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公開番号
2024160609
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075808
出願日
2023-05-01
発明の名称
換気システム
出願人
河村電器産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F24F
7/06 20060101AFI20241107BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】従来よりも換気による機器収納用箱体内の温度上昇の抑制効果が高い換気システムを提供する。
【解決手段】機器収納用箱体1の温度である天井温度X
1
を計測するための箱温度センサ65を設ける一方、サーバルーム内に、屋外まで延びているとともに、屋外において、排気口52を介して外部へ排気可能な排気流路53と、外部熱交換機57を介してサーバルーム内へ戻す戻し流路54とに分岐する大型ダクト51を設け、さらに、機器収納用箱体1内の空気を機器収納用箱体1外へ排出するファン装置21に、大型ダクト51の室内となる箇所に接続される箱ダクト23を設けた。そして、制御装置70による制御のもと、箱温度センサ65による計測結果にもとづいて、ファン装置21の動作を制御するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の室内に設置される機器収納用箱体と、前記機器収納用箱体内の空気を前記機器収納用箱体外へ排出する排出手段と、前記排出手段の動作を制御する制御手段とを備えた換気システムであって、
前記機器収納用箱体の温度を計測するための第1温度計測手段が設けられている一方、
前記室内に、屋外まで延びているとともに、屋外において、排気口を介して外部へ排気可能な排気流路と、熱交換機を介して前記室内へ戻す戻し流路とに分岐する第1排気ダクトが設けられており、
さらに、前記排出手段に、前記第1排気ダクトの前記室内となる箇所に接続される第2排気ダクトが設けられており、
前記制御手段は、前記第1温度計測手段による計測結果にもとづいて、前記排気手段の動作を制御することを特徴とする換気システム。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記排気流路内に、前記排気流路内の空気の流量を調整するための第1流量調整手段が設けられているとともに、前記戻し流路内に、前記戻し流路内の空気の流量を調整するための第2流量調整手段が設けられている一方、
前記第1排気ダクトの前記室内となる箇所に、前記第1排気ダクト内の温度を計測するための第2温度計測手段が設けられており、
前記制御手段は、前記第2温度計測手段による計測結果にもとづいて、前記第1流量調整手段及び前記第2流量調整手段を動作させることを特徴とする請求項1に記載の換気システム。
【請求項3】
屋外の吸気口から屋外の空気を前記室内に取り込むための吸気ダクトが設けられているとともに、前記吸気ダクト内に、前記吸気ダクト内の空気の流量を調整するための第3流量調整手段と、前記吸気ダクト内の空気を前記室内側へ送るための吸気用送風機とが設けられている一方、
前記室内の気圧を計測するための第1気圧計測手段と、屋外の気圧を計測するための第2気圧計測手段とが設けられており、
前記制御手段は、前記第1気圧計測手段及び前記第2気圧計測手段による計測結果にもとづいて、前記第3流量調整手段を動作させるとともに前記吸気用送風機の動作を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の換気システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば電子機器を収納するラック等の機器収納用箱体内の空気を換気するための換気システムに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえばサーバ装置等の電子機器が収納されるラック等の機器収納用箱体においては、機器収納用箱体内の温度上昇を抑制する必要がある。そこで、たとえば特許文献1に記載されているように、機器収納用箱体内の空気を換気するための換気システムが考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-68485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の換気システムでは、機器収納用箱体内の空気を機器収納用箱体が設置されている室内に排気するため、当該排気によって室内の気温が上昇する等してしまい、換気による温度上昇の抑制効果が乏しいという問題を抱えていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来よりも換気による機器収納用箱体内の温度上昇の抑制効果が高い換気システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定の室内に設置される機器収納用箱体と、前記機器収納用箱体内の空気を前記機器収納用箱体外へ排出する排出手段と、前記排出手段の動作を制御する制御手段とを備えた換気システムであって、前記機器収納用箱体の温度を計測するための第1温度計測手段が設けられている一方、前記室内に、屋外まで延びているとともに、屋外において、排気口を介して外部へ排気可能な排気流路と、熱交換機を介して前記室内へ戻す戻し流路とに分岐する第1排気ダクトが設けられており、さらに、前記排出手段に、前記第1排気ダクトの前記室内となる箇所に接続される第2排気ダクトが設けられており、前記制御手段は、前記第1温度計測手段による計測結果にもとづいて、前記排気手段の動作を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記排気流路内に、前記排気流路内の空気の流量を調整するための第1流量調整手段が設けられているとともに、前記戻し流路内に、前記戻し流路内の空気の流量を調整するための第2流量調整手段が設けられている一方、前記第1排気ダクトの前記室内となる箇所に、前記第1排気ダクト内の温度を計測するための第2温度計測手段が設けられており、前記制御手段は、前記第2温度計測手段による計測結果にもとづいて、前記第1流量調整手段及び前記第2流量調整手段を動作させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、屋外の吸気口から屋外の空気を前記室内に取り込むための吸気ダクトが設けられているとともに、前記吸気ダクト内に、前記吸気ダクト内の空気の流量を調整するための第3流量調整手段と、前記吸気ダクト内の空気を前記室内側へ送るための吸気用送風機とが設けられている一方、前記室内の気圧を計測するための第1気圧計測手段と、屋外の気圧を計測するための第2気圧計測手段とが設けられており、前記制御手段は、前記第1気圧計測手段及び前記第2気圧計測手段による計測結果にもとづいて、前記第3流量調整手段を動作させるとともに前記吸気用送風機の動作を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機器収納用箱体の温度を計測するための第1温度計測手段を設ける一方、機器収納用箱体が設置される室内に、屋外まで延びているとともに、屋外において、排気口を介して外部へ排気可能な排気流路と、熱交換機を介して室内へ戻す戻し流路とに分岐する第1排気ダクトを設け、さらに、機器収納用箱体内の空気を機器収納用箱体外へ排出する排出手段に、第1排気ダクトの室内となる箇所に接続される第2排気ダクトを設けており、制御手段が、第1温度計測手段による計測結果にもとづいて、排気手段の動作を制御するようにした。そして、排気手段の動作に伴い、機器収納用箱体内の空気が第1排気ダクトへ送られ、ひいては屋外へと導かれて、その一部又は全てが排気口から外部へ排出されることになる。したがって、機器収納用箱体内の空気を機器収納用箱体が設置されている室内に排気していた従来と比べると、換気による温度上昇の抑制効果を高めることができる。さらに、第1排気ダクトへ送られた空気のうち、一部又は全てを室内へ戻すことも可能であるため、常に全ての空気を外部へ排気するようなものと比べると、室内への吸気に係る使用電気量等を抑制可能な換気システムとすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、排気流路内に、排気流路内の空気の流量を調整するための第1流量調整手段を設けるとともに、戻し流路内に、戻し流路内の空気の流量を調整するための第2流量調整手段を設ける一方、第1排気ダクトの室内となる箇所に、第1排気ダクト内の温度を計測するための第2温度計測手段を設けており、制御手段が、第2温度計測手段による計測結果にもとづいて、第1流量調整手段及び第2流量調整手段を動作させるようにした。したがって、第1排気ダクト内の温度にもとづいて、排気口から外部へ排出する空気量及び熱交換機を通して室内へ戻す空気量を適切に調整することができ、一層効率良く且つ効果的に機器収納用箱体内の温度上昇を抑制することの可能な換気システムとすることができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、屋外の吸気口から屋外の空気を室内に取り込むための吸気ダクトを設けるとともに、吸気ダクト内に、吸気ダクト内の空気の流量を調整するための第3流量調整手段と、吸気ダクト内の空気を室内側へ送るための吸気用送風機とを設ける一方、室内の気圧を計測するための第1気圧計測手段と、屋外の気圧を計測するための第2気圧計測手段とを設けており、制御手段が、第1気圧計測手段及び第2気圧計測手段による計測結果にもとづいて、第3流量調整手段を動作させるとともに吸気用送風機の動作を制御するようにした。したがって、たとえば屋外に比べて室内を常に正圧に保つ等することができ、排気口から外部へ空気を排出させたいにも拘わらず効率良く排出できない等の事態が発生せず、極めて効率良く且つ効果的に機器収納用箱体内の温度上昇を抑制することの可能な換気システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
複数の機器収納用箱体が設置されたサーバルームの換気システムの概略を示した説明図である。
制御装置によるファン装置の動作制御を示したフローチャートである。
制御装置による排気ダンパ及び戻しダンパの動作制御を示したフローチャートである。
制御装置による吸気ダンパ及び吸気用送風機の動作制御を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態となる換気システムについて、図面にもとづき詳細に説明する。
【0010】
図1は、複数の機器収納用箱体(以下、箱体と称す)1、1・・が設置されたサーバルームの換気システムの概略を示した説明図である。図2は、制御装置70によるファン装置21の動作制御を示したフローチャートである。図3は、制御装置70による排気ダンパ55及び戻しダンパ56の動作制御を示したフローチャートである。図4は、制御装置70による吸気ダンパ61及び吸気用送風機62の動作制御を示したフローチャートである。
(【0011】以降は省略されています)
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