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公開番号2024157623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072067
出願日2023-04-26
発明の名称防液構造を有する光学機器
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03B 17/08 20210101AFI20241031BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】電子機器の防液性能を高め、微細構造の変形が生じにくい防液構造を提供する。
【解決手段】電子機器100は、第1の部材1と、該第1の部材の第1の対向面1aに隙間dをあけて対向する第2の対向面3bを有する第2の部材3とを有する。第1および第2の対向面のうち少なくとも一方には、撥液効果を有する微細構造が形成されている。第2の対向面が、第1の対向面に対して、上記隙間における液体が入り得る開口に向かって該隙間を狭くする傾斜を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の部材と、
該第1の部材の第1の対向面に隙間をあけて対向する第2の対向面を有する第2の部材とを有し、
前記第1および第2の対向面のうち少なくとも一方には、撥液効果を有する微細構造が形成されており、
前記第2の対向面が、前記第1の対向面に対して、前記隙間における液体が入り得る開口に向かって該隙間を狭くする傾斜を有することを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記傾斜は、前記隙間の広さが0.05mmから0.4mmまでの間となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記傾斜により、前記隙間に入った液体に対して毛細管現象を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2の対向面に、前記開口側から順に、前記傾斜を有する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部に対して立ち上がった壁部と、前記傾斜を有する第2の傾斜部とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1の部材が金属材料により作られ、前記第2の部材が樹脂材料により作られており、
前記第2の対向面に、前記微細構造が形成されるとともに前記傾斜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2の部材における前記隙間の開口の外側の部分に、親液効果を有する微細構造が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1の部材は、外装部材であり、
前記第2の部材は、ユーザによる操作される操作部材を保持する保持部材であり、
前記開口が、前記操作部材と前記外装部材との間の空間に繋がっていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラその他の電子機器の防液構造に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ユーザにより携帯される電子機器には、高い防液性能が求められるものがある。特に、操作部材のように外装部材に接続される部品を有する電子機器では、大型化を抑制しつつ外装部材と操作部材との間の隙間部の防液性能を確保する必要がある。
【0003】
特許文献1には、2つ以上の部材の対向面同士を対向させることにより形成される隙間部において、各対向面に撥液性被膜を形成した防液構造が開示されている。また特許文献2には、2つの外装部材の相対向する対向面に撥液性を有する微細構造が設けられた防液構造が開示されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-67456号公報
特開2022-166448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された防液構造では、各対向面に撥液性被膜を形成する必要があり、そのために製造工程が増加する。
【0006】
一方、特許文献2に開示された防液構造では、外装部材の各対向面に設けられた微細構造が外力に弱くて変形し易い。微細構造が変形すると、防液性能が低下するおそれがある。
【0007】
本発明は、防液性能が高く、外力が作用しても微細構造の変形が生じにくい防液構造を有する電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面としての電子機器は、第1の部材と、該第1の部材の第1の対向面に隙間をあけて対向する第2の対向面を有する第2の部材とを有する。第1および第2の対向面のうち少なくとも一方には、撥液効果を有する微細構造が形成されている。第2の対向面が、第1の対向面に対して、上記隙間における液体が入り得る開口に向かって該隙間を狭くする傾斜を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、防液性能が高く、外力が作用しても微細構造の変形が生じにくい防液構造を有する電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例の撮像装置の正面図
実施例における操作部材の断面図。
実施例における対向部の断面図。
実施例における保持部材の斜視図。
実施例における微細構造が形成された樹脂表面の拡大図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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