TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024164389
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023079833
出願日2023-05-15
発明の名称空調服及びスペーサ
出願人Fairy Devices株式会社
代理人個人,個人
主分類A41D 13/002 20060101AFI20241120BHJP(衣類)
要約【課題】空調服と首掛け型装置を装着した場合に、空調服の首回りの開口部の開放状態を維持しつつ、首掛け型装置の発熱対策も同時に実現する。
【解決手段】外気を衣服内に送り込むための送風機を備える空調服であって、衣服の首回りと装着者の首裏との間の通気性を確保するためのスペーサ30を更に備える。スペーサ30は、送風機からの空気が流入する一又は複数の給気口31と、この給気口31から流入した空気を衣服の首回りの開口部11を通じて外部へ排出する第1通気路33と、この給気口31から流入した空気を衣服の後身頃に設けられた孔部を通じて外部へ排出する第2通気路35を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
外気を衣服(10)内に送り込むための送風機(20)を備える空調服(1)であって、
前記衣服の首回りと装着者の首裏との間の通気性を確保するためのスペーサ(30)を更に備え、
前記スペーサは、
前記送風機からの空気が流入する一又は複数の給気口(31)と、
前記給気口から流入した空気を前記衣服の首回りの開口部(11)を通じて外部へ排出する第1通気路(33)と、
前記給気口から流入した空気を前記衣服の後身頃に設けられた孔部(12)を通じて外部へ排出する第2通気路(35)を有する
空調服。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記孔部を覆うと共に上方が開口するようにして前記衣服の後身頃に設けられた袋部(40)をさらに備える
請求項1に記載の空調服。
【請求項3】
前記袋部は、ユーザの首元を挟んだ位置に配置可能な首掛け型装置(100)の一部を収納できるように構成されている
請求項2に記載の空調服。
【請求項4】
前記スペーサは、前記第2通気路の一部が前記孔部から突出した状態で、前記衣服の内側に固定されている
請求項1から請求項3のいずれかに記載の空調服。
【請求項5】
外気を衣服(10)内に送り込むための送風機(20)を備える空調服(1)に対して、前記衣服の首回りと装着者の首裏との間に取付可能なスペーサ(30)であって、
前記送風機からの空気を流入させるための一又は複数の給気口(31)と、
前記給気口から流入した空気を前記衣服の首回りの開口部(11)を通じて外部へ排出するための第1通気路(33)と、
前記給気口から流入した空気を前記衣服の後身頃に設けられた孔部(12)を通じて外部へ排出するための第2通気路(35)を有する
スペーサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性確保のためのスペーサを備える空調服に関する。また、本発明は、スペーサそれ自体に関するものでもある。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、外気を衣服内に送り込むための送風機を備えた空調服が知られている(例えば特許文献1)。この空調服は、送風機によって衣服内に常に空気が取り込まれるとともに、この取り込まれた空気が衣服の首回りや腕周りの開口部から排出されることから、衣服内に熱や湿気が籠もりにくくなる。このため、空調服を装着することで高温の環境下でも快適に過ごすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-307354号公報
特許第6786139号公報
特許第6719140号公報
特開2021-155907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本願出願人は、いわゆるウェアラブルデバイスの一種として、ユーザの首元に装着される首掛け型装置を提案している(特許文献2,特許文献3)。本願出願人が提案する首掛け型装置は、ユーザの首元を挟んだ位置に配置可能な2つの腕部を備えており、各腕部にマイクや、カメラ、各種センサなどが搭載されたものである。
【0005】
高温の環境下においてこのような首掛け型装置を利用して作業を行う際には、前述したような空調服を装着することがある。この空調服は送風機によって衣服内に取り込まれた空気を首回りの開口部から排出することで衣服内に熱及び湿気が籠もることを抑制しているが、装着者が首掛け型装置を装着した場合、この装置によって衣服の首回りの開口部が塞がれてしまい、空気流による熱及び湿気の排出作用が機能しなくなるという問題がある。
【0006】
また、首掛け型装置は、バッテリーや制御装置を備えるものであるため、その使用中に発熱することがある。首掛け型装置の発熱対策としては送風することが有効であるため、空調服の送風機から送り出された空気を首掛け型装置に当てるということが検討される。しかし、衣服の首回りの空気の流路に首掛け型装置を配置すると、前述したように空気の排気口がこの装置によって塞がれてしまい、装置から発生した熱が効率的に外部に排熱されなくなり、却って衣服内に熱が蓄積されることになるという問題が生じる。
【0007】
なお、空調服内における空気の流通を確保するために、通気性のよいスペーサを衣服の適所に配置することも従来から知られている(例えば特許文献4)。しかしながら、一般的なスペーサは、衣服内の通気性の確保のみを目的したものであり、首掛け型装置の発熱対策については全く検討されていない。
【0008】
そこで、本発明は、空調服と首掛け型装置を装着した場合に、空調服の首回りの開口部の開放状態を維持しつつ、首掛け型装置の発熱対策も同時に実現できる技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者は、従来技術が抱える課題の解決手段について鋭意検討した結果、空調服の首回りにスペーサを配置するとともに、このスペーサに、首回りの開口部から空気を排出するための第1通気路と、衣服の後身頃を貫通して首掛け型装置に向かって空気を排出するための第2通気路とを設けることで、この第2通気路から排出された空気を首掛け型装置に当てることができる知見を得た。そして、本発明者は上記知見に基づけば、首回りの開口部の開放状態の維持と首掛け型装置の発熱対策とを同時に実現できることに想到し、本発明を完成させた。具体的に説明すると、本発明は以下の構成を有する。
【0010】
本発明の第1の側面は、空調服1に関する。空調服1は、基本的に衣服10と送風機20を備え、送風機20によって外気が衣服10の内部に送り込まれる構造となっている。衣服10は、ユーザの上半身に装着される上着であって、装着者の頭部を出すために首回りの開口部11を有している。衣服10の形態としては特に制限されず、空調服1用として一般的に用いられている衣服を全て採用できる。例えば、衣服10は、左右の前身頃をボタンやファスナーで留めるタイプのジャケットやシャツ、ベストであってもよいし、このようなボタンやファスナーが設けられていないティーシャツやポロシャツであってもよい。また、衣服10は、襟付き/襟なし、フード付き/フードなし、長袖/半袖のいずれであってもよい。送風機20についても、特に制限されず、空調服1用として一般的に用いられている小型の送風機を採用できる。送風機20の数は一つであってもよいし複数であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
下着
1か月前
個人
上着背負い紐
3か月前
個人
マスク装着具
20日前
個人
健康靴下
6日前
個人
ボクサーパンツ
8日前
個人
手首穴付き手袋
7日前
個人
花粉防止用保護具
1か月前
個人
かわいいマフラー
1か月前
有限会社原電業
指手袋
3日前
個人
靴下
29日前
個人
指出し入れ可能手袋
1か月前
個人
和装下着の半衿カバー
7日前
株式会社BUDDY
靴下
2か月前
個人
マスク、マスクの製造方法
2か月前
個人
焼成体
2か月前
イイダ靴下株式会社
靴下
2か月前
個人
セパレート着物
2か月前
株式会社一期一会
足被覆具
27日前
株式会社からだクリエイト
靴下
29日前
株式会社永冨
男性用下着
1か月前
大王製紙株式会社
マスク
1か月前
グンゼ株式会社
カップ付き衣類
6日前
山真製鋸株式会社
冷却衣服
2か月前
株式会社金星
空調衣服
2か月前
個人
衣類の型紙とその型紙で製作した衣類
20日前
株式会社カネカ
植毛鉤針取付支援装置
2か月前
テクナード株式会社
介護用手袋
3か月前
松下工業株式会社
仕上げテープ
3か月前
東レ株式会社
多層構造シートおよび繊維製品
2か月前
株式会社ウインビー
カップを有する衣類
2か月前
株式会社サンエス
冷却衣服
2か月前
ディーエムチェーン協同組合
サポーター
2か月前
株式会社白鳩
マスク及びマスクの製造方法
8日前
山真製鋸株式会社
冷却発熱兼用衣服
14日前
株式会社岡田快適生活研究所
陰茎固定装具
2か月前
株式会社メディカサトウ
胸部装着具
7日前
続きを見る