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公開番号2024161747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2023076732
出願日2023-05-08
発明の名称ホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G01L 5/24 20060101AFI20241113BHJP(測定;試験)
要約【課題】ホイールナットの緩みを精度よく、安価に検出することができるホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受、並びに車軸管式懸架装置を提供する。
【解決手段】ホイールナット緩み検出システム10の検出装置40は、回転フランジ32とディスクホイール15とが密着する当接面32aの密着状態に応じた物理量を検出するセンサ55、61を備え、該センサ55、61が検出する物理量の変化に基づいて、ホイールナット18の緩みの有無を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転しない静止側部材と、
複数のボルト部材及び複数のホイールナットを用いて、外周部にホイール及び制動用回転部材が取り付けられる回転フランジと一体に回転する回転側部材と、
前記静止側部材と前記回転側部材との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、
前記ホイールナットの緩みを検出する検出装置と、
を備えるホイールナット緩み検出システムであって、
前記検出装置は、
前記回転フランジと前記ホイールとの密着する当接面の密着状態に応じた物理量を検出するセンサを備え、
前記センサが検出する前記物理量の変化に基づいて、前記ホイールナットの緩みの有無を検出する、
ホイールナット緩み検出システム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記検出装置は、
前記ホイールとの前記回転フランジの前記当接面に形成された環状溝と、
前記環状溝に一定圧力の流体を供給する圧力流体供給装置と、
前記環状溝内の流体圧力を検出する、前記センサである圧力センサと、
を備え、
前記圧力センサにより検出された前記流体圧力の低下に基づいて、前記ホイールナットの緩みの有無を検出する、
請求項1に記載のホイールナット緩み検出システム。
【請求項3】
前記回転側部材は、前記回転フランジと、内周面に外輪軌道を有する外輪とを有するハブであり、
前記静止側部材は、外周面に前記外輪軌道と対向する内輪軌道を有し、回転しないアクスルケースまたはスタブアクスルに外嵌固定される内輪であり、
前記ハブには、前記環状溝から前記外輪軌道から離れた内周面まで延びる回転側流路が形成され、
前記静止側部材には、前記内輪の軸方向端面に形成された切欠き、及び前記アクスルケースまたは前記スタブアクスルに形成され、前記内輪の内周面との間に形成される軸方向溝を含む、静止側流路が形成され、
前記ハブと前記内輪との間には、前記回転側流路と前記静止側流路とを密閉した状態で連結する密閉空間を構成する密閉手段が設けられ、
前記圧力流体供給装置及び前記圧力センサは、前記アクスルケースまたは前記スタブアクスルに形成された静止側流路に接続される、
請求項2に記載のホイールナット緩み検出システム。
【請求項4】
前記検出装置は、
前記回転フランジと前記ホイールとの前記当接面の密着部を挟むように配置される発光体、及び該発光体からの光を受光する、前記センサである受光体を備え、
前記受光体が受光する前記光の検出に基づいて、前記ホイールナットの緩みの有無を検出する、
請求項1に記載のホイールナット緩み検出システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のホイールナット緩み検出システムを備えるハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
大型車の車輪脱落事故発生の防止のため、国土交通省と日本自動車工業会では、特に事故発生率の高い左後輪のホイールナットの緩みを検出可能なインジケータの取付けを推奨している。
【0003】
特許文献1に記載のホイールナットキャップは、図7に示すように、全体が樹脂製でドーム状のキャプ本体110と、各ホイールナット100に取り付けられる略三角形状のインジケータ120とを有する。そして、隣接するホイールナット100に取り付けたインジケータ120の向きが対向するように、或いは全てのインジケータ120の向きが同一方向を向くように、インジケータ120をホイールナット100に取り付け、インジケータ120の向きが変化したことを視認することでホイールナット100の緩みを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-7274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のホイールナットキャップは安価であるものの、以下の3つの課題などがあり、さらなる改善が望まれていた。
1. インジケータ120の取付け可能位相に限りがあるため、隣接するホイールナット100同士のインジケータ120の向きを完全に対向させることが難しく、その分、ナット緩みの検出精度が低下する。
2. 取付け箇所が多く、取り付けに手間がかかる。また、手間を考えると、すべての車輪に取付けることが難しい。
3. 気流で外れる虞があるので、前輪には適用しづらい。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ホイールナットの緩みを精度よく、安価に検出することができるホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、ホイールナット緩み検出システムに係る下記[1]及びハブユニット軸受に係る下記[2]の構成により達成される。
[1] 回転しない静止側部材と、
複数のボルト部材及び複数のホイールナットを用いて、外周部にホイール及び制動用回転部材が取り付けられる回転フランジと一体に回転する回転側部材と、
前記静止側部材と前記回転側部材との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、
前記ホイールナットの緩みを検出する検出装置と、
を備えるホイールナット緩み検出システムであって、
前記検出装置は、
前記回転フランジと前記ホイールとの密着する当接面の密着状態に応じた物理量を検出し、
前記センサが検出する前記物理量の変化に基づいて、前記ホイールナットの緩みの有無を検出する、
ホイールナット緩み検出システム。
[2] [1]に記載のホイールナット緩み検出システムを備えるハブユニット軸受。
【発明の効果】
【0008】
本発明のホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受によれば、ホイールナットの緩みを精度よく、安価に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態に係るタイヤ支持構造の断面図である。
図2は、図1の要部を180°反転して示す検出システムの拡大図である。
図3は、第1実施形態の変形例に係る検出システムの断面図である。
図4は、本発明の第2実施形態に係る検出システムの断面図である。
図5(a)は、図4のA矢視図であり、図5(b)は、図5(a)の一点鎖線VIで囲む部分の拡大図である。
図6は、第2実施形態の変形例に係る検出システムの断面図である。
図7は、従来のホイールナットキャップがホイールナットに取り付けられたホイールの正面図ある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態に係るホイールナット緩み検出システム及び該検出システムを備えるハブユニット軸受について図面に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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