TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024161254
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024153546,2021551115
出願日
2024-09-06,2020-03-27
発明の名称
化粧材
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
B32B
3/30 20060101AFI20241108BHJP(積層体)
要約
【課題】視覚的な立体感を有するとともに、耐摩耗性に優れた化粧材を提供する。
【解決手段】紙基材及び繊維基材から選ばれる基材を有する化粧材であって、前記化粧材は、平面内に、第一領域と第二領域とを有し、前記第一領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、表面が離型性を有する第一硬化物層を有し、前記第二領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、第二硬化物層を有してなり、前記第一硬化物層の厚みをt1、前記第二硬化物層の厚みをt2と定義した際に、t1が3.5μm超30.0μm以下であり、かつ、t1<t2の関係を満たす、化粧材。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材及び繊維基材から選ばれる基材を有する化粧材であって、
前記化粧材は、平面内に、第一領域と第二領域とを有し、
前記第一領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、表面が離型性を有する第一硬化物層を有し、
前記第二領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、第二硬化物層を有してなり、
前記第一硬化物層の厚みをt1、前記第二硬化物層の厚みをt2と定義した際に、t1が3.5μm超30.0μm以下であり、かつ、t1<t2の関係を満たす、化粧材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、テーブル、カウンター、壁、床等の表面には、チタン紙等の多孔質基材にメラミン樹脂の未硬化樹脂液を含浸させ、必要に応じてフェノールコア紙等に積層した上で含浸樹脂液を熱プレスで硬化せしめてなる化粧材が使用されている。このようなメラミン樹脂を含浸及び硬化させた化粧材は、強度、硬さ、耐熱性等の物性を示す。
【0003】
上述のような化粧材には、高級感を示す意匠が求められており、表面に凹凸形状を形成することにより視覚的な立体感を付与することが行われている。
表面に凹凸形状を有する化粧材としては、凹凸形状が形成されたエンボス板(テクスチャーを付けた鏡面板)を用いて、エンボス処理した化粧材が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に記載されている化粧材の表面に所望の凹凸模様の意匠感を付与する場合、模様ごとにエンボス板が必要であり、コストがかかり製造が困難であるという問題がある。また、この化粧材は、凹凸形状を下地の絵柄と同調させることが困難であり、高度な意匠性を付与しにくいという問題がある。
【0005】
一方、エンボス板を用いない表面凹凸形状を有する化粧材として、特許文献3の化粧材が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-193209号公報
特開2017-87544号公報
国際公開第2016/148091号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3の化粧材は、紙質基材と、紙質基材の表面の一部に設けられた、電離放射線硬化性樹脂の硬化物を含む離型層と、紙質基材の表面の残部(紙質基材の表面のうち、離型層が設けられていない部分)に設けられた、メラミン樹脂の硬化物を含む表面層とを備えるものである。特許文献3の化粧板は、紙質基材の表面の一部に離型層を設ける工程、紙質基材にメラミン樹脂の未硬化物を含浸させるとともにメラミン樹脂の未硬化物により離型層を被覆した後、加熱することによりメラミン樹脂の未硬化物を熱硬化させる工程、及び、離型層を被覆する硬化樹脂膜を剥離する工程を含む方法により製造される。
特許文献3の化粧材はエンボス板を用いないため、特許文献1及び2の問題は解消できる。しかしながら、特許文献3の化粧材は、経時的に意匠性が低下するケースが頻発した。
本発明は、このような状況下になされたもので、視覚的な立体感を有するとともに、耐摩耗性に優れた化粧材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは鋭意研究した結果、特許文献3の化粧材は、メラミン樹脂の硬化物を含む表面層の厚みを厚くできないことにより、基材上の装飾層が経時的に摩耗してしまい、意匠性が低下することを見出した。
また、本発明者らは、特許文献3の化粧材の表面層の厚みを厚くできない原因が、離型層の厚みが薄いためであることを見出した。これは、離型層の厚みが薄い場合に表面層の厚みを厚くすると、離型層上の硬化樹脂膜の厚みが厚くなり、離型層上の硬化樹脂膜を剥離する際に硬化樹脂膜が凝集破壊してしまうためである。
【0009】
本発明は、下記[1]~[7]を提供することを目的とする。
[1]紙基材及び繊維基材から選ばれる基材を有する化粧材であって、前記化粧材は、平面内に、第一領域と第二領域とを有し、前記第一領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、表面が離型性を有する第一硬化物層を有し、前記第二領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材上に、第二硬化物層を有してなり、前記第一硬化物層の厚みをt1、前記第二硬化物層の厚みをt2と定義した際に、t1が3.5μm超30.0μm以下であり、かつ、t1<t2の関係を満たす、化粧材。
[2]前記第一硬化物層が、硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、[1]に記載の化粧材。
[3]前記無機フィラーの含有量が、前記硬化性樹脂100質量部に対して20質量部超40質量部以下である、[2]に記載の化粧材。
[4]前記第一領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材と前記第一硬化物層との間の少なくとも一部に第一装飾層を有する、[1]~[3]の何れかに記載の化粧材。
[5]前記第一領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材と前記第一硬化物層との間に浸透防止層を有する、[1]~[3]の何れかに記載の化粧材。
[6]前記第二領域に該当する箇所の前記化粧材は、前記基材と前記第二硬化物層との間の少なくとも一部に第二装飾層を有する、[1]~[5]の何れかに記載の化粧材。
[7]前記第二硬化物層がメラミン樹脂を含む、[1]~[6]の何れかに記載の化粧材。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視覚的な立体感を有するとともに、耐摩耗性に優れた化粧材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
積層体
5か月前
東レ株式会社
積層体
5か月前
東レ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
フィルム
1か月前
東レ株式会社
多層成形品
6か月前
東レ株式会社
積層フィルム
6か月前
個人
生地
7か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
7か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
2か月前
東レ株式会社
積層フィルム
11か月前
セーレン株式会社
導電性編物
7か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
7か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
6か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
9か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
6か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
6か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
3か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
4か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
6か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
6か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
1か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
6か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
6か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
6か月前
株式会社カネカ
保護フィルム積層体
2か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
7か月前
DICデコール株式会社
化粧板
4か月前
DICデコール株式会社
化粧板
4か月前
株式会社日本触媒
積層フィルム
5か月前
帝人株式会社
積層体の製造方法
9か月前
続きを見る
他の特許を見る