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公開番号2024160586
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075745
出願日2023-05-01
発明の名称二酸化炭素吸収材及び二酸化炭素吸収材の製造方法
出願人カイハツFRC株式会社
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類C04B 40/02 20060101AFI20241107BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】石炭灰を再生利用した二酸化炭素吸収材を提供する。
【解決手段】気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材は、石炭の燃焼により排出される石炭灰とセメントとを含む。この二酸化炭素吸収材は、石炭灰とセメントとを混合して生成される石炭灰リサイクル材である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材であって、
石炭の燃焼により排出される石炭灰と
セメントとを含むことを特徴とする二酸化炭素吸収材。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記石炭灰と前記セメントとを混合して生成される石炭灰リサイクル材であることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素吸収材。
【請求項3】
気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材の製造方法において、
石炭の燃焼により排出される石炭灰と、セメントとを混合する混合工程と、
前記混合工程により生成された混合物を固化する固化工程とを有することを特徴とする二酸化炭素吸収材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フライアッシュやクリンカアッシュなどの石炭灰を再生利用した、気体中の二酸化炭素を吸収する作用を有する二酸化炭素吸収材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
石炭火力発電所等で排出されるフライアッシュやクリンカアッシュを含む石炭灰は、産業廃棄物処理場で産業廃棄物として埋立て処理等されているが、その処理場の受入れ能力も限界に近づいていることから、石炭灰を埋立処分せずに、石炭灰の再利用や有効利用などが喫緊の課題となっている。なお、石炭火力発電所において、石炭の燃焼に伴う副産物として、燃焼ガス中を浮遊し、電気集塵機などにより回収された灰の微粒子はフライアッシュと呼ばれ、また、クリンカアッシュは、石炭灰の粒子が相互に凝集し、塊となってボイラ底部に堆積したものを砂状に砕いたものである。
【0003】
そのため、近年においては、フライアッシュやクリンカアッシュなどの石炭灰を再生利用(リサイクル)してつくられるセメント混合剤、コンクリート混和材、地盤改良材、道路路盤材、裏込材など土木・建設工事用途を中心としてさまざまな分野で利用可能な製品が提案されている。石炭灰を再生利用する手法の一つとして、例えば、下記特許文献1及び2は、石炭灰をセメントで硬化させた石炭灰造粒物、石炭灰混練状物、それを利用する再生コンクリート製品などを製造する手法について開示している。また、特許文献3は、石炭灰に酸化マグネシウム、石膏、ドロマイト、硫酸第一鉄、熔成リン肥などを添加混合することで、石炭灰を再生利用する技術について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-124212号公報
特許第6289704号公報
特開2022-86381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、近年は世界的な気候変動が大きな問題となっており、この対応としてSDGsでは「気候変動に具体的な対策を」が目標のひとつとして掲げられ、また120以上の国や地域が2050年までにカーボンニュートラルの実現を目標としている。すなわち、周知の通り、世界的に二酸化炭素(CO
2
)の低減が大きな目標となっている。
【0006】
日本国内のCO
2
排出量は10億4,400万t/年(2020年度、環境省)であって、そのうち建設施工時が395万t/年(2020年度、一般社団法人日本建設業連合会)を占め、施工機械の稼働に伴うものもCO
2
排出要因のひとつとなっている。このことから、インフラ整備を統括する官公庁や自治体、工事を請け負う建設業界にとって建設施工時の二酸化炭素排出量の低減が大きな課題となっている。
【0007】
本願発明者らは、この二酸化炭素の低減という世界的な目標に寄与する石炭灰の再生利用(リサイクル)方法について研究・開発を鋭意進め、今般、石炭灰を用いて、気体中の二酸化炭素を吸収する作用のある二酸化炭素吸収材を開発するに至った。
【0008】
そこで、本発明の目的は、石炭灰を再生利用した二酸化炭素吸収材及び二酸化炭素吸収材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の二酸化炭素吸収材は、気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材であって、石炭の燃焼により排出される石炭灰と、セメントとを含むことを特徴とする。この二酸化炭素吸収材は、前記石炭灰と前記セメントとを混合して生成される石炭灰リサイクル材である。
【0010】
上記目的を達成するための本発明の二酸化炭素吸収材の製造方法は、気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材の製造方法において、石炭の燃焼により排出される石炭灰と、セメントとを混合する混合工程と、前記混合工程により生成された混合物を固化する固化工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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