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公開番号
2024166028
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023176885
出願日
2023-10-12
発明の名称
身体温度調整被服
出願人
株式会社リブレ
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
A41D
13/005 20060101AFI20241121BHJP(衣類)
要約
【課題】所望とする身体の特定部位だけを局所的に、効率良く冷やす、または温めることができる身体温度調整被服を提供する。
【解決手段】温調ベスト1は、吸熱下になる冷却面と、発熱下になる加熱面を有するペルチェ素子ユニット40を、ベスト本体10の服地11に装着可能に形成された身体温度調整被服において、裏側服地11Bには、ペルチェ素子ユニット40を装着可能な素子取付部20が、複数の部位に配設され、3つのペルチェ素子ユニット40が、複数の部位のうち、選択された特定素子取付部で、冷却面または加熱面のいずれか片面である放熱面を、着用者の身体表面に対向させて接触可能とした状態で、装着でき、ペルチェ素子ユニット40を制御可能な制御部を備え、制御部は、一条状にまとめた本線56から分割して延びる支線56A、56B、56Cにより、各ペルチェ素子ユニット40と電気的に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
吸熱下になる冷却面と、該冷却面の反対側で発熱下になる加熱面を有するペルチェ素子を具備したペルチェ素子ユニットを、被服の服地に装着可能に形成された身体温度調整被服において、
前記服地には、前記ペルチェ素子ユニットを装着可能な素子取付部が、複数の部位に配設され、1または2以上の前記ペルチェ素子ユニットが、前記複数の部位のうち、選択的な特定の部位に位置する前記素子取付部で、前記冷却面または前記加熱面のいずれか片面である放熱面を、当該身体温度調整被服の着用者身体の表面に対向させて接触可能とした状態で装着できること、
前記ペルチェ素子を電気的に制御可能な制御手段を備え、
前記ペルチェ素子ユニットが2以上の場合、前記制御手段は、独立した一本の本線でそれぞれ、または一条状にまとめた本線から分割して延びる各支線により、2以上の前記ペルチェ素子ユニット内の前記ペルチェ素子と電気的に接続可能であること、
前記服地は、最も外側に配置される表側服地と、最も着用者の身体側に配置される裏側服地とを含み、少なくとも2層状に重ね合わせた態様で形成され、前記素子取付部は、前記裏側服地に設けられ、前記素子取付部に装着した前記ペルチェ素子ユニットは、前記表側服地により被覆されていること、
を特徴とする身体温度調整被服。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載する身体温度調整被服において、
前記ペルチェ素子ユニットは、第1のフランジと第2のフランジからなる一対のフランジにより、前記素子取付部を挟んで装着され、
前記一対のフランジは、前記放熱面に沿う仮想基準線との相対的な角度として、0≦θ≦30(deg)の傾斜角度θで、前記放熱面の反対側へ遠のく側に傾いて形成されていること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項3】
請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記傾斜角度θは、15≦θ≦30(deg)であること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記制御手段は、冷熱または温熱として、前記放熱面に呈する放熱の温度を、複数の段階に分けて制御できること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記制御手段は、前記被服に装着された状態にある前記2以上のペルチェ素子に対し、前記ペルチェ素子毎に、前記放熱面に呈する放熱の温度を周期的に可変できること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項6】
請求項4に記載する身体温度調整被服において、
前記放熱の温度を周期的に可変させる時間の位相は、各前記ペルチェ素子とも同じであり、前記制御手段は、設定された特定温度の前記放熱を生ずる前記ペルチェ素子を、規則性を有した交替に基づいて、前記2以上のペルチェ素子の間で変化させることにより、
前記2以上のペルチェ素子全体では、前記特定温度の前記放熱が、各前記ペルチェ素子の間で揺らぎをなす態様で、各前記ペルチェ素子の前記放熱面から放たれること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記服地のうち、少なくとも前記表側服地は、メッシュ構造で形成されていること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記制御手段は、前記ペルチェ素子に供給する直流電流の極性を逆転させることにより、前記放熱面で、前記冷却面と前記加熱面との切り替えが可能であること、
を特徴とする身体温度調整被服。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載する身体温度調整被服において、
前記被服は、着用者上体に装着するベストであること、
を特徴とする身体温度調整被服。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、上着、ベスト、ズボン等、身にまとう被服に対し、選択された着用者の特定部位を、局部的に冷やす、または温める身体温度調整被服に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
人にとって不快な猛暑日は近年、年間を通じて数多くあり、このような猛暑日には、熱中症の防止策として、小まめな水分補給をはじめ、適度な冷房装置の使用が、奨励されている。しかしながら、冷房装置の設備がない、または冷房の効きが十分でない等の理由により、猛暑下の屋外で働く作業者や、屋内の蒸し暑い環境下で働く作業者、炎天下でレクリエーションやスポーツ、観戦等を行っている人は、冷房装置で涼を取ることはできない。そこで、避暑を求める人向けに、空調機能を備えた衣服が普及し、近年では、ペルチェ素子を利用した空調ユニットを装着した空調衣服も開発されている。その一例が、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1は、着用者の腰に配置される吸入口から空気を流路に取り込み、流路に取り込んだ空気をペルチェ素子で冷却し、冷却した空気を帯状の排出口に誘導して、着用者の背の中央や首周りに排出する空調ユニットを有した機能服である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-70215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の空調機能服は、取入れた空気をペルチェ素子に接触させて冷風を発生させ、排出口から冷風を排気する構成となっているため、ペルチェ素子により温度調節した冷気を、首の周囲に設けた排出口から装着者に向けて放散する。すなわち、特許文献1のような空調機能服では、放散した冷気は、排出口周辺を漂いながら、比較的広範囲に装着者を冷やすため、例えば、頚椎だけ、脇腹だけ等のように、所望とする身体の特定部位だけを局所的に特化して冷却したい場合に、特許文献1のような空調機能服は、このような身体の特定部位だけを、効果良く冷やすことができない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、所望とする身体の特定部位だけを局所的に、効率良く冷やす、または温めることができる身体温度調整被服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る身体温度調整被服は、以下の構成を有する。
(1)吸熱下になる冷却面と、該冷却面の反対側で発熱下になる加熱面を有するペルチェ素子を具備したペルチェ素子ユニットを、被服の服地に装着可能に形成された身体温度調整被服において、前記服地には、前記ペルチェ素子ユニットを装着可能な素子取付部が、複数の部位に配設され、1または2以上の前記ペルチェ素子ユニットが、前記複数の部位のうち、選択的な特定の部位に位置する前記素子取付部で、前記冷却面または前記加熱面のいずれか片面である放熱面を、当該身体温度調整被服の着用者身体の表面に対向させて接触可能とした状態で装着できること、前記ペルチェ素子を電気的に制御可能な制御手段を備え、前記ペルチェ素子ユニットが2以上の場合、前記制御手段は、独立した一本の本線でそれぞれ、または一条状にまとめた本線から分割して延びる各支線により、2以上の前記ペルチェ素子ユニット内の前記ペルチェ素子と電気的に接続可能であること、前記服地は、最も外側に配置される表側服地と、最も着用者の身体側に配置される裏側服地とを含み、少なくとも2層状に重ね合わせた態様で形成され、前記素子取付部は、前記裏側服地に設けられ、前記素子取付部に装着した前記ペルチェ素子ユニットは、前記表側服地により被覆されていること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する身体温度調整被服において、前記ペルチェ素子ユニットは、第1のフランジと第2のフランジからなる一対のフランジにより、前記素子取付部を挟んで装着され、前記一対のフランジは、前記放熱面に沿う仮想基準線との相対的な角度として、0≦θ≦30(deg)の傾斜角度θで、前記放熱面の反対側へ遠のく側に傾いて形成されていること、を特徴とする。
(3)(2)に記載する身体温度調整被服において、前記傾斜角度θは、15≦θ≦30(deg)であること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する身体温度調整被服において、前記制御手段は、冷熱または温熱として、前記放熱面に呈する放熱の温度を、複数の段階に分けて制御できること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載する身体温度調整被服において、前記制御手段は、前記被服に装着された状態にある前記2以上のペルチェ素子に対し、前記ペルチェ素子毎に、前記放熱面に呈する放熱の温度を周期的に可変できること、を特徴とする。
(6)(4)に記載する身体温度調整被服において、前記放熱の温度を周期的に可変させる時間の位相は、各前記ペルチェ素子とも同じであり、前記制御手段は、設定された特定温度の前記放熱を生ずる前記ペルチェ素子を、規則性を有した交替に基づいて、前記2以上のペルチェ素子の間で変化させることにより、前記2以上のペルチェ素子全体では、前記特定温度の前記放熱が、各前記ペルチェ素子の間で揺らぎをなす態様で、各前記ペルチェ素子の前記放熱面から放たれること、を特徴とする。
(7)(1)乃至(6)のいずれか1つに記載する身体温度調整被服において、前記服地のうち、少なくとも前記表側服地は、メッシュ構造で形成されていること、を特徴とする。
(8)(1)乃至(7)のいずれか1つに記載する身体温度調整被服において、前記制御手段は、前記ペルチェ素子に供給する直流電流の極性を逆転させることにより、前記放熱面で、前記冷却面と前記加熱面との切り替えが可能であること、を特徴とする。
(9)(1)乃至(7)のいずれか1つに記載する身体温度調整被服において、前記被服は、着用者上体に装着するベストであること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を有する本発明に係る身体温度調整被服の作用・効果について説明する。
【0009】
(1)吸熱下になる冷却面と、該冷却面の反対側で発熱下になる加熱面を有するペルチェ素子を具備したペルチェ素子ユニットを、被服の服地に装着可能に形成された身体温度調整被服において、服地には、ペルチェ素子ユニットを装着可能な素子取付部が、複数の部位に配設され、1または2以上のペルチェ素子ユニットが、複数の部位のうち、選択的な特定の部位に位置する素子取付部で、冷却面または加熱面のいずれか片面である放熱面を、当該身体温度調整被服の着用者身体の表面に対向させて接触可能とした状態で装着できること、ペルチェ素子を電気的に制御可能な制御手段を備え、ペルチェ素子ユニットが2以上の場合、制御手段は、独立した一本の本線でそれぞれ、または一条状にまとめた本線から分割して延びる各支線により、2以上のペルチェ素子ユニット内のペルチェ素子と電気的に接続可能であること、服地は、最も外側に配置される表側服地と、最も着用者の身体側に配置される裏側服地とを含み、少なくとも2層状に重ね合わせた態様で形成され、素子取付部は、裏側服地に設けられ、素子取付部に装着したペルチェ素子ユニットは、表側服地により被覆されていること、を特徴とする。
【0010】
この特徴により、ペルチェ素子の放熱面が冷却面として設定されている場合、本発明に係る身体温度調整被服は、素子取付部に装着したペルチェ素子の放熱面を、着用者の身体表面に、直接または肌着等を介して間接的に当接させて、この放熱面から放たれる冷熱により、例えば、特に暑さを感じている部位や、スポット的に蒸れた部位等、着用者の所望とする身体表面の特定部位だけを局所的に特化して、効率良く冷やすことができる。その反対に、ペルチェ素子の放熱面が加熱面として設定されている場合、本発明に係る身体温度調整被服は、素子取付部に装着したペルチェ素子の放熱面を、着用者の身体表面に、直接または肌着等を介して間接的に当接させて、この放熱面から放たれる温熱により、例えば、特に冷えを感じている部位や、ちょうど灸のように、スポット的に温めたい部位等、着用者の所望とする身体表面の特定部位だけを局所的に特化して、効率良く温めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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