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公開番号2024158615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073966
出願日2023-04-28
発明の名称画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20241031BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】少ないトナーの使用量であっても、クリーニングブレードの特に軸方向の両端部において捲れ、びびり、反転等が発生する虞を効果的に抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段は、媒体に転写するトナー像を形成するときと異なる光量条件で、感光体ドラム12を露光して形成した第一トナー像6を、クリーニングブレードに供給する第一供給モードを実行可能で、第一トナー像6は、感光体の周方向の長さが、感光体の軸方向において、中央部61より両端部62a、62bで長くなるように形成される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
軸周りに回転し、表面に感光層を有する感光体、
前記感光体を所定電位に帯電させる帯電手段、
光量が変更できる発光部を有し、前記帯電手段によって帯電された感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段、
トナーを含む現像剤が担持され、所定の電圧である現像バイアスが電源から供給される現像ローラを有し、前記静電潜像をトナーで現像して前記感光体上にトナー像を形成する現像手段、
前記感光体上に形成されたトナー像を媒体に転写する転写手段、
前記感光体と当接し、前記転写後に前記感光体上に残ったトナーを清掃するクリーニングブレード、および、
制御手段、を備え、
前記制御手段は、前記媒体に転写する前記トナー像を形成するときと異なる光量条件で、前記感光体を露光して形成した第一トナー像を、前記クリーニングブレードに供給する第一供給モードを実行可能で、
前記第一トナー像は、前記感光体の周方向の長さが、前記感光体の軸方向において、中央部より両端部で長くなるように形成される、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
前記感光体において、前記露光手段によって露光された領域の電位と前記露光手段によって露光されなかった領域の電位との差である電位差が、前記媒体に転写するトナー像を形成するときより小さくなる光量条件で露光して前記第一トナー像用の静電潜像を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記媒体に転写する前記トナー像を形成するときと同じ光量条件で、前記感光体を露光して形成した第二トナー像を、前記クリーニングブレードに供給する第二供給モードを実行可能で、
前記第二トナー像は、前記感光体の周方向の長さが、前記感光体の軸方向において、中央部より両端部で長くなるように形成され、前記中央部および両端部における前記感光体の周方向のそれぞれの長さは、第一トナー像の前記中央部および両端部における前記感光体の周方向の長さより短い、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
温度と湿度とを検出する環境センサと、
温度条件及び湿度条件の組合せに基づいて予め複数のエリアに区別され、それぞれのエリアに対して前記第一供給モードを実行するか前記第二供給モードを実行するか定義された環境テーブルおよび当該環境テーブルを記憶する記憶部と、を更に備え、
前記制御手段は、前記環境センタの検出した温度及び湿度条件と前記環境テーブルに基づいて前記第一供給モード又は第二供給モードのいずれかを実行する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置が前回使用されてからの経過時間を検出する経過時間検出手段と、
前記経過時間検出手段が検出する経過時間に応じて二つの時間エリアが定義され、かつ、前記二つの時間エリアのそれぞれに対し、前記第一供給モードを実行するか、前記第二供給モードを実行するかが予め定義された経過時間テーブルが記憶された記憶部と、を更に備え、
前記制御手段は、前記経過時間検出手段の検出結果と前記経過時間テーブルとに基づいて前記第一供給モード又は前記第二供給モードのいずれかを実行するように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前回の前記第一供給モード又は前記第二供給モードの実行以降に前記感光体が回転した累積回転数を計測する回転数計測手段と、
前記回転数計測手段が計測する回転数に応じて二つの回転数エリアが定義され、かつ、前記二つの回転数エリアのそれぞれに対し、前記第一供給モード又は第二供給モードを実行するか、いずれも実行しないかが予め定義された回転数テーブルが記憶された記憶部と、を更に備え、
前記制御手段は、前記回転数計測手段が所定回転数を計測する毎に前記第一供給モード又は前記第二供給モードのいずれかを実行し、
前記回転数計測手段は、前記第一供給モード又は前記第二供給モードのいずれかが実行されると、新たに回転数を計測し始めるように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第一供給モードの実行時において、前記第一トナー像と、前記媒体に転写する前記トナー像を形成するときと同じ光量条件で、前記感光体を露光して形成した第三トナー像とを形成し、前記第一トナー像と前記第三トナー像をクリーニングブレードに供給可能で、
前記第三トナー像は、前記感光体の周方向の長さが、前記第一トナー像の前記感光体の軸方向における中央部の前記感光体の周方向の長さより短く、かつ前記第三トナー像の前記感光体の周方向の長さは、前記感光体の軸方向に変化しない形状を有する、ことを特徴とする請求項3から6の何れか一項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置は、像保持体(感光体ドラム)上に形成された静電潜像を、現像手段によってトナーで現像し、像保持体上にトナー像を形成する。像保持体上に形成されたトナー像は、転写手段によって記録材もしくは中間転写体などの媒体に転写される。転写後に像保持体上に残ったトナーは、像保持体上に当接する板状の清掃部材(クリーニングブレード)によって清掃される。
【0003】
ここで、板状清掃部材のエッジ部と像保持体との接触部位でのトナー溜まりが枯渇してしまうと、板状清掃部材と像保持体との間の摩擦抵抗が上昇し、像保持体の回転トルクが上昇する懸念がある。また回転トルクが上昇しすぎると、板状清掃部材のめくれや反転が生じ、像保持体の回転動作が損なわれる虞もある。
【0004】
特許文献1には、像保持体および現像手段が有する現像剤保持体を非作像状態で空転するときに、現像剤保持体に印加する現像バイアスと像保持体との電位差を所定値以下にすることで、かぶりトナーを像保持体に供給し、これにより像保持体の駆動トルクを低減する画像形成装置が開示されている。
【0005】
特開2009-122558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された画像形成装置では、像保持体と現像剤担持体の空転中において、現像剤担持体への現像バイアスと像保持体との電位差によって、かぶりトナーが像保持体(感光体ドラム)に供給される。つまり、像保持体と現像剤担持体の空転中に露光が行われないため、かぶりトナーは、像保持部材の長手方向に亘って供給される。そのため、板状清掃部材の長手方向に均一にかぶりトナーが供給される。
【0007】
本開示に係る研究者らによると、板状清掃部材(クリーニングブレード)は長手方向の特に両端部において捲れ、びびり、反転等が発生する虞が高いので、両端部ほどトナーの供給量を多くする必要があり、クリーニングブレードの中央部においては、両端部ほどトナーを供給する必要はないという知見が得られた。
【0008】
それにもかかわらず上述のように板状清掃部材(クリーニングブレード)の長手方向の全域に亘って均一に形成された供給用トナー像を形成する構成ではトナーを必要以上に消費することとなっていた。
【0009】
本開示は、上述の問題に鑑みなされたものであり、少ないトナーの使用量であっても、クリーニングブレードの特に軸方向の両端部において捲れ、びびり、反転等が発生する虞を効果的に抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するための、本開示に係る画像形成装置は、軸周りに回転し、表面に感光層を有する感光体、前記感光体を所定電位に帯電させる帯電手段、光量が変更できる発光部を有し、前記帯電手段によって帯電された感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段、トナーを含む現像剤が担持され、所定の電圧である現像バイアスが電源から供給される現像ローラを有し、前記静電潜像をトナーで現像して前記感光体上にトナー像を形成する現像手段、前記感光体上に形成されたトナー像を媒体に転写する転写手段、前記感光体と当接し、前記転写後に前記感光体上に残ったトナーを清掃するクリーニングブレード、および、制御手段、を備え、前記制御手段は、前記媒体に転写する前記トナー像を形成するときと異なる光量条件で、前記感光体を露光して形成した第一トナー像を、前記クリーニングブレードに供給する第一供給モードを実行可能で、前記第一トナー像は、前記感光体の周方向の長さが、前記感光体の軸方向において、中央部より両端部で長くなるように形成される、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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