音響システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様にかかる音響システムは、
車両の車室内に設けられる音響システムであって、
前記車室内の第1列にある第1座席に設けられ、第1右スピーカ及び第1左スピーカを備える第1ステレオスピーカと、
前記車室内の第2列にある第2座席に設けられ、第2右スピーカ及び第2左スピーカを備える第2ステレオスピーカと、
前記第1ステレオスピーカの前記第1左右スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左右スピーカの各々に対して、音源に対する正位相の音と逆位相の音のいずれを出力させるかを制御する音位相制御部と、
前記第1ステレオスピーカの前記第1右スピーカから出力される音が前記正位相の音であるか、前記逆位相の音であるかを示す位相情報を取得する音位相情報取得部と、
を備え、
前記音位相制御部は、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記正位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記逆位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記正位相の音を出力するように制御し、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記逆位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記正位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記逆位相の音を出力するように制御するものである。
【0008】
本開示の別の態様にかかる音響システムは、
車両の車室内に設けられる音響システムであって、
前記車室内の第1列にある第1座席に設けられ、第1右スピーカ及び第1左スピーカを備える第1ステレオスピーカと、
前記第1列にある第2座席に設けられ、第2右スピーカ及び第2左スピーカを備える第2ステレオスピーカと、
前記第1ステレオスピーカの前記第1左右スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左右スピーカの各々に対して、音源に対する正位相の音と逆位相の音のいずれを出力させるかを制御する音位相制御部と、
前記第1ステレオスピーカの前記第1右スピーカから出力される音が前記正位相の音であるか、前記逆位相の音であるかを示す位相情報を取得する音位相情報取得部と、
を備え、
前記音位相制御部は、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記正位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記逆位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記正位相の音を出力するように制御し、
前記音位相情報取得部により取得した前記位相情報が前記逆位相を示す場合には、前記第1ステレオスピーカの前記第1左スピーカ及び前記第2ステレオスピーカの前記第2左スピーカが前記正位相の音を出力し、前記第2ステレオスピーカの前記第2右スピーカが前記逆位相の音を出力するように制御するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示にかかる音響システムによれば、複数のステレオスピーカが設けられた車両の車室内において、ステレオスピーカの音を聞いていない乗員に対して他のステレオスピーカの音が聞こえにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1にかかる音響システムを構成するステレオスピーカを示す上面図である。
図1に示すステレオスピーカの動作の一例を示す概念図である。
実施の形態1にかかる音響システムの構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる音響システムが適用される車両の概念図である。
実施の形態1にかかる音響システムによる音場の解析方法を説明するための図である。
実施の形態1にかかる音響システムによる音場の解析結果を示す図である。
実施の形態1にかかる音響システムによる音場の解析結果を示す図である。
実施の形態2にかかる音響システムの構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態2にかかる音響システムが適用される車両の概念図である。
実施の形態2にかかる音響システムによる音場の解析結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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