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公開番号2024158598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073931
出願日2023-04-28
発明の名称冷却衣服
出願人株式会社リブレ
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類A41D 13/005 20060101AFI20241031BHJP(衣類)
要約【課題】簡単な構成で、適度に冷やした状態となった冷却流体により、着用者に冷却効果をもたらすことができる冷却衣服を提供する。
【解決手段】冷却衣服1は、凝固可能な冷却物質M入りのペットボトル90を、立ち姿勢の態様で出し入れ自在な収容部50を、衣服本体に有し、衣服本体の内面側で循環経路をなすチューブ71に対し、流入部72と流出部73とが収容部50に配設され、収容部50に貯留した冷却流体Nを、ペットボトル90と接触させ、流出部73から循環経路への流通を経て、流入部72から収容部50に還流させる冷却流体循環経路2を備え、収容部50内でペットボトル90の下側に近接する流出部73と、上側に近接する流入部72とが、ペットボトル90の中心軸Qを挟み、Y方向かつX方向にそれぞれ対向する位置関係を維持可能な配置位置に設けられ、収容部50に貯留された冷却流体Nに流入部72を浸漬させた状態で、使用される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
凝固可能な冷却物質入りのペットボトルを、立ち姿勢の態様で出し入れ自在に収容可能な収容部を、衣服本体に有し、該衣服本体の内面側で循環経路をなすチューブに対し、一端側の流入部と他端側の流出部とが該収容部に配設され、該収容部に貯留された冷却流体を、該ペットボトルとの接触を介して、ポンプにより、該流出部から該循環経路への流通を経て、該流入部から該収容部に還流させる冷却流体循環経路を備えた冷却衣服において、
静置条件の下、前記収容部に収容された前記ペットボトルに対し、立ち姿勢の中心軸に沿う第1方向と直交する方向を、当該冷却衣服の着用者の前後方向に沿う第2方向と、当該冷却衣服の着用者の左右方向に沿う第3方向としたとき、
前記収容部内で前記ペットボトルの下側に近接する前記流出部と、上側に近接する前記流入部とが、前記ペットボトルの前記中心軸を挟み、前記第2方向かつ前記第3方向にそれぞれ対向する位置関係を維持可能な配置位置に設けられ、
当該冷却衣服は、前記収容部内に貯留された前記冷却流体に、前記流入部と前記ペットボトルを浸漬させた状態で、使用するものであること、
を特徴とする冷却衣服。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載する冷却衣服において、
前記収容部は、可撓性を有したシート材により、袋状に形成され、前記流出部は、前記第2方向に対し、当該冷却衣服を着用する人の身体と近接する側に配置されていること、
を特徴とする冷却衣服。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載する冷却衣服において、
前記冷却流体は、前記ペットボトルの大きさに依らず、設定された同じ深さで、前記収容部内に貯留されること、
を特徴とする冷却衣服。
【請求項4】
請求項3に記載する冷却衣服において、
前記収容部内に貯留する前記冷却流体の設定深さは、内容量350mlに相当する小型サイズで、最上部にキャップを有した前記ペットボトルの高さを基準に、前記キャップ下の外周面で前記冷却流体との接触を可能とする条件を満たす深さであること、
を特徴とする冷却衣服。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載する冷却衣服において、
前記冷却流体循環経路では、前記チューブは、前記衣服本体の前記内面に固着したアーチ状のガイド部を挿通することにより、保持されていること、
を特徴とする冷却衣服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の身体を冷やす冷却衣服に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
人にとって不快な猛暑日は近年、年間を通じて数多くあり、このような猛暑日には、熱中症の防止策として、小まめな水分補給をはじめ、適度な冷房装置の使用が、奨励されている。しかしながら、冷房装置の設備がない、または冷房の効きが十分でない等の理由により、猛暑下の屋外で働く作業者や、屋内の蒸し暑い環境下で働く作業者、炎天下でレクリエーションやスポーツ、観戦等を行っている人は、冷房装置で涼を取ることはできない。そこで、避暑を求める人向けに、冷却機能を備えた衣服が普及し、近年では、冷水を循環させる冷却経路を衣服本体に装着した冷却衣服も開発されている。その一例が、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1は、ポンプによる送出で、チューブ一端側から収容部に流入した冷却流体を、ペットボトルに接触させ、ペットボトルの外面を滑落しながら垂れ落ちる過程で冷却したこの冷却流体を、チューブ他端側に戻す流れにより、チューブを流通する冷却流体循環経路を構成した冷却衣服である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-11483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、冷却流体循環経路で循環させる冷却流体(水)を、身体を効果的に冷やすことができる低温の冷水にすることができる点で優れているが、特許文献1のような技術には、以下の問題があった。すなわち、特許文献1では、収容部に還流した冷却流体は、滴下によりペットボトルの外面に接触させているため、ペットボトル内の氷との間で、急速に熱交換が進み易い。それ故に、熱交換後の冷却流体は、冷却衣服の着用者にとって冷やし過ぎる程、過度な低温の冷水となってしまう虞がある。このような低温の冷水が、チューブ一端側から冷却流体循環経路に流通すると、冷却衣服の着用者に不快感が生じる。
【0006】
このことから、特許文献1では、低温の冷水を冷却流体循環経路に断続的に送出するため、ポンプを間欠的に作動させる制御機能を設けているが、この制御機能を付加することは、コストアップの一因となる。また、特許文献1のような冷却衣服の使用する人々の中には、過度な低温の冷水で着用者の身体を冷やすのではなく、適度な低温の冷水を持続的に循環させて身体を冷やす冷却衣服を希求する人も多く存在し、そのような冷却衣服の開発が求められていた。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、着用者にとって使い勝手が良く、簡単な構成で、適度に冷やした状態とした冷却流体により、着用者に冷却効果をもたらすことができる冷却衣服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る冷却衣服は、以下の構成を有する。
【0009】
(1)凝固可能な冷却物質入りのペットボトルを、立ち姿勢の態様で出し入れ自在に収容可能な収容部を、衣服本体に有し、該衣服本体の内面側で循環経路をなすチューブに対し、一端側の流入部と他端側の流出部とが該収容部に配設され、該収容部に貯留された冷却流体を、該ペットボトルとの接触を介して、ポンプにより、該流出部から該循環経路への流通を経て、該流入部から該収容部に還流させる冷却流体循環経路を備えた冷却衣服において、静置条件の下、前記収容部に収容された前記ペットボトルに対し、立ち姿勢の中心軸に沿う第1方向と直交する方向を、当該冷却衣服の着用者の前後方向に沿う第2方向と、当該冷却衣服の着用者の左右方向に沿う第3方向としたとき、前記収容部内で前記ペットボトルの下側に近接する前記流出部と、上側に近接する前記流入部とが、前記ペットボトルの前記中心軸を挟み、前記第2方向かつ前記第3方向にそれぞれ対向する位置関係を維持可能な配置位置に設けられ、当該冷却衣服は、前記収容部内に貯留された前記冷却流体に、前記流入部と前記ペットボトルを浸漬させた状態で、使用するものであること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する冷却衣服において、前記収容部は、可撓性を有したシート材により、袋状に形成され、前記流出部は、前記第2方向に対し、当該冷却衣服を着用する人の身体と近接する側に配置されていること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する冷却衣服において、前記冷却流体は、前記ペットボトルの大きさに依らず、設定された同じ深さで、前記収容部内に貯留されること、を特徴とする。
(4)(3)に記載する冷却衣服において、前記収容部内に貯留する前記冷却流体の設定深さは、内容量350mlに相当する小型サイズで、最上部にキャップを有した前記ペットボトルの高さを基準に、前記キャップ下の外周面で前記冷却流体との接触を可能とする条件を満たす深さであること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載する冷却衣服において、前記冷却流体循環経路では、前記チューブは、前記衣服本体の前記内面に固着したアーチ状のガイド部を挿通することにより、保持されていること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記構成を有する本発明に係る冷却衣服の作用・効果について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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