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公開番号2024135356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045991
出願日2023-03-22
発明の名称半導体装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類H01L 29/861 20060101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】安定した特性を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態は、炭化ケイ素を含む半導体装置である。半導体装置は、半導体基板と、第1半導体層と、第2半導体層と、第3半導体層と、第4半導体層と、を備える。第1~第3半導体層は、第1導電形である、第4半導体層は、第2導電形である。第2半導体層のキャリア濃度は、第1半導体層のキャリア濃度と同じか低い。第2半導体層のキャリア濃度は、第3半導体層のキャリア濃度と同じか高い。第2半導体層の点欠陥密度は、第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、かつ、第3半導体層の点欠陥密度よりも高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、炭化ケイ素を含む第1導電形の半導体基板と、
前記第1面上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第2半導体層と、
前記第2半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第3半導体層と、
前記第3半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第2導電形の第4半導体層と、
を備え、
前記第2半導体層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低く、
前記第2半導体層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第3半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高く、
前記第2半導体層の点欠陥密度は、前記第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、かつ、前記第3半導体層の点欠陥密度よりも高い半導体装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第5半導体層をさらに備え、
前記第2半導体層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第5半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高く、
前記第2半導体層の点欠陥密度は、前記第5半導体層の点欠陥密度よりも高い請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2半導体層は、前記第1半導体層上に設けられた第1層と、前記第1層上に設けられた第2層と、を含み、
前記第1層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低く、
前記第2層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低く、かつ、前記第3半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高く、
前記第1層の点欠陥密度および前記第2層の点欠陥密度は、前記第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、
前記第3半導体層の点欠陥密度よりも高い請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
第1面と前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、炭化ケイ素を含む第1導電形の半導体基板と、
前記第1面上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の複数の第1半導体領域と、
前記第1半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第6半導体層と、
前記第6半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第2導電形の第4半導体層と、
を備え、
前記第1面は、第1方向および前記第1方向に交差する第2方向を含む平面に平行であり、
前記複数の第1半導体領域は、前記第1方向に沿ってそれぞれ伸びており、前記第2方向に沿って間隔をあけて設けられ、
炭化ケイ素の{0001}面は、炭化ケイ素の{1-100}面に直交する[1-100]軸を中心にして、前記第1面との間で、第1角度を形成しており、
前記第2方向は、[1-100]軸の延びる方向と平行であり、
前記複数の第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低く、
前記複数の第1半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第6半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高く、
前記複数の第1半導体領域の点欠陥密度は、第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、かつ、前記第6半導体層の点欠陥密度よりも高い半導体装置。
【請求項5】
前記第6半導体層は、前記第1半導体層上に設けられるとともに、前記第1半導体層と前記複数の第1半導体領域のそれぞれとの間に設けられた請求項4記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1半導体層は、前記複数の第1半導体領域のうちの隣り合う2つの第1半導体領域の間に設けられた請求項4記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の複数の第2半導体領域をさらに備え、
前記複数の第2半導体領域は、前記第2方向に沿ってそれぞれ延びており、前記第1方向に沿って間隔をあけて設けられ、
前記第6半導体層は、前記第1半導体層上で、前記複数の第1半導体領域のうちの2つの第1半導体領域および前記複数の第2半導体領域のうちの2つの第2半導体領域に囲まれ、
前記複数の第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低く、
前記複数の第2半導体領域の第1導電形のキャリア濃度は、前記第6半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高く、
前記複数の第2半導体領域の点欠陥密度は、第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、かつ、
前記第6半導体層の点欠陥密度よりも高い請求項4記載の半導体装置。
【請求項8】
前記複数の第1半導体領域のうち隣り合う2つの第1半導体領域の間の距離は、前記複数の第1半導体領域の厚さおよび前記第1角度にもとづいて設定された請求項4記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2半導体層の第1導電形のキャリアは、第1元素を含み、
前記第1元素は、第1元素は、N、P、AlおよびBよりなる群から選択された少なくとも1つを含む請求項1記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2半導体層は、第2元素を含み、
前記第2元素は、Fe、Ni、Cr、Mg、Zn、Cu、Ca、V、AuおよびPtよりなる群から選択された少なくとも1つを含む請求項1記載の半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、炭化ケイ素(SiC)を含む基板を用いた半導体装置がある。半導体装置において、安定した特性を有することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-38594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、安定した特性を有する半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1面と前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、炭化ケイ素を含む第1導電形の半導体基板と、前記第1面上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第2半導体層と、前記第2半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第1導電形の第3半導体層と、前記第3半導体層上に設けられ、炭化ケイ素を含む第2導電形の第4半導体層と、を備える。前記第2半導体層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第1半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか低い。前記第2半導体層の第1導電形のキャリア濃度は、前記第3半導体層の第1導電形のキャリア濃度と同じか高い。前記第2半導体層の点欠陥密度は、第1半導体層の点欠陥密度と同じか高く、かつ、前記第3半導体層の点欠陥密度よりも高い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1の実施形態に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の他の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態に係る半導体装置の動作を説明するための模式的な断面図である。
比較例の半導体装置の動作を説明するための模式的な断面図である。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の変形例の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
図20のB-B線における模式的な断面図である。
図20のC部の模式的な拡大図である。
第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態に係る半導体装置の動作を説明する模式的な断面図である。
図25のD-D線における模式的な断面図である。
比較例に係る半導体装置の動作を説明する模式的な断面図である。
図27のE-E線における模式的な断面図である。
第2の実施形態の変形例に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
図29のF部の模式的な拡大図である。
第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態の他の変形例に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
図33のG部の模式的な拡大図である。
第2の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第2の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法の一部を例示する模式的な断面図である。
第3の実施形態に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
図37のH-H線における模式的な断面図である。
第3の実施形態に係る半導体装置の動作を説明するための模式的な断面図である。
図39のI-I線における模式的な断面図である。
比較例に係る半導体装置の動作を説明するための模式的な断面図である。
図41のJ-J線における模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下の説明および図面において、n

、n

、p

およびpと表記される場合には、これらは、各不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、「+」が付されている表記は、「+」および「-」のいずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に高く、「-」が付されている表記は、いずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に低いことを示す。これらの表記は、それぞれの領域にp形不純物とn形不純物の両方が含まれている場合には、それらの不純物が補償しあった後の正味の不純物濃度の相対的な高低を表す。キャリア濃度は、実効的な不純物濃度とみなすものとする。
以下で説明する各実施形態について、各半導体領域のp形とn形を反転させて各実施形態を実施してもよい。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置を例示する模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置1は、半導体基板10と、第1半導体層20と、第2半導体層30と、第3半導体層40と、を備える。半導体装置1は、第4半導体層50と、第1電極62と、第2電極64と、をさらに備える。
【0009】
第1半導体層20は、半導体基板10上に設けられている。第2半導体層30は、第1半導体層20上に設けられている。第3半導体層40は、第2半導体層30上に設けられている。第4半導体層50は、第3半導体層40上に設けられている。第1電極62は、半導体基板10の第1半導体層20が配置された面とは反対側の面に設けられている。第2電極64は、第4半導体層50の第3半導体層40が配置された面とは反対側の面に設けられている。
【0010】
半導体基板10、第1半導体層20、第2半導体層30、第3半導体層40および第4半導体層50は、炭化ケイ素(SiC)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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