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公開番号2024157781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072354
出願日2023-04-26
発明の名称液体収容体及び液体吐出装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/175 20060101AFI20241031BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体吐出装置に供給する液体の濃度を調整し、且つ、液体の使い切り性を向上させることができる液体収容体を提供すること。
【解決手段】
液体収容体は、袋体と、接続部と、流路部と、袋体に収容されている沈降成分を含む液体を取り込んで流路部に供給することが可能な取水部と、を備える。取水部は、液体を取り込むための第1の取水口と、第2の取水口と、を有する。取水部は、流路部によって回動可能に支持される。第1の取水口と第2の取水口とは、取水部が回動する際における回動軸が延在する方向に沿って形成された流路を挟んで対向するように形成されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
液体吐出装置に液体を供給するための液体収容体であって、
沈降成分を含む液体を収容することが可能な袋体と、
前記液体吐出装置に装着された状態において、前記袋体に収容された液体を、供給口を介して前記液体吐出装置に供給することが可能な接続部と、
前記袋体の内部に配され、前記接続部に液体を供給することが可能な流路部と、
前記袋体の内部に配され、前記袋体に収容されている液体を取り込んで前記流路部に供給することが可能な取水部と、
を備え、
前記取水部は、液体を取り込むための第1の取水口と、第2の取水口と、を有し、
前記取水部は、前記袋体の内部において、前記流路部によって回動可能に支持され、
前記第1の取水口と前記第2の取水口とは、前記取水部が回動する際における回動軸が延在する方向に沿って形成された流路を挟んで対向するように形成されている、
ことを特徴とする液体収容体。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記液体収容体が前記液体吐出装置に装着され、且つ前記袋体内の液体が消費されていない状態において、前記第1の取水口は、前記第2の取水口よりも鉛直方向における下方に位置する、
請求項1に記載の液体収容体。
【請求項3】
前記液体収容体が前記液体吐出装置に装着され、且つ前記袋体の液体が消費された状態において、前記第1の取水口と前記第2の取水口は、鉛直方向の同じ位置にある、
請求項1又は2に記載の液体収容体。
【請求項4】
前記取水部の重心は、前記流路から外れた位置にある、
請求項1又は2に記載の液体収容体。
【請求項5】
前記取水部は、重りを有する、
請求項4に記載の液体収容体。
【請求項6】
前記第1の取水口が形成されている面の厚さは、前記第2の取水口が形成されている面の厚さよりも大きい、
請求項4に記載の液体収容体。
【請求項7】
前記取水部は、前記第1の取水口から取り込んだ液体を誘導する第1の流路と、前記第2の取水口から取り込んだ液体を誘導する第2の流路と、前記第1の流路の液体と前記第2の流路の液体を合流させる合流部と、を含む、
請求項1又は2に記載の液体収容体。
【請求項8】
前記第1の流路は、前記第2の流路よりも長く、内径が大きい、
請求項7に記載の液体収容体。
【請求項9】
前記流路部は、前記取水部を挟んで配された第1の流路部材と、第2の流路部材と、を含み、
前記第1の流路部材は、前記第1の取水口から取り込んだ液体を前記接続部の合流室まで誘導し、
前記第2の流路部材は、前記第2の取水口から取り込んだ液体を前記合流室まで誘導する、
請求項1又は2に記載の液体収容体。
【請求項10】
前記流路部は、前記取水部の側面に沿って配された1つの流路部材である、
請求項1又は2に記載の液体収容体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体収容体及び液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液体噴射装置(「液体吐出装置」ともいう。)に液体を供給するための液体収容体が広く利用されている。一般的に、この様な液体収容体は、可撓性を有する袋体を備える。その袋体の内部には、例えば顔料のような沈降成分を含む液体が収容されることがある。この場合、沈降成分が沈むことによって、袋体の下方では、液体に含まれる沈降成分の濃度が高くなる。一方、上方では、液体に含まれる沈降成分の濃度が低くなる。
【0003】
特許文献1には、袋体内の上方にて、沈降成分の濃度が比較的低い液体を吸うための第1導入口と、袋体内の下方にて、沈降成分の濃度が比較的高い液体を吸うことための第2導入口と、を有するスペーサー部材を備える液体収容体が開示されている。この液体収容体は、これら2か所の導入口から吸い込んだ液体を合流させて濃度を均一化させるための合流部も備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-65373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1における液体収容体では、袋体の内部にて、スペーサー部材が、一定の高さを有する。このため、袋体内の液体が消費され、袋体が徐々に潰れていく際に、このスペーサー部材が邪魔となり、袋体を潰しきれずに液体を最後まで使い切ることができない虞がある。
【0006】
そこで、本開示は、液体に含まれている沈降成分の濃度を好適に維持し、且つ、液体の使い切り性を向上させることができる液体収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の液体収容体は、液体吐出装置に液体を供給するための液体収容体であって、沈降成分を含む液体を収容することが可能な袋体と、前記液体吐出装置に装着された状態において、前記袋体に収容された液体を、供給口を介して前記液体吐出装置に供給することが可能な接続部と、前記袋体の内部に配され、前記接続部に液体を供給することが可能な流路部と、前記袋体の内部に配され、前記袋体に収容されている液体を取り込んで前記流路部に供給することが可能な取水部と、を備え、前記取水部は、液体を取り込むための第1の取水口と、第2の取水口と、を有し、前記取水部は、前記袋体の内部において、前記流路部によって回動可能に支持され、前記第1の取水口と前記第2の取水口とは、前記取水部が回動する際における回動軸が延在する方向に沿って形成された流路を挟んで対向するように形成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の液体収容体によれば、液体に含まれている沈降成分の濃度を好適に維持し、且つ、液体の使い切り性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態における液体吐出装置の一例を示す外観斜視図。
一実施形態における液体収容体の一例を示す図。
一実施形態における回動板の一例を示す透視斜視図。
一実施形態における回動板を構成する部材を説明する図。
一実施形態における流路部材の一例を示す外観斜視図。
一実施形態における接続ユニットを説明するための図。
図6(a)のVII-VII線断面図。
一実施形態における流路部材による回動板の支持を説明するための図。
図8のIX-IX線断面図。
一実施形態における流路部材と接続ユニットとの接合を説明するための図。
一実施形態における袋体の変形を説明するための図。
一実施形態における液体消費量及び液体の顔料濃度の関係を示すグラフ。
一実施形態における回動板の一例を示す透視平面図。
一実施形態における液体収容体を説明する図。
一実施形態における液体収容体の一例を示す外観斜視図。
一実施形態における液体収容体の一例を示す透視側面図。
一実施形態における液体収容体の一例を示す透視側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
以下、本実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、各図面を通して同一の構成には同一の符号を付して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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