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公開番号
2024137244
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048689
出願日
2023-03-24
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社東芝
,
東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人
弁理士法人iX
主分類
H01L
29/861 20060101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】スイッチング損失を低減可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、第1導電形の第1半導体領域と、第1領域と、第2導電形の第2半導体領域と、第2電極と、を備える。第1半導体領域は、第1電極の上に設けられている。第1領域は、第1半導体領域中に設けられている。第1領域における炭素の濃度は、第1半導体領域における炭素の濃度よりも高い。第1領域における第1元素の濃度は、第1半導体領域における第1元素の濃度よりも高い。第1元素は、白金、金、鉄、銅、及びニッケルからなる群より選択された少なくとも1つである。第2半導体領域は、第1半導体領域の上に設けられている。第2電極は、第2半導体領域の上に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極の上に設けられた第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域中に設けられた第1領域であって、前記第1領域における炭素の濃度は前記第1半導体領域における炭素の濃度よりも高く、前記第1領域における第1元素の濃度は前記第1半導体領域における前記第1元素の濃度よりも高く、前記第1元素は白金、金、鉄、銅、及びニッケルからなる群より選択された少なくとも1つである、前記第1領域と、
前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられた第2電極と、
を備えた半導体装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第2電極と前記第1領域との間の距離は、前記第1電極と前記第1領域との間の距離よりも短い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1電極と前記第1領域との間の距離は、前記第2電極と前記第1領域との間の距離よりも短い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1半導体領域は、第1部分と、前記第1部分の上に設けられた第2部分と、を含み、
前記第2部分におけるn形不純物濃度は、前記第1部分におけるn形不純物濃度よりも低く、
前記第1領域は、前記第1部分中に設けられた、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1半導体領域中に設けられた第2領域をさらに備え、
前記第2領域における炭素の濃度は、前記第1半導体領域における炭素の前記濃度よりも高く、
前記第2領域における前記第1元素の濃度は、前記第1半導体領域における前記第1元素の前記濃度よりも高く、
前記第1電極と前記第1領域との間の距離は、前記第2電極と前記第1領域との間の距離よりも短い、
前記第2電極と前記第2領域との間の距離は、前記第1電極と前記第2領域との間の距離よりも短い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1電極と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電形の第3半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられた第1導電形の第4半導体領域と、
前記第1電極から前記第1半導体領域に向かう第1方向に垂直な第2方向において、前記第2半導体領域とゲート絶縁層を介して対面するゲート電極と、
をさらに備えた、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
第1電極と、
前記第1電極の上に設けられた第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域中に設けられた第1領域であって、前記第1領域における炭素の濃度は前記第2半導体領域における炭素の濃度よりも高く、前記第1領域における第1元素の濃度は前記第2半導体領域における前記第1元素の濃度よりも高く、前記第1元素は白金、金、鉄、銅、及びニッケルからなる群より選択された1つである、前記第1領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられた第2電極と、
を備えた半導体装置。
【請求項8】
第1電極と、
前記第1電極の上に設けられた第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の一部の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第1電極の一部と前記第1半導体領域の前記一部との間に設けられた第2導電形の第3半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられた第1導電形の第4半導体領域と、
前記第1電極から前記第1半導体領域に向かう第1方向に垂直な第2方向において、前記第2半導体領域とゲート絶縁層を介して対面するゲート電極と、
前記第1電極の別の一部と前記第1半導体領域の別の一部との間に設けられ、前記第1半導体領域よりも高い第1導電形の不純物濃度を有する第1導電形の第5半導体領域と、
前記第1半導体領域の前記別の一部の上に設けられた第2導電形の第6半導体領域と、
前記第1半導体領域の前記別の一部の中に設けられた第1領域であって、前記第1領域における炭素の濃度は前記第1半導体領域における炭素の濃度よりも高く、前記第1領域における第1元素の濃度は前記第1半導体領域における前記第1元素の濃度よりも高く、前記第1元素は白金、金、鉄、銅、及びニッケルからなる群より選択された1つである、前記第1領域と、
前記第2半導体領域、前記第4半導体領域、及び前記第6半導体領域の上に設けられた第2電極と、
を備えた半導体装置。
【請求項9】
前記第1元素は白金である、請求項1~8のいずれか1つに記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ダイオード、Insulated Gate Bipolar Transistor(IGBT)、Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor(RC-IGBT)などの半導体装置は、電力変換等の用途に用いられる。これらの半導体装置について、スイッチング損失は小さいことが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-69989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、スイッチング損失を低減可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、第1導電形の第1半導体領域と、第1領域と、第2導電形の第2半導体領域と、第2電極と、を備える。前記第1半導体領域は、前記第1電極の上に設けられている。前記第1領域は、前記第1半導体領域中に設けられている。前記第1領域における炭素の濃度は、前記第1半導体領域における炭素の濃度よりも高い。前記第1領域における第1元素の濃度は、前記第1半導体領域における前記第1元素の濃度よりも高い。前記第1元素は、白金、金、鉄、銅、及びニッケルからなる群より選択された少なくとも1つである。前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域の上に設けられている。前記第2電極は、前記第2半導体領域の上に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図3は、図1及び図2のA1-A2断面図である。
図4は、濃度プロファイルを例示する模式図である。
図5は、第1実施形態に係る半導体装置の特性を例示する模式図である。
図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
図8は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図9は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図10は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図11は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図12は、第2実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図13は、図12のA1-A2断面図である。
図14は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図15は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図16は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図17は、第2実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図18は、第3実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図19は、図18のA1-A2断面図である。
図20は、第3実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図21は、第3実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
図22は、第3実施形態の変形例に係る半導体装置の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
以下の説明において、n
+
、n、n
-
及びp
+
、pの表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、n
+
はnよりもn形の不純物濃度が相対的に高く、n
-
はnよりもn形の不純物濃度が相対的に低いことを示す。また、p
+
はpよりもp形の不純物濃度が相対的に高く、p
-
はpよりもp形の不純物濃度が相対的に低いことを示す。以下で説明する各実施形態について、各半導体領域のp形とn形を反転させて各実施形態を実施してもよい。
【0009】
実施形態の説明では、XYZ直交座標系を用いる。第1電極から第1半導体領域に向かう方向をZ方向(第1方向)とする。Z方向に対して垂直であり、相互に直交する二方向をX方向(第2方向)及びY方向(第3方向)とする。また、説明のために、第1電極から第1半導体領域に向かう方向を「上」と言い、その反対方向を「下」と言う。これらの方向は、第1電極と第1半導体領域との相対的な位置関係に基づき、重力の方向とは無関係である。
【0010】
(第1実施形態)
図1及び図2は、第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図3は、図1及び図2のA1-A2断面図である。
第1実施形態に係る半導体装置は、ダイオードである。図1~図3に示すように、第1実施形態に係る半導体装置100は、n形(第1導電形の一例)のカソード領域101(第1半導体領域の一例)、p形(第2導電形の一例)のアノード領域102(第2半導体領域の一例)、コンタクト領域103、ガードリング領域104、絶縁層105、第1領域111、カソード電極121(第1電極の一例)、及びアノード電極122(第2電極の一例)を含む。なお、図2では、絶縁層105が省略され、アノード電極122が破線で示されている。
(【0011】以降は省略されています)
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