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公開番号2024163601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079357
出願日2023-05-12
発明の名称受変電設備の制御装置、プログラム、および制御方法
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H02J 13/00 20060101AFI20241115BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】停復電時に開閉器を適切に開放および投入させ、受変電設備を適切に通常運用に復帰させることが可能な制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、少なくとも一つの検出器と、少なくとも一つの開閉器とを備えた受変電設備において、停電の発生時および該停電からの復電時に開閉器の動作を制御する。検出器は、電源から負荷への電力の供給が停止した停電の発生を検出する。開閉器は、電源から負荷への電力の供給を遮断する開放状態と負荷に電力を供給する投入状態とを切り替える。制御装置は、停電の発生時点で投入状態の開閉器を停電の発生時に開放状態に遷移させるとともに、開放状態にした開閉器を一意に識別する識別情報を記憶する。制御装置は、識別情報を記憶した開閉器を復電時に開放状態から投入状態に復帰させ、記憶した識別情報をリセットする。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
電源から負荷への電力の供給が停止した停電の発生を検出する少なくとも一つの検出器と、前記電源から前記負荷への前記電力の供給を遮断する開放状態と前記負荷に前記電力を供給する投入状態とを切り替える少なくとも一つの開閉器と、を備えた受変電設備において、前記停電の発生時および前記停電からの復電時に前記開閉器の動作を制御する制御装置であって、
前記停電の発生時点で前記投入状態の前記開閉器を前記停電の発生時に前記開放状態に遷移させるとともに、前記開放状態にした前記開閉器を一意に識別する識別情報を記憶し、前記識別情報を記憶した前記開閉器を前記復電時に前記開放状態から前記投入状態に復帰させ、記憶した前記識別情報をリセットする
受変電設備の制御装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記開閉器が前記開放状態に遷移するとともに前記停電の発生を示す検出信号を前記検出器から受信したことを条件に、前記開放状態に遷移した前記開閉器の前記識別情報を記憶し、
前記識別情報が記憶された前記開閉器が前記投入状態に遷移したことを条件に、記憶した前記開閉器の前記識別情報を初期値に戻す
請求項1に記載の受変電設備の制御装置。
【請求項3】
前記開閉器が前記投入状態であるとともに前記停電の発生を示す検出信号を前記検出器から受信し、前記電源の復電投入指令を示す信号を受信していないことを条件に、前記投入状態である前記開閉器の前記識別情報を記憶し、
前記電源の復電投入指令を示す信号を受信したことを条件に、記憶した前記開閉器の前記識別情報を初期値に戻す
請求項1に記載の受変電設備の制御装置。
【請求項4】
前記電源の復電投入指令を示す信号を受信し、かつ前記電源を復旧させて前記負荷への電力供給を再開させることが可能な状態であることを条件に、前記停電の発生時に前記投入状態から前記開放状態に遷移させた前記開閉器を前記投入状態に復帰させる
請求項2または3に記載の受変電設備の制御装置。
【請求項5】
電源から負荷への電力の供給が停止した停電の発生を検出する少なくとも一つの検出器と、前記電源から前記負荷への前記電力の供給を遮断する開放状態と前記負荷に前記電力を供給する投入状態とを切り替える少なくとも一つの開閉器と、を備えた受変電設備において、前記停電の発生時および前記停電からの復電時に前記開閉器の動作を制御する制御装置で実行されるプログラムであって、
前記停電の発生時点で前記投入状態の前記開閉器を前記停電の発生時に前記開放状態に遷移させる手順と、
前記開放状態にした前記開閉器を一意に識別する識別情報を記憶する手順と、
前記識別情報を記憶した前記開閉器を前記復電時に前記開放状態から前記投入状態に復帰させる手順と、
記憶した前記識別情報をリセットする手順と、を前記制御装置に実行させる
プログラム。
【請求項6】
前記開閉器が前記投入状態であるとともに前記停電の発生を示す検出信号を前記検出器から受信し、前記電源の復電投入指令を示す信号を受信していないことを条件に、前記投入状態である前記開閉器の前記識別情報を記憶する手順と、
前記電源の復電投入指令を示す信号を受信したことを条件に、記憶した前記開閉器の前記識別情報を初期値に戻す手順と、を前記制御装置に実行させる
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記開閉器が前記投入状態であるとともに前記停電の発生を示す検出信号を前記検出器から受信し、前記電源の復電投入指令を示す信号を受信していないことを条件に、前記投入状態である前記開閉器の前記識別情報を記憶する手順と、
前記電源の復電投入指令を示す信号を受信したことを条件に、記憶した前記開閉器の前記識別情報を初期値に戻す手順と、を前記制御装置に実行させる
請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記電源の復電投入指令を示す信号を受信し、かつ前記電源を復旧させて前記負荷への電力供給を再開させることが可能な状態であることを条件に、前記停電の発生時に前記投入状態から前記開放状態に遷移させた前記開閉器を前記投入状態に復帰させる手順を前記制御装置に実行させる
請求項6または7に記載のプログラム。
【請求項9】
電源から負荷への電力の供給が停止した停電の発生を検出する少なくとも一つの検出器と、前記電源から前記負荷への前記電力の供給を遮断する開放状態と前記負荷に前記電力を供給する投入状態とを切り替える少なくとも一つの開閉器と、を備えた受変電設備において、前記停電の発生時および前記停電からの復電時に前記開閉器の動作を制御する制御方法であって、
前記停電の発生時点で前記投入状態の前記開閉器を前記停電の発生時に前記開放状態に遷移させ、
前記開放状態にした前記開閉器を一意に識別する識別情報を記憶し、
前記識別情報を記憶した前記開閉器を前記復電時に前記開放状態から前記投入状態に復帰させ、
記憶した前記識別情報をリセットする
制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、受変電設備の制御装置、プログラム、および制御方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、ビル、工場、病院などには、電力の配送電系統における電路の保護、電力の制御、設備の監視などを図るために受変電設備が備えられている。受変電設備は、例えば金属容器(筐体)によって外部から隔てられた空間に主回路導体、母線、電力ケーブル(電源線)、接地装置、変流器、真空遮断器(開閉器)などを収容して構成されている。開閉器は、例えば一対の電極の各々の接点同士を接離させ、これらの電極間を導電状態または絶縁状態に切り替えて電流を適宜遮断する。
【0003】
受変電設備は、停復電時の安全対策として、例えば停電時に開閉器を自動的に開放し、復電時に開閉器を自動的に投入する制御装置(停復電制御機構)を備える。開閉器が開放された状態は、例えば電極間が絶縁状態となって電流が遮断された状態である。開閉器が投入された状態は、例えば電極間が導通状態となって電流が流れる状態(通電状態)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-225126号公報
特許第5989436号公報
特許第3132017号公報
特許第3473930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
受変電設備を停電時から適切に通常運用に復帰させるためには、停電が発生した際に開閉器を一旦開放させ、復電した際に該開閉器を適切に投入することが求められる。
そこで、停復電時に開閉器を適切に開放および投入させ、受変電設備を適切に通常運用に復帰させることが可能な制御装置、プログラム、および制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の制御装置は、少なくとも一つの検出器と、少なくとも一つの開閉器とを備えた受変電設備において、停電の発生時および該停電からの復電時に前記開閉器の動作を制御する。前記検出器は、電源から負荷への電力の供給が停止した停電の発生を検出する。前記開閉器は、前記電源から前記負荷への前記電力の供給を遮断する開放状態と前記負荷に前記電力を供給する投入状態とを切り替える。前記制御装置は、前記停電の発生時点で前記投入状態の前記開閉器を前記停電の発生時に前記開放状態に遷移させるとともに、前記開放状態にした前記開閉器を一意に識別する識別情報を記憶する。そして、前記制御装置は、前記識別情報を記憶した前記開閉器を前記復電時に前記開放状態から前記投入状態に復帰させ、記憶した前記識別情報をリセットする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係る受変電設備を含む受変電システムのシステム構成を概略的に示すブロック図。
第1の実施形態に係る受変電設備の構成を概略的に示す模式図。
第1の実施形態に係る停復電制御処理における制御装置の制御フロー図。
第1の実施形態における停電状態における受変電設備の状態を概略的に示す模式図。
第1の実施形態における電源の復旧(停電からの復電)後における受変電設備の状態を概略的に示す模式図。
第1の実施形態における停復電制御処理において、制御装置が投入状態情報の書き込みとリセットを行うための状態記憶回路図(展開接続図)。
第1の実施形態における停復電制御処理において、制御装置が投入状態情報の書き込みとリセットを行うための制御ブロック図(処理の流れを示す模式図)。
第2の実施形態における停復電制御処理において、制御装置が投入状態情報の書き込みとリセットを行うための状態記憶回路図(展開接続図)。
第2の実施形態における停復電制御処理において、制御装置が投入状態情報の書き込みとリセットを行うための制御ブロック図(処理の流れを示す模式図)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る受変電設備の制御装置について、図面を参照して説明する。受変電設備は、例えば、ビル、工場、病院などの施設に備えられ、電力の配送電系統における電路の保護、電力の制御、施設設備の監視などを図るための装置である。受変電設備の一例として、スイッチギヤが挙げられる。スイッチギヤは、例えば接地された金属製の筐体を有し、該筐体の内部に各種回路を構成する導体、該回路に接続される開閉器、変成器、避雷器などの各種の電気機器が収容されている。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、このような受変電設備2を含む受変電システム1のシステム構成を概略的に示すブロック図である。図1に示す例において、受変電システム1は、受変電設備2、電源4および負荷6によって構成されている。受変電設備2は、電源4から送電された高電圧の電力を受電し、変圧(降圧)する。電源4は、例えば商用電源(商用発電所など)である。受変電設備2によって変圧(降圧)された電力は、各種の負荷6に供給される。負荷6は、受変電設備2から供給された電力によって動作する各種の電気機器である。
【0010】
図2は、本実施形態に係る受変電設備2の構成を概略的に示す模式図である。図2に示すように、受変電設備2は、主回路導体21と、母線22と、分岐線23と、検出器24と、開閉器25と、制御装置26とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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