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公開番号2024159475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024009255
出願日2024-01-25
発明の名称放射線撮像装置及び放射線撮像システム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61B 6/00 20240101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 放射線撮像における被写体に対する曝射量を低減する。
【解決手段】 放射線撮像装置は、放射線を入射させて放射線画像を得るための放射線検出器と、放射線検出器に入射する放射線の線量情報を取得する手段と、放射線検出器に目標線量まで放射線を入射させて放射線画像を取得する放射線撮像の撮像条件情報を取得する手段と、撮像条件情報に基づく放射線撮像の開始後、目標線量まで放射線が入射する前に放射線発生装置による放射線の照射が停止するように、放射線発生装置による放射線の照射を停止させるための通知を行う手段と、を有する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
放射線を入射させて放射線画像を得るための放射線検出器と、
前記放射線検出器に入射する放射線の線量情報を取得する手段と、
前記放射線検出器に目標線量まで放射線を入射させて放射線画像を取得する放射線撮像の撮像条件情報を取得する手段と、
前記撮像条件情報に基づく放射線撮像の開始後、前記目標線量まで放射線が入射する前に放射線発生装置による放射線の照射が停止するように、前記放射線発生装置による放射線の照射を停止させるための通知を行う手段と、
を有することを特徴とする放射線撮像装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記撮像条件情報に基づく放射線撮像の開始後、所定タイミングまでに取得された線量情報が所定条件を満たさない場合に前記通知が行われ、
前記撮像条件情報に基づく放射線撮像の開始後、前記所定タイミングまでに取得された線量情報が前記所定条件を満たした場合に前記通知が行われないことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項3】
前記所定タイミングは、線量検出動作の開始、曝射許可、蓄積動作開始、照射開始のいずれかを起点とするタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項4】
前記所定条件は、前記所定タイミングまでに取得される線量情報が所定の閾値を上回る条件であることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項5】
前記所定タイミングは、前記放射線発生装置に設定される放射線の照射時間に基づき決定されるタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項6】
前記目標線量まで放射線を入射させて前記放射線撮像を終了すべく、前記放射線発生装置による放射線の照射を停止させるための更なる通知を行う手段を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項7】
前記通知は他の通信よりも優先して処理されることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項8】
前記通知は、前記放射線撮像装置と前記放射線発生装置の間の通信遅延に基づく通知であることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項9】
前記撮像条件情報は、放射線管球における管電圧や管電流、前記目標線量、正常停止の判定に係る閾値、設定照射時間、早期停止判定に係るタイミング情報、早期停止判定に係る閾値情報、採光野情報のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項10】
前記放射線検出器は、前記放射線画像を取得するための撮像画素と、前記線量情報を取得するための検出画素とが同一基板上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。放射線撮像装置は、医療診断機器、非破壊検査機器として用いられる装置であり。例えばX線フラットパネルディテクタである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、放射線に基づき放射線画像を取得する放射線撮像装置では、放射線撮像装置に入射する線量を計測して撮像制御に用いる技術が知られている。このような技術の一例としてはとして、自動露出制御(Automatic Exposure Control:AEC)機能が挙げられる。特許文献1には、AEC機能が搭載された放射線撮像装置が開示されている。AEC機能を用いることで、放射線撮像を完了させる場合における被写体に対する曝射量を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-90869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、放射線撮像を正常に完了できない場合における被写体に対する曝射量について改善の余地がある。放射線撮像を行う場合、様々な要因により放射線撮像を正常に完了できない状況が生じ得る。例えば、複数の放射線撮像装置やAECセンサがあるX線撮像システムにおいて、使用する放射線撮像装置やAECセンサの選択を誤る、または、X線管球の向きや照射野を誤るなどで、X線が所望の線量で放射線撮像装置に照射されない場合が考えられる。このような状況では、正常に撮像を完了できないにも関わらず、被写体に対する曝射がおこなわれてしまう。そのため、正常に撮像を完了できない場合には、これを早期に検出して放射線の照射を停止することが望ましい。
【0005】
本発明は、放射線撮像における被写体に対する曝射量を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の放射線撮像装置は、放射線を入射させて放射線画像を得るための放射線検出器と、前記放射線検出器に入射する放射線の線量情報を取得する手段と、前記放射線検出器に目標線量まで放射線を入射させて放射線画像を取得する放射線撮像の撮像条件情報を取得する手段と、前記撮像条件情報に基づく放射線撮像の開始後、前記目標線量まで放射線が入射する前に放射線発生装置による放射線の照射が停止するように、前記放射線発生装置による放射線の照射を停止させるための通知を行う手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、放射線撮像における被写体に対する曝射量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
放射線撮像システムの概略構成の示す図である。
放射線撮像装置の構成を示す図である。
図3(A)は採光野について説明する図である。図3(B)は採光野における画素の配置を説明する図である。
制御装置の構成を示す図である。
早期停止について説明する図である。
放射線撮像装置の制御フローを示す図である。
遅延時間を考慮した早期停止について説明する図である。
その他の実施例における放射線撮像装置と照射制御部の制御フローを示す図である。
照射の遅延時間を考慮した早期停止について説明する図である。
実施例3におけるS602の制御フローを示す図である。
各採光野における累積線量の増加傾向を示す図である。
図12(A)は採光野の設定間違いについて説明する図である。図12(B)は各採光野における累積線量の増加傾向を示す図である。
図13(A)は細分化された採光野を説明する図である。図13(B)は、各採光野における累積線量を示す図である。図13(C)は、各採光野における累積線量を示す図である。
採光野とインプラントの関係を説明する図である。
放射線撮像装置の制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について具体的な実施例をあげ、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施例には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴を任意に組み合わせてもよい。
【0010】
(実施例1)
<システム>
図1は、放射線撮像システムの概略構成の示す図である。放射線撮像システム1は、放射線撮像装置10、制御装置400、放射線発生部300、RIS510、PACS520、HIS530を備えている。なお、RISは、Radiology Information Systems(放射線部門内情報システム)の略称である。PACSは、Picture Archiving and Communication Systems(画像サーバ)の略称である。HISは、Hospital Information Systems(院内情報システム)の略称である。
(【0011】以降は省略されています)

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