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公開番号2024165838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082371
出願日2023-05-18
発明の名称調光シート、および、調光シートの製造方法
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1345 20060101AFI20241121BHJP(光学)
要約【課題】駆動に要する配線数の増大を抑えることができる調光シート、および、調光シートの製造方法を提供する。
【解決手段】調光シートのシート領域RSは、一対の透明電極層の各々の非導電部が位置する絶縁部61と、一対の透明電極層の各々の導電部が位置し、絶縁部61によって区切られた調光部60とを有する。第2端部領域RE2は、各調光部60に繋がるブリッジ部80であって、調光シートの外縁に沿って延びる帯状のブリッジ部80と、ブリッジ部80から延設された第2接続部81であって、第2配線部52が接続される第2接続部81とを有する。ブリッジ部80と第2接続部81との各々に第2透明電極層の導電部が位置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液晶組成物を含む調光層と、
一対の透明電極層である第1透明電極層および第2透明電極層と、
を備える調光シートであって、
前記一対の透明電極層の各々は、導電部と、前記調光シートの表面と対向する位置から見て線状に延びる非導電部とを含み、
前記調光シートは、前記調光層が前記一対の透明電極層に挟まれているシート領域と、前記シート領域から前記第2透明電極層が延びている端部領域と、を有し、
前記調光シートの表面と対向する位置から見て、
前記シート領域は、前記一対の透明電極層の各々の前記非導電部が位置する絶縁部と、前記一対の透明電極層の各々の前記導電部が位置し、前記絶縁部によって区切られた調光部とを有し、
前記端部領域は、各調光部に繋がるブリッジ部であって、前記調光シートの外縁に沿って延びる帯状の前記ブリッジ部と、前記ブリッジ部から延設された接続部であって、前記第2透明電極層と電源とを電気的に接続するための配線部が接続される前記接続部と、を有し、前記ブリッジ部と前記接続部との各々に前記第2透明電極層の前記導電部が位置する
調光シート。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記調光シートの表面と対向する位置から見て、
複数の前記調光部は、1つの方向に沿って延び、
前記ブリッジ部は、前記調光部が延びる方向と交差する方向に延びる
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記接続部は、前記ブリッジ部の延びる方向における当該ブリッジ部の端部から延設されている
請求項1に記載の調光シート。
【請求項4】
前記調光シートの表面と対向する位置から見て、
前記接続部は、前記調光シートの外縁に沿って前記ブリッジ部とは異なる方向に延びる
請求項3に記載の調光シート。
【請求項5】
前記調光シートの表面と対向する位置から見て、
前記接続部は、前記調光シートが有する1つの辺の全体に沿って延びる
請求項4に記載の調光シート。
【請求項6】
前記調光シートの表面と対向する位置から見て、
前記接続部は、前記ブリッジ部の延びる方向における当該ブリッジ部の端部とは異なる位置から延設されており、前記接続部の周囲で前記調光部の外縁が窪んでいる
請求項1に記載の調光シート。
【請求項7】
前記ブリッジ部の幅は、2mm以上である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項8】
前記調光層は、複数の空隙を含む透明高分子層と、前記空隙を埋める前記液晶組成物と、を含む
請求項1に記載の調光シート。
【請求項9】
前記液晶組成物は、二色性色素を含む
請求項8に記載の調光シート。
【請求項10】
液晶組成物を含む調光層と、前記調光層を挟む一対の透明電極層である第1透明電極層および第2透明電極層とを備える積層シートを形成することと、
前記積層シートの第1端から第2端の手前までレーザを照射することにより、前記一対の透明電極層の各々に線状の非導電部および前記非導電部で区切られた導電部を形成するとともに、前記第2端に沿ってレーザが照射されていない帯状の非照射部を形成することと、
前記非照射部を含む領域における前記調光層および前記第1透明電極層を除去することにより端部領域を形成することと、を含み、
前記端部領域は、前記非照射部に対応する位置にて前記第2透明電極層の前記導電部の各々と繋がるブリッジ部と、前記ブリッジ部から延設された接続部であって、前記第2透明電極層と電源とを電気的に接続するための配線部が接続される前記接続部とを含む
調光シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光透過率の可変な調光シート、および、調光シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、液晶組成物を含む調光層と、調光層を挟む一対の透明電極層とを備える。各透明電極層は、調光層と反対側で透明支持層に支持されている。透明電極層への電圧の印加の有無に応じて液晶組成物の配向状態が変わることから、調光層を光が透過する透明状態と、調光層における光の透過が散乱等により抑えられる不透明状態とを切り替えることが可能である。
【0003】
意匠性の向上や機能の拡張のために、調光シートを複数の領域に分割して、領域ごとに透明状態と不透明状態とを切り替え可能とした構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、カッティング装置による切断やレーザ照射によって透明電極層を部分的に絶縁することで、調光シートが複数の領域に分割される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-60128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カッティング装置を用いて調光シートを複数の領域に分割する場合、調光シートの表面に位置する透明支持層も、透明電極層と共に切断される。そのため、切断された調光シートの表面の保護が必要であり、また、切断部分が荒いと、調光シートの見栄えの悪化にもつながる。
【0006】
一方、レーザ照射によって調光シートを複数の領域に分割する場合、レーザ光は透明支持層を透過するため、調光シートの表面の切断は避けられる。しかしながら、レーザ光は調光層も透過するため、一対の透明電極層の両方が絶縁される。したがって、分割された領域ごとに、調光層を挟む透明電極層のそれぞれに電圧の印加のための配線を接続する必要がある。それゆえ、配線の数が増えて調光シートの製造や電圧の印加の制御が煩雑とならざるを得ない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための調光シート、および、調光シートの製造方法の各態様を記載する。
[態様1]液晶組成物を含む調光層と、一対の透明電極層である第1透明電極層および第2透明電極層と、を備える調光シートであって、前記一対の透明電極層の各々は、導電部と、前記調光シートの表面と対向する位置から見て線状に延びる非導電部とを含み、前記調光シートは、前記調光層が前記一対の透明電極層に挟まれているシート領域と、前記シート領域から前記第2透明電極層が延びている端部領域と、を有し、前記調光シートの表面と対向する位置から見て、前記シート領域は、前記一対の透明電極層の各々の前記非導電部が位置する絶縁部と、前記一対の透明電極層の各々の前記導電部が位置し、前記絶縁部によって区切られた調光部とを有し、前記端部領域は、各調光部に繋がるブリッジ部であって、前記調光シートの外縁に沿って延びる帯状の前記ブリッジ部と、前記ブリッジ部から延設された接続部であって、前記第2透明電極層と電源とを電気的に接続するための配線部が接続される前記接続部と、を有し、前記ブリッジ部と前記接続部との各々に前記第2透明電極層の前記導電部が位置する、調光シート。
【0008】
上記構成によれば、絶縁部で分割された各調光部の第2透明電極層に、ブリッジ部を通じて1つの配線部から共通の電圧信号を入力することができる。したがって、配線部の配置や電圧信号の入力の制御が煩雑になることを抑えることが可能であり、配線部の接続に要する領域の削減も可能である。また、ブリッジ部から延設された接続部に配線部が接続されるため、接続部の配置の自由度、すなわち、配線部の接続位置の自由度を高めることができる。
【0009】
[態様2]前記調光シートの表面と対向する位置から見て、複数の前記調光部は、1つの方向に沿って延び、前記ブリッジ部は、前記調光部が延びる方向と交差する方向に延びる、[態様1]に記載の調光シート。
上記構成によれば、各調光部と導通したブリッジ部が簡易な構造によって実現できる。
【0010】
[態様3]前記接続部は、前記ブリッジ部の延びる方向における当該ブリッジ部の端部から延設されている、[態様1]または[態様2]に記載の調光シート。
上記構成によれば、接続部の形成が容易である。
(【0011】以降は省略されています)

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