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公開番号2024157838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072444
出願日2023-04-26
発明の名称レベル計
出願人株式会社キーエンス
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類G01F 23/00 20220101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約【課題】対象物のレベルを、ユーザが視覚的に把握し易いレベル計を提供する。
【解決手段】レベル計10は、長手方向Aの一端側に配置されたセンサ部16と、長手方向Aの他端側に配置された筐体15とを備える。センサ部16は、送信部43Tと、受信部43Rとを有する。筐体15は、表示部20を有する。送信部43Tは、対象物72へ向けて送信波Txを送信する。受信部43Rは、送信波Txが対象物72で反射したことによる反射波Rxを受信する。表示部20は、送信波Txと反射波Rxとに基づいて計測されたレベルYに応じた表示を行う。表示部20は、レベルYの値に応じて長さが伸縮するバーグラフ22を含む表示を行う。バーグラフ22の長さの伸縮方向Bは、長手方向Aに沿った方向である。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
対象物のレベルを計測するレベル計において、
長手方向の一端側に配置されたセンサ部と、
前記長手方向の他端側に配置された筐体と、を備え、
前記センサ部は、前記対象物へ向けて送信波となる電波を前記長手方向の一端側へ送信する送信部と、前記送信波が前記対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部と、を有し、
前記筐体は、前記送信波と前記反射波とに基づいて計測された前記レベルに応じた表示を行う表示部を有し、
前記表示部は、前記レベルの値に応じて長さが伸縮するバーグラフを含む表示を行い、
前記バーグラフの長さの伸縮方向は、前記長手方向に沿った方向である、レベル計。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記バーグラフは、長さの伸縮方向の先端が前記長手方向の一端側から離れるほど、大きな前記レベルの値を示す、請求項1に記載のレベル計。
【請求項3】
前記表示部は、前記筐体において前記長手方向に沿って広がる外周面に配置され、前記長手方向に沿った長辺を持つ矩形の、アクティブマトリックスディスプレイを有している、請求項1に記載のレベル計。
【請求項4】
前記筐体は、前記長手方向と平行な回転軸を中心として前記センサ部に対して前記表示部を回転させる回転機構を有する、請求項3に記載のレベル計。
【請求項5】
前記筐体は、外部装置との接続端子を含む接続部を備え、
前記接続部は、前記長手方向において前記表示部よりも他端側、かつ前記回転軸の延長上に配置される、請求項4に記載のレベル計。
【請求項6】
前記筐体は、前記回転軸周りに配置される状態灯をさらに有する、請求項4に記載のレベル計。
【請求項7】
前記筐体は、前記長手方向に沿って前記センサ部とオーバーラップする円筒状の形状の部分を有し、
前記アクティブマトリックスディスプレイは、前記筐体の円筒状の形状の部分よりも前記長手方向の他端側に配置され、かつ、前記回転軸に向けてオフセットした位置に配置される、請求項4に記載のレベル計。
【請求項8】
前記レベルについて複数のレベル範囲が設定されており、
前記アクティブマトリックスディスプレイは、前記レベルがどの前記レベル範囲に属しているかを示すゲージを表示し、
前記筐体は、前記アクティブマトリックスディスプレイに隣接する位置に、前記レベル範囲の設定を変更するための操作スイッチを有する、請求項7に記載のレベル計。
【請求項9】
前記センサ部は、円筒形の部位を有し、
前記送信部と前記受信部とが実装されたセンサ基板と、前記送信部が送信する送信波と前記受信部が受信する反射波とが通過する導波管と、前記導波管を通過した送信波を前記対象物に向けて導く誘電体レンズとが、前記円筒形の部位の前記長手方向の他端側から一端側に向けて順に配置される、請求項3に記載のレベル計。
【請求項10】
前記センサ基板には、前記送信部と前記受信部とが単一のアンテナオンパッケージに集積されて実装される、請求項9に記載のレベル計。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物のレベルを計測するレベル計に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
液体、粉体、粒体などの、流動性を持つ物質を貯留する容器において、物質の界面の高さ、すなわちレベル(液面レベル、粉体上面レベルなど)を計測するレベル計が用いられることがある。こうしたレベル計は、計測されたレベルをユーザに対して表示する機能を備えている。例えば特許文献1に記載のレベル計は、計測された液面レベルを表示する表示部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-002091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のレベル計においては、計測された界面レベルは、数値で表示されていた。例えば特許文献1のレベル計においては、液面レベルの測定結果を数値で表示するための、5桁の7セグメントLED(発光ダイオード)が表示部に設けられている。
【0005】
しかしながら、レベルが数値で表示されていると、ユーザは、対象物のレベルを、視覚的に把握し難い。例えばタンク内に収容された対象物のレベルを、レベル計を用いてユーザが監視する場合がある。この場合、ユーザは、対象物がタンク内でどの程度の高さまで貯まっているかについて、レベル計に表示されている数値に基づいて、計算して判断しなければならない。すなわち、ユーザはレベル計に表示されているレベルの数値を見ただけでは、タンク内で対象物がどの程度の高さまで貯まっているか、という対象物のレベルを、視覚的に把握することができない。
【0006】
上記の問題に鑑み、本発明は、対象物のレベルを、ユーザが視覚的に把握し易いレベル計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る実施形態の一例としてのレベル計は、対象物のレベルを計測するレベル計において、長手方向の一端側に配置されたセンサ部と、長手方向の他端側に配置された筐体と、を備え、センサ部は、対象物へ向かう送信波となる電波を長手方向の一端側へ送信する送信部と、送信波が対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部と、を有し、筐体は、送信波と反射波とに基づいて計測されたレベルに応じた表示を行う表示部を有し、表示部は、レベルの値に応じて長さが伸縮するバーグラフを含む表示を行い、バーグラフの長さの伸縮方向は、長手方向に沿った方向であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表示部に、レベルの値に応じて長さが伸縮するバーグラフを含む表示が行われる。したがって、ユーザはバーグラフの長さを確認することで、対象物のレベルを、視覚的に把握し易い。またバーグラフの長さの伸縮方向が、長手方向に沿った方向であることにより、バーグラフはレベルの変化方向と同じ方向に変化することになり、ユーザはレベルの増減を視覚的に把握し易い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
レベル計を示す斜視図。
レベル計の断面図。
対象物を収容するタンクにレベル計が取り付けられた状態を示す図。
送信波の進行経路を示す図。
反射波の進行経路を示す図。
レベル計の構成要素間の関係の一例を概略的に示すブロック図。
レーダー制御部および送受信部の構成の一例を示す図。
送信波と反射波との関係を示す図。
表示部の第1表示モードを示す図。
表示部の第2表示モードを示す図。
表示部の第3表示モードを示す図。
表示部の第4表示モードを示す図。
表示部のモード遷移を説明する図。
レベルの上昇に伴うバーグラフの変化を示す図。
レベルの下降に伴うバーグラフの変化を示す図。
レベル範囲が変更された場合の表示部を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態の一例としてのレベル計10について説明する。図1の斜視図には、本実施形態のレベル計10が示されている。レベル計10は、計測対象となる対象物(例えば液体、粉体、粒体など)のレベルを計測する装置である。計測されるレベルとは、対象物の界面の高さである。レベルの具体例としては、容器内に収容される液体の液面の高さが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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