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公開番号
2024157886
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072517
出願日
2023-04-26
発明の名称
車両試験用アクセルペダル操作装置
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01M
17/007 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】シャシダイナモメータに搭載した車両のアクセルペダルを所定の開度に保持するためのアクセルペダル操作装置において、異常事態発生時の安全性を確保する。
【解決手段】アクセルペダル操作装置は、車両の床とハンドル18とに突っ張る棒状の本体1と、本体1に取り付いてハンドル18を挟持する姿勢保持部2と、本体1に取りついてアクセルペダル24を押すアクセルペダル操作部3とを備えている。アクセルペダル操作部3は、アクセルペダル24を押す押動体21と、押動体21を前進状態に保持する電磁石23と、押動体21を後退方向に付勢するばね26とを備えている。異常自体が発生すると、電磁石23への通電が解除されて押動体21が後退し、アクセルペダル24は原位置に復帰する。アクセルペダル操作部3の位置はアジャストロッド30によって微調整できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一端が車体内部のうちアクセルペダルの近くに当接して他端が車内設備の近傍に位置するようにして配置される棒状の本体と、
前記本体の他端寄り部位に取り付けられて前記車内設備に固定されることによって前記本体を移動不能に保持する姿勢保持部と、
前記本体の一端近くに取り付けられて前記アクセルペダルを所定の開度に保持するアクセルペダル操作部と、を備えて、
前記アクセルペダル操作部は、前記アクセルペダルに向けて前後動するように前記本体に取り付けられた押動体と、前記押動体を前進状態に保持する遠隔操作式の保持体と、を有しており、外部からの危険信号によって前記保持体による押動体の保持が解除され前記押動体によるアクセルペダルの押さえも解除される、
車両試験用アクセルペダル操作装置。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記姿勢保持部は、手動操作式のロック手段により、前記本体にスライド自在な状態と固定状態とに切り替えられるように取り付けられている一方、
前記アクセルペダル操作部は、ねじ式のアジャスタロッドによって前記本体の長手方向に移動調節自在になっている、
請求項1に記載した車両試験用アクセルペダル操作装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、シャシダイナモメータを使用して車両の性能試験を行うに際して使用するアクセルペダル操作装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の燃費などの性能試験はシャシダイナモメータを使用して行われているが、評価試験に先立って、準備のために車両の暖機(エンジンの暖気)とシャシダイナモメータとの暖機運転が必要であり、この暖機運転においては、運転者が搭乗して、アクセルペダルを所定の開度(時速60km相当の開度)に踏み続けていた。しかし、暖機運転は20~30分行われるため、人手によって暖機運転を行うのは面倒である。
【0003】
他方、特許文献1には、アクセルペダルやブレーキペダルの操作を行う試験運転用ロボットが開示されており、このロボットは、後端がシートレールに固定された水平状のペダル操作治具と、ペダル操作治具の浮き上がりを防止するためにハンドルに対して突っ張った浮き上がり防止機構とを備えており、ペダル操作治具に、ワイヤーの引っ張りによってアクセルペダルやブレーキペダルを押動する部材が設けられている。
【0004】
そして、特許文献1のロボットと同様の装置を使用して、アクセルペダルの暖機運転時にアクセルペダルを所定の開度に保持することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭62-67423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、シャシダイナモメータを使用して車両の評価試験を行うに当たって、試験を続行できない様々な事態が発生することが想定される。例えば、シャシダイナモメータに制御上等のトラブルが発生して、ローラの抵抗が無くなってしまうことが想定される。或いは、地震や停電などの外的要因によってシャシダイナモメータの電源が切れてしまうことが想定される。或いは、車両自体のトラブルとして、スロットルバルブやインジェクタの制御不良による出力の異常変動が想定される。
【0007】
このような異常が発生した場合は、即座に暖機運転を停止すると共にエンジンを停止する必要があるが、特許文献1のロボットは、外的要因によるトラブルの発生は想定しておらず、トラブルが発生してもアクセルペダルは押され続けた状態になる可能性があり、すると、例えば、シャシダイナモメータのローラが空回り状態になって、車両が暴走状態になってしまうおそれがある。すなわち、特許文献1のロボットをそのまま適用しただけでは、評価試験の安全性を確保し難い。
【0008】
従って、特許文献1では、トラブルが発生したときに素早く対応できるように、作業員が見守っている必要があるため、試験コストが嵩むことになる。また、停電によって試験室の照明が落ちてしまった場合など、トラブルの種類によっては、作業員が即座に対応できない場合もある。
【0009】
本願発明はこのような現状を背景になされものであり、外的容易によるトラブルに対する対応性に優れたアクセルペダル操作装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明のアクセルペダル操作装置は、
「一端が車体内部のうちアクセルペダルの近くに当接して他端が車内設備の近傍に位置するようにして配置される棒状の本体と、
前記本体の他端寄り部位に取り付けられて前記車内設備に固定されることによって前記本体を移動不能に保持する姿勢保持部と、
前記本体の一端近くに取り付けられて前記アクセルペダルを所定の開度に保持するアクセルペダル操作部と、を備えている」
という基本構成である。
(【0011】以降は省略されています)
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