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公開番号
2024163316
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2024158936,2024085617
出願日
2024-09-13,2023-03-02
発明の名称
ガスエンジン冷暖房装置
出願人
ライズピットカンパニー株式会社
代理人
個人
主分類
F24F
1/38 20110101AFI20241114BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【目的】小型のガスエンジン及び交流発電機を用いて、冷暖房装置を効率良く稼働させるガスエンジン冷暖房装置において、第2ファン64の正・逆回転の効率を上げること。
【構成】ガスエンジン1と第1冷却水循環流路51と第2冷却水循環流路52と、第1ラジェータ61と、第2ラジェータ62と、水路切替弁53と、ガスエンジン1と、交流発電機2Aと、モータ3と、コンプレッサ41と、コンデンサ42と、正回転のみの第1ファン63と、正・逆回転する第2ファン64とを備えた総合筐体9を備えること。冷暖房時とオーバーヒート時とは第2ファン64は正・逆回転可能とし、この第2ファン64の正・逆回転の迎い角α+βを同一にしつつ、羽根の両端部は同一角αとして屈曲形成してなること。
【選択図】 図18
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスエンジンと、該ガスエンジンの冷却水が循環する第1冷却水循環流路と第2冷却水循環流路と、前記第1冷却水循環流路内に設けられる第1ラジェータと、前記第2冷却水循環流路内に設けられる第2ラジェータと、冷却水が前記第1冷却水循環流路と前記第2冷却水循環流路の何れか一方に循環させる水路切替弁と、前記ガスエンジンにて駆動する交流発電機と、該交流発電機にて稼働するモータと、該モータで駆動され冷媒を圧縮するコンプレッサと、冷媒を熱交換するコンデンサと、前記第1ラジェータに通過風を与える正回転のみの第1ファンと、前記第2ラジェータに通過風をも与える正・逆回転する第2ファンとを有する総合筐体を備えるガスエンジン冷暖房装置において、
冷房時及び暖房時では、正回転する前記第1ファンと逆回転する前記第2ファンとによって前記第1ラジェータ側から前記第2ラジェータ側に向かって通過風が一方通行となるように流れるようにし、
オーバーヒート時には、前記水路切替弁にて前記第2冷却水循環流路に冷却水を流す構成とすると共に正回転する前記第1ファン及び正回転する前記第2ファンによって総合筐体内に通過風を入れて換気するように構成し、前記第2ファンは、複数の羽根を有し、該羽根は、回転方向に沿う中間に平板の羽根中央部を有し、該羽根中央部の回転方向両端に羽根端部を有し、前記第2ファンの正・逆回転の前記羽根中央部の迎い角α+βにしつつ、羽根の両前記羽根端部は同一角αとして屈曲形成し、前記第2ファンは正・逆回転とも同じ風量を確保できることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のガスエンジン冷暖房装置において、前記第2ファンの羽根の数を4枚としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置。
【請求項3】
請求項1に記載のガスエンジン冷暖房装置において、前記第2ファンの羽根の数を3枚としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のガスエンジン冷暖房装置において、第2ファンの羽根の迎い角α+βを30度とし、前記αを25度としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型のガスエンジン及び交流発電機を用いて、冷暖房装置を効率良く稼働させるガスエンジン冷暖房装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ガスエンジンを利用して、冷暖房装置を稼働するシステムが多く使用されるようになっている。そして、ヒートポンプを利用した冷暖房装置も増えている。冷暖房装置には、冷媒回路に圧縮機(コンプレッサ)が備わっている。この圧縮機を駆動させるのがガスエンジンである。このようなシステムは、ガスエンジンヒートポンプと言われている。この種の冷暖房装置では、低コストで稼働することができる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-257102号公報
特開2003-4332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガスエンジンを使用したガスヒートポンプにて稼働する冷暖房装置において、圧縮機(コンプレッサ)を駆動する構成について、ガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)とを直接に接続し、圧縮機(コンプレッサ)を駆動させる構造としたものが多く存在している。さらにこの構造には、下記に示すような構成が存在する。まず、第1にガスエンジンの駆動軸と、圧縮機(コンプレッサ)の回転軸とを直結する構造としたものである。第2に、ガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)とをベルトを介して回転を伝達する構造としたものである。第3にガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)をチェーンにて回転伝達するものである。
【0005】
これらは、ガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)とを直結したものや、ベルト,チェーン等を介したものであり、何れも、ガスエンジンの回転が直接、圧縮機(コンプレッサ)に伝達されてしまい、圧縮機(コンプレッサ)には、必要以上のパワーが与えられてしまう。そして、圧縮機(コンプレッサ)に与えられたパワーのほとんどは、冷暖房システムの稼働には大きすぎるパワーであり、パワーの無駄が生じることになる。さらに、ガスエンジンの稼働時の振動が圧縮機(コンプレッサ)に伝わり、圧縮機(コンプレッサ)に過剰な負担がかかることもある。さらに、ガスエンジンも稼働時のトルク変動により、圧縮機(コンプレッサ)の動作も不安定となる。
【0006】
また、ガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)の間にベルトや、チェーンを設けて回転伝達が行われる場合では、ベルト又はチェーンのための適正なテンションの調整が必要であったり、ガスエンジンにベルト又はチェーンのためのスペースを要することとなり、このようなことは管理コストに大きく影響を及ぼすことになる。
【0007】
さらに、ガスエンジンを使用したガスヒートポンプにて稼働する冷暖房装置では、ガスエンジン及び交流発電機等の機器の熱により、機器が収められている筐体内の中心部は極めて高温になり易く、また暖房時にはコンデンサ(熱交換器)入口の冷媒温度が低くなり過ぎることがある。そのため、冷暖房に使用される冷媒の温度管理が極めて困難となりやすかった。さらに、オーバーヒート時には、機器が収められている筐体内の中心部は極めて高温になり易くため、ファン構造を工夫して効率的な送風構成も求められている。
【0008】
本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、以上に述べたような、ガスエンジンと圧縮機(コンプレッサ)の回転伝達機構を直結としたことによる不都合な状況を無くし、ガスエンジンを使用したガスヒートポンプによって稼働する冷暖房の作動効率をより一層、向上させると共に、オーバーヒート時の筐体内のファン構造工夫も求められているガスエンジン冷暖房装置が要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ガスエンジンと、該ガスエンジンの冷却水が循環する第1冷却水循環流路と第2冷却水循環流路と、前記第1冷却水循環流路内に設けられる第1ラジェータと、前記第2冷却水循環流路内に設けられる第2ラジェータと、冷却水が前記第1冷却水循環流路と前記第2冷却水循環流路の何れか一方に循環させる水路切替弁と、前記ガスエンジンにて駆動する交流発電機と、該交流発電機にて稼働するモータと、該モータで駆動され冷媒を圧縮するコンプレッサと、冷媒を熱交換するコンデンサと、前記第1ラジェータに通過風を与える正回転のみの第1ファンと、前記第2ラジェータに通過風をも与える正・逆回転する第2ファンとを有する総合筐体を備えるガスエンジン冷暖房装置において、冷房時及び暖房時では、正回転する前記第1ファンと逆回転する前記第2ファンとによって前記第1ラジェータ側から前記第2ラジェータ側に向かって通過風が一方通行となるように流れるようにし、オーバーヒート時には、前記水路切替弁にて前記第2冷却水循環流路に冷却水を流す構成とすると共に正回転する前記第1ファン及び正回転する前記第2ファンによって総合筐体内に通過風を入れて換気するように構成し、前記第2ファンは、複数の羽根を有し、該羽根は、回転方向に沿う中間に平板の羽根中央部を有し、該羽根中央部の回転方向両端に羽根端部を有し、前記第2ファンの正・逆回転の前記羽根中央部の迎い角α+βにしつつ、羽根の両前記羽根端部は同一角αとして屈曲形成し、前記第2ファンは正・逆回転とも同じ風量を確保できることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置としたことにより、上記課題を解決した。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1のガスエンジン冷暖房装置において、前記第2ファンの羽根の数を4枚としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明は、請求項1のガスエンジン冷暖房装置において、前記第2ファンの羽根の数を3枚としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明は、請求項1又は2のガスエンジン冷暖房装置において、第2ファンの羽根の迎い角α+βを30度とし、前記αを25度としてなることを特徴とするガスエンジン冷暖房装置としたことにより、上記課題を解決したものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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